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史上最悪の大統領候補テレビ討論
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2020年10月 1日 植草一秀の『知られざる真実』
米国大統領選が11月3日に投票日を迎える。 残り1ヵ月の選挙情勢に最大の影響を与えるのが3回予定されている党首討論だ。 併せて今回はとりわけ副大統領によるテレビ討論にも関心が集まっている。 第1回の大統領候補者のテレビ討論が日本時間の30日午前10時(米国東部時間29日午後9時)から行われた。 すでに報じられているように「史上最悪のテレビ討論」となった。 原因はトランプ大統領にある。 討論を成り立たせるためには、討論参加者が討論のルールを守る必要がある。 相手の発言に耳を傾け、自分の振り当てられた時間に自説を主張する。 相手が話しているときに立ち入って演説を始めるのはマナー違反だ。 トランプ大統領は終始一貫してマナー違反を演じた。 民主主義の原理は多数決と言われるが、より重要なのは討論と説得である。 相手の話に耳を傾けないのは民主主義の基本にもとる。 トランプ大統領がルールを無視して相手の発言中に不規則発言を繰り返すなら、バイデン候補も応じざるを得ない。 「史上最悪のテレビ討論で負けたのは米国民だ」との批評が示されているが、誰が混乱テレビ討論の原因を作ったのかを考察しないのは不公正だ。 討論のルールを一方的に踏みにじっていたのはトランプ大統領である。 トランプ大統領は大きな力量の持ち主である。 党派の力に依存せず、自己の力を中心に大統領の地位にまで上り詰めた力量は大きなものだ。 しかし、そのことと大統領として信頼に値する人物であるかどうかは別問題だ。 2020年のコロナショックに際して、トランプ政権は2兆ドル経済対策を電光石火のスピードで成立させた。 政策対応の瞬発力は突出している。 しかし、トランプ大統領が示す価値観、行動様式には首をかしげる者が多い。 トランプ大統領は2016年の大統領選で中西部激戦州の白人有権者に対して利益誘導的発言を繰り返した。 この発言に引き寄せられた白人労働者がトランプ当選の原動力になった。 しかし、2016年の大統領選でトランプ氏に投票した白人労働者はその後の現実に失望している。 コロナの影響も加わって、米国経済は深刻な不況に陥った。 バラ色の未来が開けるとのトランプの言葉に釣られてトランプに投票した白人労働者が今回選挙ではトランプ大統領を熱烈支持していない。 トランプ大統領は白人至上主義的な言動を繰り返してきたが、このことによる反トランプ感情の積み重ねも無視できない。 黒人男性が白人警察官に不当に殺害される事件が発生し、Black Lives Matterの運動が広がったが、トランプ大統領はBLM運動に理解を示すよりも、「法と秩序」の言葉で民衆運動を取り締まることに力を注いできた。 自分の主張を絶対視して過大な要求を突きつける。 要求が通らなければ強硬な手段に打って出る。 この100%の強硬姿勢による行政運営がさまざまなハレイション(関係者との摩擦)を引き起こしてきた。 トランプ大統領は老子第44章を知るべきだ。 老子第44章 「足るを知れば辱しめられず、止まるを知れば殆うからず。以て長久なるべし」 意味は、 「物事のこれでもう充分であるという「足るを知る」ことができれば辱めを受けるようなことはなく、一歩手前でとどまることを知っていれば危険に遭遇することを防げる。このように行動することが幸せに長く暮らすための方策だ」 節度、中庸の大切さを説いている。 トランプ大統領の行動には三つの過剰が観察されてきた。 FRB介入の過剰。 人事の過剰。 米中貿易戦争の過剰。 大統領選でトランプが再選される道がかなり険しくなってきたと見られる。 【ノーカット】米大統領選テレビ討論会(2020年9月30日) |
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