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楳図 かずお(1936年9月3日 - )
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/194.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 2 月 23 日 13:42:34: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 中川隆 _ ホラー映画関係投稿リンク 投稿者 中川隆 日時 2020 年 2 月 23 日 13:37:40)

楳図 かずお(うめず かずお、1936年9月3日 - )
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%B3%E5%9B%B3%E3%81%8B%E3%81%9A%E3%81%8A


▲△▽▼


楳図かずお の世界 _ 楳図かずお 『マザー』 2014年
http://www.bilibili.com/video/av2184619/

楳図かずお作品集(動画)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/629.html

あなたの知らない怖い話 _ 楳図かずお恐怖劇場
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/557.html  

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コメント
1. 中川隆[-13583] koaQ7Jey 2020年2月23日 16:41:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-97] 報告

井口昇 まだらの少女 (松竹 2005年) _ 楳図かずお を映画化すると何故全然怖くなくなるのか?
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/277.html
2. 2020年6月28日 08:34:31 : rhl6twI2q6 : a3kzajdjUUsxVXM=[1] 報告

ホラー漫画家・楳図かずお(83)赤白の「まことちゃんハウス」が庭木伸び放題で廃墟寸前? 本人は……
「文春オンライン」特集班 2020/06/28

「雑草が背丈まで生い茂り、庭木は荒れ果てて、道路から建物の外観はほとんど見えません。以前は散歩する楳図さんとすれ違いましたが、最近は見掛けない。コロナのこともあって心配しています」(近所の女性住人)

 東京でも有数の人気を誇る住宅街・吉祥寺の閑静な一角に建つ、三角屋根の赤と白のボーダー柄の洋風建築。所有者はギャグ漫画「まことちゃん」、ホラーSF漫画「漂流教室」などの代表作で知られる漫画家、楳図かずお氏(83)だ。

© 文春オンライン “まことちゃんハウス”の家主・楳図かずお氏 ©文藝春秋

13年前の“まことちゃんハウス”騒動

 楳図氏といえば、その作品が漫画界に止まらない幅広いクリエーターに影響を与えるなど、業界の“レジェンド”とされる一人。赤白のボーダー柄のTシャツがトレードマークの楳図氏のユニークなキャラクターは、テレビのバラエティ番組でも人気だった。

 そんな楳図氏がニュースやワイドショーで大きな注目を浴びたのが、この自宅の建築を巡る騒動だった。建築当時に取材したスポーツ紙デスクが振り返る。

「吉祥寺の自宅、通称 “まことちゃんハウス”が話題になったのは13年前の2007年7月のこと。当時建築中だった赤と白のボーダー柄を外壁に施した自宅に対して、近隣住人から『周囲の景観を無視した奇っ怪な建物』『色彩の暴力』などとして、建築工事差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てたのです。この騒動は連日大きく報じられて、いつしか観光地化し、まことちゃんハウス前で記念撮影する人が絶えなかった」

 この建築工事差し止めの仮処分申し立てについて、東京地裁は近隣住民の訴えを却下。さらに楳図さんは、近隣住民から赤白のボーダー柄の外壁撤去を求めた民事訴訟を起こされ、これにも09年1月に勝訴している。

 赤白のボーダー柄について、法廷で「赤は元気で生きてる印、白は無垢で何にもないという余白。ストライプはまとまって見せて、エネルギーを感じさせてくれる」と語っていた楳図氏。2年を要した裁判後には、「近隣住人との関係は、時間が解決してくれると思う」とも打ち明けていた。


荒れ果ててしまった豪邸

 しかし今や、その家に楳図氏が姿を現さないばかりか、荒れ果てているという。屋根にある、あの"グワシ"のポーズの「まことちゃん像」が目印の建物は、いまどうなっているのか。

 確認のため取材班が現場へ向かうと、「まことちゃんハウス」は事前の情報の通り、雑草で覆われ、完成当初の面影はなかった。ライトやセキュリティ関係は作動しているようだが、玄関にアプローチする通路や階段は何年も人が通った形跡がないように見える荒れ具合だ。

「昨年からずっと手付かずのままで、庭は草が伸び放題。石畳や石垣は埋もれてしまっています。庭の木々は道路側まで広がり、落ち葉も歩道に落ちたまま。高齢者が多い地域なので避けて歩かなければならない状況です。もはやあの家が楳図さんの家だと気づく人は少ない。周辺はお屋敷街で庭の手入れも行き届いた家ばかりですから、別の意味で目立っています」(地域住民)

楳図氏に直接、真意を尋ねると……

 楳図さんの近況について、スポーツ紙記者が解説する。

「昨年も、漫画家としての活動が評価されて文化庁長官表彰を受けています。漫画のグッズも人気でいまでも定期的に楳図先生監修のキャラクターグッズが発売されていますが、最近はテレビでの露出は減りましたね」

 6月中旬の夕方、「まことちゃんハウス」から徒歩数分の距離にある楳図氏の自宅兼事務所マンション近くで見覚えのある赤と白のボーダー柄の服で歩くマスク姿の楳図氏を発見。話を聞いた。

――「まことちゃんハウス」が草木で埋もれてしまって、廃墟のようになっていますが、どうされたんですか?

「あの辺りに近づくだけで、ゾッとするんで行ってないんです。前まではお掃除しに毎日行っていたんですけど、最後にあの家に行ったのはいつだろう……去年ですね。台風でシンボルにしていたモミの木が倒れちゃったんですよ。庭師の方に引き取ってもらって、それから気分的に行かなくなりました。もう1年近く行ってないですね。前にも近所の人から『木を切っていいですか』と聞かれたので、『どうぞ、お好きなように』という感じです」

――「まことちゃんハウス」が完成して10年以上が経ちますが、どのくらい住まれたんですか?

「最初の頃に4、5日くらいいたかもしれませんけど、あそこに行くこと自体嫌なんです。庭の手入れは最初の頃からいろいろな庭師の方や業者にもお願いしていたのですが、いまはくたびれてしまったんです」

 近隣住人との裁判沙汰が、10年以上の時を経ても楳図氏のトラウマとなっているようだ。

「まことちゃんハウス」の意外な用途

 30年以上前から吉祥寺に居を構えている楳図氏は、自宅兼事務所マンションのほかに八王子に一戸建て、八ヶ岳に別荘も所有しているという。そもそも楳図氏曰く、「まことちゃんハウス」は自宅ではなく、来賓を迎える“ゲストハウス”だったと打ち明ける。

「建物の基本って、僕はギリシャにあると思うんです。僕のお家(まことちゃんハウス)の玄関も半円形の屋根を4本の円柱が支えている。だけど近所の人にしたら、“派手”か“地味”の二択で、『派手だから悪い』となってしまった。

 以前は、『外国に向けて日本を背負っている』という気も半分くらいあった。それで、あの家は“見栄え優先”で、外国から来た大事なお客さんとかをご招待して、あそこで応対したりしていました。インタビューとかの仕事もあの家で受けたりしていました。けど、今は(事務所のような)貧相な所で受けても理解してもらえるので」

 すでに楳図氏の中では「まことちゃんハウス」は、過去のものになっているようだ。現在、マンションで一人暮らしの楳図氏だが、コロナ禍ではどのような生活をしていたのだろうか。

「僕、基本的に病院というのは行ったことがないんですね。前に転んで頭を打ったときにお医者さんから悪いところは何もありませんと言われまして、元気です。ひとりで身の回りのこと、お仕事、(事務的な)連絡、すべてやっています。ここ何年もテレビは見てないですね。ラジオで外国語の勉強を30年くらいしています」

――今後「まことちゃんハウス」を手放す可能性はありますか?

「家を買うのは簡単だけど、売るのは面倒くさいんですよ。僕の気持ちは今、あの家にはなくて、あの家は今、眠っています。ただ、僕はまだ隠居しているつもりはないですよ。今はまだ言えませんが、皆さんがびっくりするようなことが年末に公表されると思うので、楽しみにしていてください。(近々「まことちゃんハウス」に行く予定は?)ないです」

 近所の住人が語る。

「吉祥寺には、水島新司さん(『ドカベン』)、原哲夫さん(『北斗の拳』)ら日本を代表する多くの漫画家が住んでいて、以前は楳図さんのファンと思われる外国人の方たちをたくさん見かけて、カメラ片手にあの家(まことちゃんハウス)を熱心に見ていました。楳図さんは地元の宝ですが、観光客やファンが今のまことちゃんハウスを見たら、少し複雑な気持ちになるかもしれません」

 取材を終えて立ち去るとき、建物に立つまことちゃんの表情がどこか寂しそうに見えた。主が戻る日はくるのだろうか。

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/ホラー漫画家-楳図かずお-83-赤白の-まことちゃんハウス-が庭木伸び放題で廃墟寸前-本人は/ar-BB162MRO?ocid=ientp

3. 2020年6月28日 08:36:37 : rhl6twI2q6 : a3kzajdjUUsxVXM=[3] 報告
楳図かずお の世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/628.html
4. 2021年10月22日 15:59:03 : rwUVP6iK1U : akZLN1hRRkZzZms=[4] 報告
2021.10.22
今こそ漂流教室を
https://golden-tamatama.com/blog-entry-hyoryukyoshitsu2021.html


ヒャッハー!

ところで皆さん漂流教室という作品知ってるでしょうか。

楳図かずお氏原作の漫画ですね。

この作品は今まで、何度も映画やドラマ化されてます。


生徒達が荒廃した未来にタイムスリップする話。

いや、もうワタスは漂流教室の大ファンなのですた。

なぜかって、この作品はワタスが伝えたいメッセージそのまんまを凝縮されてるから。

以下は、もうかれこれ20年前にドラマ化された作品です。

窪塚洋介さん常盤貴子さん主演 ロングラブレター・漂流教室。
youtubeに全編がアップされてるので絶対見るべし。
見るとハマる。

第1話





2話 3話 4話 5話 6話  7話 8話 9話 10話 11話
https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%BC%82%E6%B5%81%E6%95%99%E5%AE%A4+%E8%A9%B1%E3%83%95%E3%83%AB++Yuu+LAchannel


このドラマは横浜の高校の生徒と教師の話です。

ある日、突然、大きな地震が起きる。
そして気づくと、高校だけを残し、周りの建物がすべて消え、辺りは砂と岩で覆われた世界になってしまうのでした。

何が起きたんだ?
最初はみんな核戦争が起きたと勘違いする。

核戦争で回りの建物がすべて吹っ飛び、自分たちだけが生き残ったと勘違いしたのです。

そして、その日、日食が起きる。
おかしい。

ある生徒がこの日に日食なんて起きるはずがないという。

そして、砂で覆われたまわりを探し回ると電車の残骸を見つける。
でも、その形は今の時代にはない新幹線でした。

ヒカリでもコダマでもない。イノリという名前の新幹線でした。

学校に置いてあった自動車のGPSは壊れていました。
修理すると一瞬表示された年は2020年12月5日でした。

まさか。。
僕たちは未来に来てしまったのか?

核戦争と思ってたら、実は未来にタイムスリップしていた。
現代では、高校のあった場所は巨大なシンクホールになっていたのでした。


2020年12月の未来の世界は、食料もなく荒廃していました。
生徒や先生は生き延びようと必死に頑張る。

そして最後に、体が変異した新人類たちに会う。
未来では人類はまったく違う化け物のような姿に進化していたのでした。


いや、このドラマ凄すぎでしょう。

あの当時、遺伝子変異した人類を言い当ててるとは。
それも設定が2020年12月以降です。

ちなみにこのドラマのキャラと漫画は性別が逆になってますね。

IQ200の天才 我猛君は漫画では男子生徒、ドラマでは女子生徒です。

食料を独り占めして皆を困らせる関谷は、ドラマでは女性教師。


このドラマに出演したタレントは、その後みんな大物になりますた。

窪塚洋介、常盤貴子、山田孝之、山下 智久、妻夫木聡、加里奈、鈴木えみ、水川あさみ。等々。


ワタスが大ファンになったのは、
このドラマが伝えたいメッセージです。

自分達の手で環境をぶっ壊したら、未来はこうなるよ。

ドラマ中、どんどん違法産廃してる業者が出てきます。

我々のような存在がいなけりゃあんた達は綺麗で清潔な暮らしができないでしょう。

そして未来に行くと壊れたロボットが言うのです。
ようこそテクノロジーの進化した地上天国へ

砂漠化した中でその声がむなしく響く。

生徒達は言うのでした、なにが天国だ。。
自分たちの手でこんな世界を作り出してしまったのか。

ひじょーに深いドラマなのです。

なぜ、ワタスはイベント名に漂流教室と入れたかというと。

現在、過去、未来を見るタイムウェーバーなる機械もあるし。
なにより学校でやる。
そしてみんなで、電気を発電する。

いや、それよりも何よりもたった今の状況が酷似し過ぎてる。

正常な遺伝子の人類は完全な少数派になって
まわりは遺伝子組み換え人間ばかりになってしまった。

こりゃ完全に漂流教室そのまんまでしょう。

と言う訳で、当日はみんなで小学校借りて漂流教室ごっこをやるのですた。

漂流教室ファンは来るべし。
まだ見てない参加者も全編視聴してから来るべし。

とにかく漂流教室するんだ。

https://golden-tamatama.com/blog-entry-hyoryukyoshitsu2021.html
5. 2022年2月22日 18:21:23 : 8wE9VECBbI : ZUgzZGVEQkJQVlU=[12] 報告
楳図かずお の世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/628.html
6. 中川隆[-13650] koaQ7Jey 2022年2月22日 18:22:28 : 8wE9VECBbI : ZUgzZGVEQkJQVlU=[13] 報告
楳図かずおが描く“人間の楽しさの根源” 展覧会の101枚の新作絵画から見える楳図作品の真髄を聞く
2022/02/21
https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/e6-a5-b3-e5-9b-b3-e3-81-8b-e3-81-9a-e3-81-8a-e3-81-8c-e6-8f-8f-e3-81-8f-e2-80-9c-e4-ba-ba-e9-96-93-e3-81-ae-e6-a5-bd-e3-81-97-e3-81-95-e3-81-ae-e6-a0-b9-e6-ba-90-e2-80-9d-e5-b1-95-e8-a6-a7-e4-bc-9a-e3-81-ae101-e6-9e-9a-e3-81-ae-e6-96-b0-e4-bd-9c-e7-b5-b5-e7/ar-AAU6yif?ocid=uxbndlbing
うめず・かずお/1936年生まれ。小4から漫画を描き始め、高3のとき『別世界』『森の兄妹』を出版しデビュー。『漂流教室』で小学館漫画賞を受賞。タレントや歌手、映画監督など多ジャンルで活躍(c)楳図かずお© AERA dot. 提供 うめず・かずお/1936年生まれ。小4から漫画を描き始め、高3のとき『別世界』『森の兄妹』を出版しデビュー。『漂流教室』で小学館漫画賞を受賞。タレントや歌手、映画監督など多ジャンルで活…

 恐怖漫画のレジェンドである楳図かずおさんが、27年ぶりの新作をメインにした展覧会「楳図かずお大美術展」を開く。楳図さんに展覧会への思いを聞いた。AERA 2022年2月14日号の記事から。

*  *  *

──芸術家として初の展覧会ですね。

「僕はもともと芸術家のつもりですが、みなさんの認識は漫画家だと思うんです。漫画では一番上に上ってきたな、という自負はありますが、さらに『わたしは真悟』で、悟(さとる)と真鈴(まりん)が東京タワーのてっぺんから飛ぶイメージでもう一歩飛んでみようと、絵画に挑戦しました」

──27年ぶりの新作に取りかかったきっかけは?

「はたと『あ、やらなきゃ!』と思った瞬間がありました。2018年にフランスのアングレーム国際漫画祭で、『わたしは真悟』が賞をいただいたことも理由のひとつです。それから4年間、じっと描き続けました」

──なぜ101枚の絵画という方法を選んだのでしょう?

「漫画でも絵画でもない、新しい表現を目指しました。創作とは常に新しいことをやらないと意味がないと思うんです。今回は漫画と絵画、両方のいいところを取り入れてみようと。漫画というものは連続体なんです。つなぎの芸術。コマが続いていってストーリーになっていく。いっぽう絵画は単体の芸術で、ひとつひとつがクライマックスです。今回の101枚の作品はつながってもいるけれど、ひとつを取り出してみても『クライマックスだな』とも思えるように描きました。それに額縁にも注目してください。僕の好きな緑と赤を使って、かなり大胆だと思います。僕は額縁も芸術の一部と捉えているんです」

──絵画制作のおもしろさはどんなところにありますか?

「コピーや印刷物ではなかなか表現しにくい、金や銀の色を使いたかったんです。普段なかなか使わない色なので、絵の具や色の楽しさをとても感じながら描きました。絵を描いているとすごく心が落ち着くんです。精神を整える作業には写経などもあるけれど、絵を描くことにも同じ効果があると感じました。奇麗な色に触れて、それだけで別の世界に入っていく気がする。特に『オペラ』という名前のきれいなピンク色が素晴らしくて、絵のなかの女の子のスカートをみんなそれで塗りました」

──楳図作品は決して古びることがありません。未来を予見するような世界観があり、いつの時代でも、子どもでも大人でも楽しむことができます。

「それはですね、何を描こうかと思った時に、人間が持っている一番根源的なところを描こうと思って描いているので、どの時代にもあまりぶれがないのだと思います。絵画、というと堅苦しく聞こえるかもしれないけれど、スリルやサスペンス、ドキドキや恐怖や不安──。そうした“楽しさの根源”もしっかり描きましたので、その世界に入り込んでさまざまを感じてもらいたいです。自信満々の展覧会ができたのでゆっくり楽しんでください」(オープニングセレモニーで)

(フリーランス記者・中村千晶)

※AERA 2022年2月21日号

7. 中川隆[-13649] koaQ7Jey 2022年2月22日 18:25:33 : 8wE9VECBbI : ZUgzZGVEQkJQVlU=[15] 報告
楳図かずおさん 27年ぶりの新作で描いた“人類の未来とは”
2022.01.31
https://www3.nhk.or.jp/news/special/sci_cul/2022/01/story/story_220131/


「ぐわし!!」

インタビューは、このことばから始まった。

「漂流教室」や「わたしは真悟」など、ホラーやSFを中心に数多くの名作を生み出してきた、漫画家の楳図かずおさん。
1995年以降、漫画の創作からは遠ざかっていたが、ことし1月、27年ぶりとなる新作を発表。それも漫画ではなく、101点の連作絵画という初めての試みだった。
85歳にして新しい表現の形に挑んだ楳図さんに、その思いを聞いた。

「ホラーまんがの神様」 休筆の理由は・・・

「へび少女」や「おろち」などのヒット作を手がけ、ホラー漫画の第一人者として活躍を続けてきた、楳図かずおさん。

手がけるテーマは、ホラーにとどまらず、「まことちゃん」に代表されるギャグ漫画、そして「漂流教室」や「14歳」といったSFなど、ストーリーテラーとしての類いまれな才能で数々のヒット作を生み出した。

しかし1995年以降は新作の発表はなく、漫画の創作からは長らく遠ざかっていた。

それから四半世紀、楳図さんが27年ぶりに新作を発表するというニュースが去年の秋に報じられ、漫画界のみならず注目が集まった。

楳図かずおさん
新作の発表を前に、楳図さんがインタビュー取材に応じてくれた。

「こんにちはー、よろしくお願いしまーす。ぐわし!!」

赤と白のおなじみの服装を身にまとった楳図さんは、声や姿も以前とほとんど変わらず、85歳とは思えないほど、エネルギーに満ちあふれていた。

まず尋ねたのは、27年もの間、創作から離れていた理由について。

当時は手のけんしょう炎が原因だとされていたが、実はそれだけではなかったことを明かしてくれた。
「ずっと漫画書いていても評価も何もなく、褒められることって全然なくて、『もう怖い漫画はないと思う』とか言われたこともありました。それだったら残っていても悪いし、面白くも何もないので、それでやめちゃったんです。ちょうどそのころ60歳ぐらいで、本当は70歳ぐらいまで書こうかなと思ったんですが、それでも残念とかそういう気持ちはなくて、単純に切り替えだけで、『さあ、あとは今までやってなかったようなことをしよう』と考えを変えました」
世界で高まる評価が後押しに

2018年 アングレーム国際漫画祭で遺産賞に
作品に対する評価に納得できず、漫画の創作から離れた楳図さんは、その後、テレビのバラエティー番組に出演したり、映画監督を務めたりするなど、新しいジャンルに活動の幅を広げていった。
私生活でも、英語、イタリア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語の勉強を始めるなど、これまでできなかったことに積極的に打ち込んでいったという。

そんな中、楳図さんの気持ちを揺り動かす出来事があった。

2018年、「漫画界のカンヌ」とも呼ばれる「アングレーム国際漫画祭」で、楳図さんの代表作「わたしは真悟」が、「永久に残すべき作品」として「遺産賞」を受賞したのだ。
日本人では水木しげるさんらに次ぐ、3人目の快挙だった。

思いがけない世界からの評価は、再び創作の場へと向かわせる原動力となったと振り返る。
「それまで(国際的な)賞なんて考えたこともなくて、どこからも、何ももらったことなかったので、だから嬉しかったですね。それで『あ、描くわ』となったんです。だから新作は日本で見ていただくだけじゃなく外国の人に見ていただきたいっていうのが大きいですね。(アングレームのある)フランスだったら、ルーブル美術館に飾ってもらって見てもらいたい」
漫画の価値を高めるための「連作絵画」

創作の意欲を取り戻した楳図さんが4年がかりで完成させたのは、紙の漫画ではなく、101点の連作絵画だった。縦40センチ・横30センチほどの紙に、絵を鉛筆で素描し、その上にアクリル絵具で着色して描かれた作品。

新作の1点 ©楳図かずお
1点で独立した絵画として鑑賞できるだけでなく、作品を順番に観ていくことで、漫画のコマを読み進めるようにストーリーを楽しむこともできる。まさに漫画と絵画の長所を兼ね備えた、新しい表現の形だ。
「漫画っていうのはコマが多くて、ある意味『つなぎの芸術』なんですね。でもつなぎだけで終わっちゃって、しょうもない漫画もいっぱいある。ここで何が抜けてるかっていったら、クライマックスなんですね。一方で絵画はクライマックスしかない。だから僕が今回描いたのはつなぎがない、やにわにクライマックスが来ちゃう、連作絵画なんです。
漫画っていうすばらしいメディアをもっと格調高く持っていかないとイヤだなっていう思いがあったので、漫画の良さもあるし絵画の良さもある、どちらの面から見ても『これはすごい』って言ってもらえるものを作らなきゃと思って描きました」
「壊れてしまう前に戻ろうよ」

代表作「わたしは真悟」
今回の連作絵画で描いた物語は、世界でも評価された代表作、「わたしは真悟」の続編だ。
「わたしは真悟」では、自我が芽生えた産業用ロボットがネットワークを通じて進化していく姿を描くことで、デジタル化していく社会に警鐘を鳴らし、人間とは何かを問いかけた。

新作の展覧会 ©楳図かずお
新作は、人類が滅び、ロボットだけになってしまった未来が舞台。

現代の人間が、競争ばかりに目を向けて「進化」を続けていることに危機感を感じているという楳図さん。

いま、人間はあえて退化する必要性があるのではないかといいます。

新作の1点 ©楳図かずお
「今の世の中見ていて、競争競争で、あっちより先にこっちだという競争みたいなのが主流になっている気がして、そこ怖いですよね。それだったら、退化をしましょう、進化してどんどんいっちゃってあふれてしまって壊れてしまう前に元に戻りましょうよ、もうちょっと忘れてしまってもいいから戻ろうよ、と言いたいんですね」

作品を読み進めることで、「わたしは真悟」との関係性が明らかになるという仕掛けも施されている今作。楳図さんは、「わたしは真悟」で描いた世界観は、決して過去のものではないという。
「今に通じるリアリティーはあるので、過去にやっていたからおしまい、とはとられたくない。未来から見て、過去っていったら厳然たる原因を作っているもので、それが未来に影響を及ぼしてるっていう揺るがせない存在としてそこにある。そういう意味でも、今回の作品を作った意義というか、大きな価値があると思っています。新しいパターンで面白いと思ってもらえるぐらいに、スリルサスペンスに満ちた、見始めたら終いまで見ないと気が済まない状況に絶対になると思う。これは僕、物書きの感覚からいって間違いないんです」
「圧倒的」「ここまで天才だったのか」

新作の展覧会 ©楳図かずお
1月27日、関係者向けの内覧会で、101点の作品が初めて披露された。

作品を鑑賞し終えた出席者の様子を見ると、興奮した面持ちを浮かべる人あり、作品に圧倒されてぼう然としている人あり、さらに目に涙を浮かべる人までいた。

第一線で活躍する漫画家らからも、驚きと称賛の声が聞かれた。
(楳図さんの元アシスタント/「土竜の唄」作者・高橋のぼるさん)
「圧倒されてしまいました。もう涙が出そうなほどに感動していて、ここまで天才だったのかって驚いています。27年のブランクを感じないどころか、むしろパワーアップしているように思いました」

(ホラー漫画家/「うずまき」作者・伊藤潤二さん)
「時代を超越してますし、楳図先生そのものが宇宙的な存在なんじゃないかという、何かすごみを感じますね。年齢を全く感じさせない力強いタッチで、ぜひ生で見てもらいたい作品です」

(ホラー漫画家で楳図さんの長年のファン/山咲トオルさん)
「『わたしは真悟』の物語がちゃんと継続してつながっているんだっていうことにまず驚きましたし、パーフェクトな色の配置にも圧倒されました。ようやく漫画が文化として世界に認められてこうやって発信された楳図先生の作品なので、実際に見て感じてもらいたいです」

(楳図さんの長年のファン/中川翔子さん)
「漫画のエッセンスもありながら、これまでの作品を彷彿とさせるテーマで、それが全部カラーで見られるのは大感動。見る角度によって違った輝きが楽しめます。世界中の全人類早く見て!という感じです」
「さらに大波が来る」

漫画家として、そしてアーティストとして、85歳にして新境地を切り開いた楳図さん。
現在の肩書きは何か聞いたところ、「『大芸術家』がいいですね。『大』をつけるとちょっと嘘っぽくなるからそこがいいな」と笑って答えてくれた。

「大芸術家」として、今後、どんな創作が見られるのだろうか。
「すごい強烈なアイデアは一つあるけど、思っているだけで具体性は全然なくて、それは描くか描かないか分からない。ただ僕は間違いなくこのあと、今回だって大波だと思うけど、もう一個さらに大波が来る予感があるんです。たわいのない言い方で申し訳ないけど、僕前々からすごく運がいいんです。今回もめちゃくちゃいい運いただいているんですけど、まだ大きいのが僕の運の中で来る気がするんです。だから今後のことは何するというよりかは今後の成り行きをぜひ楽しみたいって、そこにつきますね。今後の抱負は何をするということはないけど、『負けないぞー!』という感じ。それしかないですね」
漫画や芸術について語る楳図さんは、85歳という年齢を感じさせず、まるで少年のように生き生きと目を輝かせ、これからの未来に向けた期待に満ちあふれていた。

そんな楳図さんの姿、そして、これからも生み出される作品たちは、コロナ禍で閉塞感に包まれたこの世界を、私たちを、きっと勇気づけてくれるに違いない。
この展覧会「楳図かずお大美術展」は、3月25日まで東京シティビューで開かれています。(事前予約制)

https://www3.nhk.or.jp/news/special/sci_cul/2022/01/story/story_220131/

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