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政権移行の慣例無視…死刑を乱発するトランプ大統領の狙い
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/282692
2020/12/16 日刊ゲンダイ
130年続く「伝統」を無視する大統領(C)ロイター
トランプ大統領が次々と死刑を執行していることが議論を呼んでいる。BBCニュースによると、来月20日にバイデン次期大統領が就任するまでに連邦政府(国)の死刑執行が5件予定され、うち2件は先週執行されたという。
実は米国には次期政権への移行期間に政府は死刑を執行しないという伝統が、過去130年にわたって続いていた。トランプはその慣例を破って強引に処刑を行っているわけだ。最近の米国の世論調査では国民の6割が死刑ではなく終身刑を支持している。そうした国民の意向を無視したことにもなる。
「目的は自分の強さをアピールすることです」とは国際政治経済学者の浜田和幸氏だ。
「大ざっぱに言うと、米国では民主党が死刑に反対、共和党が賛成という構図です。トランプ氏は自分の支持者に『悪をのさばらせてはならない。悪いヤツらを抹殺して正義を実現するのだ』という姿勢をアピールしている。130年の慣例を破ったのは、新しい価値観を打ち立てるという意思表示。トランプ氏がこの世の悪と戦っていると主張する『Qアノン』を信じる人たちにとって、伝統を無視して死刑を強行するトランプは頼もしい存在なのです」
2021年1月までに13人が
米国では連邦政府の死刑執行は少なく、1988年以降、トランプが大統領に就任するまではわずか3件。そのすべてが共和党政権下で行われた。
その後、2003年から執行が中断されたが、昨年7月、トランプ政権は死刑執行を16年ぶりに再開すると決定。今年7月に最初の執行が行われ、今回の5人を含めると来月15日までに計13人が処刑されることになる。10件以上の死刑執行はここ数十年の米国の歴史で年間最多という。
気になるのがバイデンと次期副大統領のカマラ・ハリス氏が死刑廃止の姿勢を示していること。特にハリスは強硬な死刑反対派だ。
「当然、トランプ氏にはこの2人への対抗意識があります。悪人を処刑できないバイデンやカマラと自分は違うのだと見せつけて、4年後の大統領選でカムバックしようともくろんでいるのです」(浜田和幸氏)
人気取りのためなら人の命を平気で利用するトランプ。まるで死に神だ。
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