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アッサンジをスパイ活動法で起訴したのは潜在的内部告発への恫喝だと元CIA長官
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202009240000/
2020.09.25 櫻井ジャーナル
イギリスではジュリアン・アッサンジをアメリカへ引き渡す手続きが軍産複合体と緊密な関係にあるエマ・アーマスノット裁判長の下で続けられているが、アッサンジをアメリカが起訴した理由について、内部告発しようとしている人や発行者を脅すことにあったとレオン・パネッタはドイツのARDが制作した番組の中で語った。アッサンジが1917年スパイ活動法で起訴された理由はメディア関係者を脅すことにあったと言われている。なお、エドワード・スノーデンも同じ法律で起訴された。
アッサンジは2011年初め、アメリカで秘密裏に起訴された。民間情報会社ストラトフォーの内部でやりとりされた電子メールの中でその情報が書かれているのだが、その後、ケレン・ドワイアー検事補が裁判官へ書いた文書でも確認されている。
パネッタは2009年2月から11年6月までCIA長官、11年7月から13年2月まで国務長官を務めているので、アッサンジの起訴が決まった時にはCIA長官だったことになる。当時は「リベラル派」だとされているバラク・オバマが大統領だった。アメリカの「リベラル派」に期待することは犯罪的だと言える。
本ブログでも繰り返し書いてきたように、アッサンジが起訴された直接的な原因はイラクやアフガニスタンにおける戦争の実態を明らかにしたからだと見られている。そうした情報の中でも2010年4月に公開されたアメリカ軍のAH-64アパッチ・ヘリコプターによる非武装の一団に対する銃撃の映像が大きい。この銃撃は2007年7月にバグダッドで引き起こされたのだが、その際にロイターの特派員2名を含む非武装の十数名が殺されている。
パネッタが国防長官を辞めた3カ月後、スノーデンはNSAの不正行為を示す証拠を持ち出し、香港でグレン・グリーンワルドへ渡した。グリーンワルドは当時、ガーディアン紙で記事を書いていた。
アメリカと連携しているイギリスはグリーンワルドのパートナーでジャーナリストのデイビッド・ミランダをヒースロー空港で拘束して尋問、NSAとUKUSAを形成しているイギリスの電子情報機関GCHQに派遣された2名が監視する中、ガーディアン紙の編集者はスノーデンから受け取った情報が記録されたハード・ドライブを破壊している。それ以降、ガーディアン紙はイギリスやアメリカの支配者に逆らおうとしなくなった。同紙だけでなく、西側の主要メディアは全て同じ状態になる。
アッサンジに対する弾圧とは、アメリカの支配者にとって都合の悪い事実を明らかにする者は世界のどこにいても逮捕して厳罰に処すというメッセージにほかならない。その弾圧に沈黙しているということは、言論の自由を放棄したことを意味する。そうしたメディアに情報を頼ることも犯罪的だ。
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