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<3>CMはバイデン8万本vsトランプ3万本 資金力勝負はいかに 大混乱必至 11.3米大統領選直前リポート
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/280287
2020/10/22 日刊ゲンダイ
激戦州を飛び回る(トランプ米大統領と民主党のバイデン候補=右)/(C)ロイター
投票日(11月3日)まで2週間を切った。トランプ・バイデン両氏は激戦州を飛び回って「最後のお願い」に多忙な日々を送る。日本のメディアも両氏の遊説を紹介しているが、実は残り2週間の時点で、勝負はすでについていると思われる。ただ結果が出ていないだけである。
というのも、9割の有権者はすでにどちらに投票するかを決めているためだ。両陣営は今、態度を決めかねている約1500万人の有権者を獲得するために奔走している。
選挙終盤で重視されるのがテレビを使った選挙CMである。激戦州でのCMの打ち合いは熾烈を極めているのが現実だ。ネットの時代であっても、特にフロリダ州、ペンシルベニア州、アリゾナ州の3州では古典的なCM合戦が繰り広げられている。
いくつかのCMを見ると、バイデン氏はトランプ氏のコロナ対応の悪さを責めているだけでなく、トランプ政権が続く限り社会保障制度と高齢者向けの医療保険制度が危機に瀕すると訴えている。一方のトランプ氏は、バイデン氏を「急進左派の操り人形」であると指弾し、コロナ禍による経済回復を自分の手柄であるとしている。さらにバイデン政権が誕生した時には憲法修正第2条で保障された銃の所有が脅かされるばかりか、増税されると訴える。
「資金力こそ勝利ルール」はいかに…
ただ放映されたテレビCMの本数と費やされた資金を比較すると、バイデン氏はトランプ氏を大きく引き離していることがわかる。9月28日から10月11日までの2週間で、バイデン陣営は約5600万ドル(約59億円)を使って8万本のCMを放映したが、トランプ陣営の方は約3200万ドル(約34億円)の予算で、本数は約3万2000回にとどまっている。
筆者は過去30年ほど大統領選を追うなかで、「より多くの資金を集めた候補が勝つ」という暗黙のルールをみてきた。だが前回選挙で、ヒラリー・クリントン氏がトランプ氏より多額の選挙資金を集めながら敗北した現実をみた。前回選挙で同ルールは崩れたが、今年の選挙ではどうなるのか。再び暗黙のルールが蘇るのか。それが今年の選挙のもうひとつの注目点である。 (つづく)
堀田佳男 ジャーナリスト
1957年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業、アメリカン大学大学院国際関係課程修了。米情報調査会社などを経て1990年に独立。以来、ワシントンDCを拠点に政治、経済、社会問題など幅広い分野で取材・執筆。25年間の滞米生活を経て2007年帰国。国内外で精力的にジャーナリスト活動を続ける。著書に「大統領はカネで買えるか」「大統領のつくりかた」「エイズ治療薬を発見した男 満屋裕明」など。
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