2021年02月23日 アメリカは借金で経済成長を買い、一般家庭に押し付けた http://www.thutmosev.com/archives/72982065.html 借金や毎月の支払い、増えない賃金、上がる物価がアメリカの一般家庭を圧迫している引用:カリフォルニアの住宅http://img-cdn.jg.jugem.jp/252/475963/20100416_622236.jpg アメリカは借金で経済成長を買っている アメリカはリーマンショック以来、10年にも渡って経済成長を続けてきました。 成長の枝葉を見ればIT産業の隆盛だが、もっと根元の部分に注目すると、債務と成長率の交換だと言える。 リーマンショックの時、ブッシュ政権時代に米国の公的債務は約30兆ドルと言われていました。 それが今では50兆ドル以上と言われていて、日本政府が言っている1050兆円の4倍以上に相当する。 アメリカは連邦制なので公式発表している「国の借金」は連邦債務だけであり、国全体の公的債務は通常は公開されない。 米ソ冷戦時代には国の借金は国家機密として守られていて、現在も公表されていません。 シリコンバレーという米IT企業の総本山は、米国防省が核ミサイルなどの研究を外部委託して始まった軍需城下町です。
アメリカは年間数十兆円もの軍事予算を投入するので研究費も莫大であり、膨大な軍事研究費は米IT企業を作りました。 初期の研究はマンハッタン計画すなわち日本に原子爆弾を投下することで、アポロ計画でも莫大な投資が行われました。 こうした『公共事業』がシリコンバレーやマイクロソフトを形成したので、おめでたい有識者が言うような創造性とは何の関係もありません。
アメリカがリーマンショック後に行ったのも、要するに公共事業を行って景気を良くするという事でした。 10年間で2000兆円以上も、アメリカの借金が増えている事実からは、「借金を成長率に交換した」と言えます。 経済成長したのに貧しくなった 借金と成長率の交換は中国も行っていて、中国のGDPはアメリカの7割なのに、既に3,000兆円以上の借金があると言われています。 こうした数字を掲げているのは世界的な経済メディア、格付け会社、大手投資機関などで、事実だと考えられます。 経済の基礎として「資産=負債」で両者は必ず釣り合うので、経済成長して資産が増加すれば、同じ金額の借金がどこかで増加した筈です。 アメリカと中国に関しては、借金で成長を買ったのだが、この間日本の借金はあまり増えませんでした。
アメリカは成長によって富裕層は莫大な富を増やしたが、富裕層でないほとんどの人は、1980年代より相対的に貧しくなりました。 豊かさは相対的なものなので、自分の給料が増えても平均所得より低いなら、貧しくなった事になります。 借金で成長を買うとこのように、見えない借金によって平均的庶民はどんどん貧しくなって行きます。
例えばアメリカではインターネットが通じない地域に住む人が2000万人居て、金にならないのでずっと放置されています。 こうした地域は大きな医療施設もなく、教育施設も限られていて、近代的な就職先も存在しません。 アメリカは10年間経済成長したのだが、最近は賃金上昇率が年3%未満に留まっています。
アメリカのインフレ率が年2%以上なのを考慮すると、実質的な賃金上昇は限りなくゼロに接近しています。 米IT企業たちはますます繁栄しているが、ITと無関係な労働者たちはどんどん貧しくなっています。 成長で置き去りになった低所得者 成長しても賃金が上がらないのは世界的な傾向で、ITやAIのせいとも言われるが、理由は良く分かっていません。 一般的労働者の収入は増えないのに、経済成長によって家賃や公共料金は値上げされています。 最近では大学進学率が上がった結果、大学に行かなくては「まともな職」につけなくなり、大学ローンの負担も増加しました。 家賃や自動車リースなど借金以外の毎月の支払いは平均5.5%で、最悪だった1980年代と同水準になりました。
アメリカで持ち家世帯の年収は6万3400ドルなのに、借家世帯の年収は2万7800ドルに過ぎません。 アメリカで自動車は不可欠だが、買うよりリースする人が増えています。 だが自動車リースは、当たり前だが購入するより支払い金額が多くなり、さらに支出を増やしています。
自動車リースを利用するのは現金を用意できない低所得者だが、リースを利用すると支出が増えてしまいます。 携帯電話やインターネット料金も1980年代の過去にはなかった物で、一般労働者の生活を苦しめています。 これらの始末が悪いのは、必ず必要で、永続的に支払いが続き、逃れる事が出来ない点です。
さらにアメリカの医療費の高さは有名で、オバマケアで改善されたが、高い事に変わりはありません。 アメリカでは国全体のホームレス集計をしていないが、各地を合計すると推定で10万人程度ではないかと言われています。 さらに貧困家庭が4500万人以上、貧困予備軍が1億人とも言われています。
一度貧困予備になってしまうと毎月の支払いで圧迫されて、そこから這い上がるのが難しいです。 結局成長の豊かさはビルゲイツのような富裕層が甘受し、成長のための借金は貧困層に押し付けられるのです。 http://www.thutmosev.com/archives/72982065.html 4. 中川隆[-6854] koaQ7Jey 2021年3月07日 19:41:43 : DXEy2Mr6T6 : QmJaNVc2U0tTbWs=[36] 報告 ▲△▽▼ 2021年02月07日 アメリカの家賃高騰、”ドヤ”レベルで家賃17万円も http://www.thutmosev.com/archives/85059250.html トレーラーハウスは日本では美化されているが貧困者住宅 画像引用:https://bloximages.chicago2.vip.townnews.com/missoulian.com/content/tncms/assets/v3/editorial/6/34/634b5378-1ccd-50f6-bf78-ffda7f9457b9/59f27e0dec2cc.image.jpg ニューヨークのアパートの家賃が話題 アメリカの家賃高騰については何度か書きましたが、最近AFPが「NY市史上最悪のアパート」というニュースを配信していました。 不動産仲介業のキャメロン氏が投稿した動画によると、推定3畳程度のワンルーム家賃が月1650ドル(約17万3000円)と紹介されている。 洗面台付きだが風呂、トイレ、コンロなしでベランダもなし、冷蔵庫とクローゼットはある。 シャワーとトイレは共同でアパート住人で共用されていて、結構きれいだと説明している。 物件はウエストビレッジにあり、「NYで人気地区だと約17万円で住めるのがこの程度」だと結んだ。 これは結構ショッキングだったらしく2000万回以上再生されたが、きっと特殊な例だけが紹介されていると思うでしょう。 だがNYに限らずシカゴやSF、LA、シアトルなど全米主要都市はどこでも家賃が高騰し、ハワイはもはや富裕層しか住めなくなった。
アメリカで人口数百万人の主要都市ではワンルームの平均家賃が約30万円、アメリカでは2ベッド置けるのが普通です。 1人で30万円は払えないので独身者の多くは1つの部屋をシェアしているが、ドラマなどでものすごく美化して伝えられている。 ルームシェアリングは新しい生き方などと紹介されているが、要は家賃が高くて払えないので他人と同居を余儀なくされている。
面白く生きている人達もいるでしょうが、親友でもない赤の他人と1つの部屋を共有するのは普通は楽しくないでしょう。 アメリカでは都市で家族が住むのは困難 NY州マンハッタンのの平均家賃は月3790ドル(約40万円)で平均65平方メートル、広さは日本の倍はある。 家族4人でアメリカ大都市の市内に部屋を借りると平均家賃は月50万円、払える人はもはや富裕層でしょう。 年600万円の家賃と子供2人の教育費が平均200万円、アメリカは保険が高いので医療費込みで年100万円は払う。 すると家族4人で都市部に住むには最低でも年間1000万円必要で、夫婦共働きで2人とも高収入でなくてはならない。
むろん普通の人はこんなの払えないので、もっと郊外の古いアパートに住んだり、車に住んだりしている。 生活費を抑える手段として車上生活者が増えていて、車は乗用車からトレーラーハウスまで様々です。 最もお金がない人は古い乗用車に家族で住み、少しお金がある人はキャンピングカーを買います。
もっとお金がある人はトレーラーハウスで暮らし、電気や水道やガスを備えた専用スペースを借ります。 最初からトレーラーハウスを据え付けてあるトレーラーハウス村もあり、家賃は月10万から20万円です。 高い気がするが家族用の市内アパートは50万円なので、15万円くらいで家族が住めるならアメリカの都市近郊では割安なのです。
これほど家賃が値上がりしたのは不動産価格が上昇したからで、もはやアメリカの都市部で個人が住宅を買うのは不可能になった。 NYマンハッタンではマンションの平均販売価格が200万ドル(2億円)を突破したが、驚くことにこれは中古物件も含んでいます。 日本人に人気のハワイもリゾート地として富裕層が購入したため、地元住民が中心地域に家やマンションを買うのは不可能です。
狭い部屋で家賃17万円は特別な例外ではなく、アメリカの多くの都市でそうなりつつある http://www.thutmosev.com/archives/85059250.html
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