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(回答先: 田舎の権力者の犯罪 投稿者 中川隆 日時 2020 年 2 月 16 日 12:52:28)
「神隠し」という殺人事件
心霊スポットに出掛けた“少女2人”が謎の失踪……伝説の廃墟・坪野鉱泉を巡る「神隠し事件」24年目の真実
鹿取 茂雄 2020/04/11
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/心霊スポットに出掛けた“少女2人”が謎の失踪……伝説の廃墟・坪野鉱泉を巡る「神隠し事件」24年目の真実/ar-BB12tc16?ocid=ientp
3月4日、富山湾の海底から1台の車が引き上げられた。この車は、1996年から行方不明となっていた2人の少女が失踪当時に乗っていたものであり、中からは複数の人骨が発見された。状況から考えて、2人のご遺体とみて間違いないだろう。
行方不明になってから24年の時を経てご遺体が発見されたというだけでも数奇なものを感じるが、私はそれ以上に大きな衝撃を受けた。この事件のことは、以前からずっと気になっていたからだ。
「肝試しに行く」と言って姿を消した少女たち
事件のはじまりは、1996年5月5日夜のことだった。当時19歳だった2人の少女は、家族に「肝試しに行く」と言って富山県氷見市内の自宅を出発した。その後、友人のポケットベルに「今魚津市にいる」というメッセージを残し、行方不明になった。
北陸随一の心霊スポットとして知られる“坪野鉱泉”© 文春オンライン 北陸随一の心霊スポットとして知られる“坪野鉱泉”
魚津市には、北陸随一の心霊スポットと言われている廃墟がある。1982年に廃業した8階建ての温泉旅館で、通称“坪野鉱泉”と呼ばれている。夏場には肝試しの若者たちが集まり、富山県内外の暴走族の溜まり場にもなっていた。
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富山県警は2人が坪野鉱泉に出かけて消息を絶ったと判断し、事件・事故の両面で捜査を開始。ヘリコプターを投入して大規模な捜索も行われたが、手がかりが掴めないまま歳月が過ぎていった。そのうち、坪野鉱泉の廃墟で暴走族に殺されて埋められたのではないかという噂や、北朝鮮に拉致されたんじゃないかという噂まで囁かれるようになり、巷では「神隠し事件」とも呼ばれ始めた。
実際に現地に行ってみると……
私がこの坪野鉱泉に興味を持ち、現地を訪れたのは2006年のことだった。もともと廃墟が好きで全国を巡っていたが、事件のことを知り、現地を自分の目で見たくなったのだ。
夏の日の早朝、内部に足を踏み入れると、日が昇っているというのに薄暗く、足元が全く見えない。下階の窓が板で打ち付けられているため、光が入らないのだ。いたる所に落書きがあり、窓やドアばかりではなく壁や天井まで破壊されている。
暴走族やヤンキーと呼ばれる人たちには幽霊を怖がる傾向があるのか、破壊して恐怖を紛らわしているように感じる。天井や壁までもが破壊されているのは、金属泥棒が配線の銅を盗んでいった跡だろう。
全国の廃墟を巡っていると、金属泥棒の痕跡を見つけるだけではなく、そこが盗品の置き場になっている光景を目にすることもあった。廃墟は犯罪の温床になりやすく、治安は総じて悪い。
女子中学生が廃墟で殺害された事件も
かつて神奈川県にあった病院の廃墟を訪れた際には、数十人の暴走族に囲まれたこともあった。その時は私一人だけで廃墟から出てきたので不気味がられて事なきを得たが、もしも女性だったら危なかったかもしれない。
実際、廃墟で事件も起きている。2004年、千葉県にあるホテルの廃墟で、女子高校生が5人の少年らに拉致されたうえ暴行殺害される凄惨な事件が発生した。2006年には岐阜県にあったパチンコ店の廃墟で男子高校生が女子中学生を殺害する事件が発生。最近だと2017年に愛知県のラブホテルの廃墟で、刺殺された男性の遺体が発見された。
必ずしも廃墟に出かけて行って事件に巻き込まれた訳ではないが、廃墟には常に危険が付きまとう。事件だけではなく、転落死などの事故も度々起きている。
そして坪野鉱泉は、廃墟は危険な場所である、ということを示す象徴的な存在として、廃墟を訪れる者に対して警鐘を鳴らし続けてきた。
遺体は40キロ離れた港で発見された
しかし、行方不明になっていた2人のご遺体は、坪野鉱泉ではなく、そこから40キロも離れた射水市の伏木富山港で見つかった。車で移動すると1時間を要する距離だ。
位置関係としては、自宅がある氷見市と坪野鉱泉の間に伏木富山港があり、彼女たちが友人のポケットベルに「魚津市にいる」というメッセージを残していることから、坪野鉱泉を訪れた帰り道に伏木富山港に立ち寄ったものと推測される。
私が地元の人に話を聞いたところ、伏木富山港周辺は深夜でも若者が集まるスポットになっており、少女2人が立ち寄ったとしても不思議はないという。
では、彼女たちは本当に、廃墟で事件に巻き込まれた訳ではなかったのか。個人的には、疑問も残る。直前に訪れた坪野鉱泉と関連がある可能性も完全には否定できない。また、ご遺体発見までに24年間という非常に長い歳月を要しているが、これこそ本事件最大の謎というべきだろう。
目の前で車が転落したのに沈黙していた目撃者
ご遺体が発見される経緯を時系列に沿ってみていくと、より謎が深まる。彼女らが消息を絶ったのが1996年、それから18年後の2014年に、県警は目撃者が複数いるとの情報を得ている。さらに5年後の2019年に目撃者3人を特定、今年に入ってから事情を聞いていた。その内容を元に海底の捜索を行い、車とご遺体が発見されたのだ。
目撃者から聞き取った話は、とても24年前の出来事とは思えないぐらい具体的なものだった。1996年の大型連休中の深夜、発見場所付近の駐車場で車に乗った若い女性2人に声をかけようとしたところ、突然後ろ向きに発進して海に転落した。目撃者は怖くなり、通報せずにその場を立ち去ったという。
おそらく多くの人が感じることだと思うが、人が乗った車が目の前で海に転落したのに、通報せずに立ち去るものだろうか。その時点で通報していれば、彼女たちは助かっていた可能性もある。警察に通報できない何らかの事情があったと思うのは、下衆の勘ぐりだろうか。また、県警が目撃者の存在を把握してから聞き取りを行うまで、さらに6年を要している。全てにおいて、あまりにも時間がかかりすぎている。
謎は永遠に解明されることはない
警察の発表によると、車内から発見された人骨は死後10年以上が経過しており、死因はおろか年齢や性別も特定できなかった。車の識別番号や車内にあった所持品から、身元を推定したようだ。死因が特定できない以上、もしも殺人等の事件だったとしても、立証することは不可能に近い。立件できるとしたら死体遺棄罪ぐらいだろうが、既に15年以上が過ぎ、公訴時効が成立している。
坪野鉱泉の廃墟との関連性、あまりにも長い時間の経過、そして24年後の目撃証言。ご遺体の発見で一応の解決をみたが、全ての謎が解明されたわけではない。むしろ、謎はさらに深まったともいえる。しかし、警察が事件として扱わない以上、それらは今後も解明されることはないだろう。永遠に。
19歳の少女が亡くなり、その後24年もの長い間、冷たい海底に沈んでいた。彼女たちが生きていたら、今年で43歳だ。その無念、ご遺族の心境は、察するに余りある。心からお2人のご冥福をお祈りしたい。
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/心霊スポットに出掛けた“少女2人”が謎の失踪……伝説の廃墟・坪野鉱泉を巡る「神隠し事件」24年目の真実/ar-BB12tc16?ocid=ientp
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