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事実に興味のない人びとを操る西側の有力メディア
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202009070001/
2020.09.07 櫻井ジャーナル
COVID-19(コロナウイルス感染症-2019)に恐怖した人びとは安全と安心を求めて主権やプライバシーを放棄し、世界は収容所化しつつある。人びとがCOVID-19を恐れるのは、この伝染病が現代の黒死病、あるいは悪霊であるかのように思い込んでいるからだろう。
以前にも書いたことだが、COVIDを左右反転させるとDIVOC。ヘブライ語はアラビア語と同じように右から左へ書くからだ。これをヘブライ語の文字に変換すると「死者の霊」、あるいは「悪霊」という意味になる。
このヘブライ語を語源とする英単語がdybbuk(またはdibbuk)だ。この悪霊は中世ユダヤ人社会の民俗信仰に出てくるのだが、それをユダヤ系ロシア人の学者、シュロイメ・アンスキーが1913年から16年にかけての時期に書いた戯曲の中で取り上げ、広まった。
COVID-19はSARS-CoV-2(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2)によって引き起こされる病気の名前だが、2020年1月の段階では2019-nCovが推奨されていた。WHO(世界保健機関)はそれを退け、2月11日にCOVID-19と決めたのだ。この名前をつけた人物がユダヤの民俗信仰を意識している可能性は高い。
事実に基づかない話で少なからぬ人びとはCOVID-19を恐れている。かつて、人びとは悪霊を恐れた。加持祈祷、呪文、御札などで退散させようとしたが、似たことがCOVID-19でも行われている。例えばPCR検査(ポリメラーゼ連鎖反応)、ロックダウン(監禁)、マスクの着用、公共施設やマーケットの入り口における体温の強制的な測定、監視体制の強化などだ。
人びとにCOVID-19を恐れさせているのは、西側の一部支配者や有力メディアである。アメリカの場合、第2次世界大戦後に情報操作を目的とするモッキンバードと呼ばれるプロジェクトが始められた。
その中心人物はウォール街の弁護士でOSSやCIAに君臨していたアレン・ダレス、やはりウォール街の弁護士でアレンの側近として破壊工作を指揮していたフランク・ウィズナー、やはりダレスの側近で国際決済銀行初代頭取の孫であるリチャード・ヘルムズ、そしてワシントン・ポスト紙の社主で、妻の父親が世界銀行初代総裁のフィリップ・グラハムだ。
フィリップ・グラハムの妻はキャサリン。ウォーターゲート事件でリチャード・ニクソンを失脚させた当時のワシントン・ポスト紙社主で、日本には彼女を「言論の自由」の象徴と信じている人もいる。
事件の取材は若手記者だったカール・バーンスタインとボブ・ウッドワードが中心だったが、ウッドワードは少し前まで海軍の情報将校で記者としては素人に近く、事実上、取材はバーンスタインが行ったと言われている。
そのバーンスタインはニクソン大統領が辞任した3年後の1977年にワシントン・ポスト紙を辞め、「CIAとメディア」という記事をローリング・ストーン誌に書いている。
その記事で、有力メディアがCIAと深く結びついている実態を明らかにした。バーンスタインによると、20年間にCIAの任務を秘密裏に実行していたジャーナリストは400名以上に達し、そのうち200名から250名が記者や編集者など現場のジャーナリストで、残りは、出版社、業界向け出版業者、ニューズレターで働いていた。また1950年から66年にかけてニューヨーク・タイムズ紙は少なくとも10名の工作員に架空の肩書きを提供したとCIAの高官は語ったという。(Carl Bernstein, “CIA and the Media”, Rolling Stone, October 20, 1977)
CIAやその前身であるOSSはウォール街やシティ、つまりアメリカやイギリスの金融資本と深く結びついている。そうした巨大資本にとって好ましくないニューディール派のフランクリン・ルーズベルトが1932年の大統領選挙で勝利すると、ウォール街の住人たちは33年から34年にかけてファシズム体制の樹立を目的としてクーデターを目論む。この計画ではルーズベルトの排除を人びとに納得させるため、新聞が使われることになっていた。
このクーデター計画はスメドリー・バトラー退役海兵隊少将の議会における証言で明らかにされたが、1945年4月にルーズベルトが急死した後、ウォール街はホワイトハウスにおける主導権を奪還、第2次世界大戦後には「赤狩り」で反ファシスト勢力は大きなダメージを受けた。
イギリスの支配グループは19世紀から情報操作の重要性を理解していた。支配グループの中心にはセシル・ローズ、ナサニエル・ロスチャイルド、レジナルド・ブレット、ウィリアム・ステッドがいたが、そのうちステッドはジャーナリストで、情報操作の重要性を理解していた。そこで、例えば、タイムズ紙は一般にエリートと見なされている人びとを操るため、デイリー・メールなどはセンセーショナルな記事で「騙されやすい人びと」を操るために使ったという。(Gerry Docherty & Jim Macgregor, “Hidden History,” Mainstream Publishing, 2013)
昔からこうした役割を果たしてきた「ジャーナリズム」だが、1991年12月にソ連が消滅してから露骨に嘘を流すようになり、その度合いは21世紀に入ってから加速度的に酷くなっている。多くの人びとは事実に興味など持っていないと高を括ったようだ。
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