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将来のアメリカ-ロシア関係の展望は厳しい
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2020年12月 1日 マスコミに載らない海外記事
2020年11月27日
フィル・バトラー
New Eastern Outlook
ジョー・バイデンが現職ドナルド・トランプからアメリカ大統領の職を勝ち取った時、世界の多くの人々が安堵のため息をついた。だが現実的見地から、我々全員、この選挙で一体何がおきたのか理解すべく、集中して努力しなければならない。ここに若干の思索の種と、精神保全のための「尚早ではない」お願いがある。
来年一月、ジョー・バイデンが就任すれば、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、モスクワ時間の深夜三時、トランプが考えを変えて、シリアを侵略していると言う電話を心配しなくなるだろう。ロシアと世界に対しての、自己中心主義の億万長者プレーボーイ/ゴルファーの何をしでかすか分からない危険は終わる。ドナルドが彼のゴルフカートからスマートフォンで、究極の権力を奪おうとしなければの話だ。そうでない限り、世界の首脳たちは、リベラル世界秩序の次の広告塔、ジョー・バイデンに対処しなければなるまい。我々のお仲間の人間、バイデンのホワイトハウスが、武力戦争、おそらく今までで最大のものを起こすのは確実だ。
トランプの任務は、予見できる将来に対して、リベラル秩序を設定することだったと私は考えている。私が、ここで、あえて、こう申し上げるのは、読者に、俳優全員が同じ監督のために働いている、ワシントンの手の込んだ見せ物を想起頂きたいためだ。そう、今なら我々にわかる、大統領執務室に、頭がおかしいドナルド・トランプを入れるたった一つの理由があったはずなのだ。彼は、アメリカで保守主義が、いつか再び姿を現すあらゆる可能性を破壊したし、しているのだ。バイデンが勝利したが、トランプと彼の支持者がそうなるよう望んでいたと私は信じている。それはさておき、来るべき紛争の明確な証拠を検討しよう。
既に、ジョー・バイデンは、元オバマ補佐官アントニー・ブリンケンを国務長官にすると発表した。ブリンケンは、徹底的なロシア嫌いの意見をはばかることなく認めており、ロシアを戦争に追いやるバイデン政権の意図を示す先駆者役を勤めている。9月のCBSインタビューでの、NATOに関するブリンケンの意見から始めさせていただこう。
「バイデン大統領は、プーチンを受け入れるのではなく、プーチンによる攻勢に対し、彼と対決するつもりだと、まず言いたい。NATOを破壊せず、その阻止を強化する。」 |
だから、いつものリベラル秩序の話題に戻るのだが、コロナ・ウイルス流行のおかげで、ヨーロッパに対する影響力は、より大きいのだ。ブリンケンは、バイデン政権化「NATO拡大」と、ヨーロッパのロシアに対する過度の恐怖を利用する戦略を続けることを、自由に語っている。彼は7月、PBSでも同じぐらい多くを語っている。
ブリンケンは、アメリカのシリアでの代理戦争で、2,000人のアメリカ兵士が、6万人から7万人のシリア民主軍やクルド人や現地のアラブ人を「利用した」と言って報道機関に秘密を漏らした。この外交官は、これら勢力は、(ロシアでは禁止されている)ISISの破壊に向けられたと言うが、誰もが、欧米連合ではなく、ロシアとイランが、テロ国家を弱体化させたのを知っている。アメリカ中央軍が、ISIS石油闇取引のため、航空掩護をしていたのを忘れてはならない。
この未来の国務長官は、狂人マイク・ポンペオさえ国際的緊張緩和のマザーグースのように思わせる。二人は共にゼネラル・ダイナミクス、ボーイング、イギリス軍産複合体の同等物の同じご主人に仕えている。誰も現実のゲームで、だまされてはならない。品格のある誰かが我々を救うために現れると期待するのは余りにうぶだ。彼らは狂人であり、皆これを悟るべき頃合いだ。ブリンケンの言説が裏切っている事実に鈍感なままでいられる人などいるだろうか?議会証言で、ブリンケンは、既にアメリカがどのように意図的にシリアを分割したか詳細説明した。バイデン政権は、イスラエルの敵全員をやっつけるため、アラブの春を再現しようと努めるだろう。ISIS復活を見ても驚いてはいけない。
最後に、ブリンケンの一連の発言が明らかにしている通り、来るバイデン政権は、ロシアや中国や、リベラル秩序の進路を阻む他の誰であれ、非対称の経済的、政治的戦争で、民主主義の広まりや促進を混乱させるだろう。世界支配こそ、まさにこの連中の本当の考えなのを想起願いたい。これは陰謀論などではない。世界中の全ての主要地政学シンクタンクも、外交問題評議会CFRもこの秩序を認めており、ブルッキングス研究所もそうで、フォーリン・アフェアーズ誌もそうで、プリンストン大学も認めている。米国陸軍大学校さえこれについて詳細な議論をしている。ニューヨーク・タイムズはこう宣言している。「「リベラル世界秩序」は血で構築された」。私がここで理論化しているわけではないのだ。
ジョー・バイデン在任中、ロシアは、その国境が壊れるくらい内側に押されると予想できる。ジョー・バイデン在任中、恐ろしい不確実性はないかもしれないが、壮大なアメリカ/ロシア紛争という不測の事態も同様に致命的だろう。リベラル秩序は、見せ掛けの民主主義という、このいんちき見せ物行なおうと躍起になっている。そしてロシアのプーチンは最大の邪魔な障害なのだ。
フィル・バトラーは政策研究者、評論家、政治学者、東ヨーロッパ専門家で「Putin’s Praetorians(プーチンの近衛兵)」という最近のベストセラーや他の本の著者。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。
記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/11/27/a-grim-outlook-on-the-future-of-us-russia-relations/
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