2021年04月13日 世界から中間層が消え、貧困者と王侯貴族の2極化 http://www.thutmosev.com/archives/85572367.html 1人の王と無数の貧困者が居た中世に戻りつつある
世界から中間層が消えている 今まで100年以上に渡って世界では中間層、中産階級と呼ばれる人が増え続け経済の発展を支えていました。 家電、自動車、旅行、映像音楽などの消費者はすべて中間層で、豊かな中間層が経済のエンジンでした。 自動車や電子レンジは最初家一軒より高価で、自転車ですら王や将軍でしか所有する事ができなかった。
だが中間層向けに大量生産することで品質向上と価格低下が実現し、今のような高品質低価格な商品になった。 もしこのまま中間層が減少すると、再び自転車1台が家一軒に相当する値段に戻ったりするのでしょうか? アメリカのピュー研究所によると2021年に1.5億人が中間層から低所得者層に滑り落ち、1990年代以降で初めて縮小した。 これは最近数10年の傾向とは逆で、中国やアジア諸国は毎年1億人もが低所得者から中間層に階段を上がった。
階段を上がった人は今まで買えなかったスマホやオートバイ、さらには自動車やマンションも購入するようになった。 これが韓国や中国の経済の奇跡で、子供の頃土の家に住んでいたような貧困者が大人になってマンションに住み自動車を運転している。 最新の国家統計局による統計では北京と上海の平均月収は約17万円だが、月収1090元(1万6350円)以下の層が中国には6億人存在している。
月収1090元(約1万6510円)以下の人口は6億人で総人口の42.86%、月収2000元(約3万300円)以下は9.64億人で68.9%を占めている。 彼ら7割は自転車を買えるかどうかの年収で、残りの3割は平均年収約120万円の高収入層です。 中間層が減り貧困者と王侯貴族が増加している 年収120万円で新車やマンションは買えないので、その中のさらに1割ほどが車やマンションを買っているのです。 「中国では中間層が車やマンションを買っている」は完全な間違いで、「数%の超富裕層が際限なく消費している」が正しい見方です。 中国は大雑把に言って人口の4割は年収20万円以下、3割は20万円から36万円、3割は年収36万円以上、数%が年収1000万円以上の超格差社会です。 そして富裕層の中でも資産数兆円のような超富裕層が世界で増加していて、ジャックマーや孫正義、ビルゲイツらがこのグループです。
中国共産党幹部は1人数兆円の隠し資産を保有していると、数年前のパナマ文書流出で報道されていました。 中国の中間層は将来車やマンションを買えるようになるかと言えば、共産国家の仕組みを知れば「絶対にない」と断言できます。 日本は30年間不況ですが、実は世界でも物の生産のような実体経済は低成長になっています。
プレス機で自動車を作るような産業は流行らず、パソコンでプログラミングするようなit企業が年間数兆円も稼いでいます。 さらに株やビットコインの売買をするようなマネー経済の規模が大きく、実体経済を遥かに上回っています。 2020年はあらゆる実体経済全て縮小したが、マネー経済だけが急成長し株価は史上最高値を更新しました。
マネー経済に参加するのは資産運用できる富裕層だけで、中間層以下は参加すらできません。 こうして富裕層はより豊かになり、中間層以下はより貧困になっています。 http://www.thutmosev.com/archives/85572367.html
|