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核兵器の充実に熱心だったオバマ政権の副大統領が平和的な大統領にはなれるか?
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202011090000/
2020.11.09 桜井ジャーナル
アメリカの大統領選挙に不正があったかどうかはともかく、ジョー・バイデンが次期大統領になる可能性は高いと言える。そのバイデンにはウクライナにおける汚職事件だけでなく女性スキャンダルもあり、それらを封印できなければ辞任せざるをえない状況に陥るかもしれない。
トランプの排除が確定したなら、バイデンのスキャンダルが噴き出す可能性がある。そうなった場合、弱者に厳しいカマラ・ハリスが大統領になるが、副大統領にはヒラリー・クリントンが納まるというという説もある。事実上のヒラリー政権だが、この人物が投機家で巨大金融資本と結びついているジョージ・ソロスから政策的な指示を受けていたことは漏洩した電子メールで判明している。
辞任を回避できたとして、その政策はバラク・オバマやヒラリー・クリントンのそれと似たものになるのだろう。本ブログではすでに書いたことだが、バイデンの側近チームのひとり、コリン・カールはバイデンが副大統領だった時の国家安全保障担当補佐官。エリザベス・ローゼンバーグはオバマ政権で財務省の上級顧問を務めた人物で、その当時、イラン、シリア、リビアに対する制裁を主張していた。
元CIA副長官のアブリル・ヘインズもバイデンの側近だが、この人物はオバマ政権でドローン(無人機)を使った暗殺作戦に深く関与、朝鮮に対する厳しい姿勢の背後にもいた。「血まみれジーナ」ことジーナ・ハスペル現CIA長官と親しいことでも知られている。オバマ政権で国防次官だったミシェル・フラワノイは、ヒラリー・クリントンが2016年の選挙で勝ったなら国防長官になったと言われている人物だ。
ヒラリーは上院議員の時代から軍需企業のロッキード・マーチンがスポンサーで、巨大金融資本とも関係が強い。勿論、親イスラエル派であり、ロシアとの軍事的な緊張を高めるような人物である。
軍事的な恫喝に屈しないロシアと軍事的な緊張を高めると言うことはロシアを核戦争で脅していることを意味する。2016年の大統領選挙でトランプはそれに反対し、ロシアとの緊張緩和を訴えたのだが、国家安全保障補佐官だったマイケル・フリンが2017年2月に解任された後、その公約は忘れ去られてしまった。
日本ではオバマが核兵器の廃絶に積極的であるかのようなことを言う人もいるが、彼は30年間に9000億ドルから1兆ドルを核兵器分野へ投入するという計画を2014年9月に打ち出している。口先ではともかく、実際のところ、核兵器の充実に熱心だった。
アメリカの次期政権が与えられる最大のテーマは「リセット」かもしれない。「パンデミック」を利用して資本主義を大々的にリセットするとWEF(世界経済フォーラム)の創設者であるクラウス・シュワブは今年6月に語っている。
パンデミックは人びとの行動を制限、生産活動を麻痺させ、少なからぬ企業の経営を悪化、さらに倒産させて、失業、ホームレス、そして自殺を増加させるといった深刻な社会問題を引き起こしている。
バイデンも信奉しているであろう新自由主義は社会の存在自体を否定し、富の集中を当然だと考え、貧富の差を拡大させる政策に反対する意見を「ねたみ」だと考える。
失業したなら、生きるため、男なら犯罪に手を染め、女性なら売春する人も増えるだろう。メーカーを借金漬けにできれば、借金の形として会社を乗っ取ることができ、絵に描いた餅にすぎない金融資産を実態のある資産へ変えることができる。富裕層にとってそうした状況は悪くない。
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