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トランプの元側近で極右のバノン、「壁」建設資金の私的流用容疑で逮捕
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/08/post-94238.php
2020年8月21日(金)15時01分 ジェイソン・レモン ニューズウィーク
罪状認否を終え裁判所から出てくるバノン(8月20日、ニューヨーク) Andrew Kelly-REUTERS
<2016年大統領選での勝利の立役者であるスティーブ・バノンの逮捕・起訴にトランプ側は一切の関与を否定>
ドナルド・トランプ米大統領の最側近だったスティーブ・バノン元首席戦略官が8月20日に米ニューヨーク州南部地区の連邦検察に逮捕された。トランプが公約に掲げていたメキシコとの「国境の壁」建設のためクラウドファンディングで集めた資金を私的に流用した詐欺の疑いだ。
オードリー・ストラウス検事代理は声明を出し、「被告は国境の壁の建設を望む何万人もの献金者から何百万ドルの資金を募り、その全額を壁の建設に使うように見せかけて、彼らをだました」と述べた。
「被告らは献金者たちに、(国境の壁建設に取り組むクラウドファンディング・プロジェクト)『ウィ・ビルド・ザ・ウォール(我々は壁を建設する)』の創設者ブライアン・コルフェージは一切の報酬を受け取らないと言っていた。だが実際には彼にこっそりと何万ドルもの金を流用し、私腹を肥やしていた」
ABCによれば、バノンは豪華ヨットにいるところを逮捕されたという。
ホワイトハウスのケイリー・マケナニー報道官は、バノンの逮捕について公式声明を出し、トランプがクラウドファンディングによる資金調達を支持したことはないと述べた。
■トランプは一切の関与を否定
「周知のとおり、トランプ大統領はこのプロジェクトに一切関与していない。クラウドファンディングについては、バノンが目立つためにやっているだけだろうと思っていた」とマケナニーは述べ、トランプが過去に、クラウドファンディングとは距離を置く発言をしていたことにも言及した。
「トランプ大統領は常々、壁の建設は政府がやるべきことであり、民間人が扱うには規模が大きすぎるし複雑すぎると考えてきた」とし、バノンが首席補佐官を辞めて以降、トランプは彼とは「関わっていない」とつけ加えた。
今回起訴されたのは、バノンと3人の仲間――ティモシー・シェー、ブライアン・コルフェージ(イラク戦争に参加した退役軍人)とアンドリュー・バドラトだ。
極右ニュースサイト「ブライトバート」の共同創業者であるバノンは、2016年の米大統領選挙でトランプ陣営のアドバイザーを務めた。トランプが大統領に就任した2017年1月に、大統領首席補佐官・上級顧問として政権入りしたものの、同年8月に事実上解任されている。
ニューヨーク州南部地区連邦検察の記者発表によれば、バノンと仲間は2018年12月に、同検察の管轄内の居住者を含む大勢の献金者をだます計画を立ち上げた。この計画の一環であるクラウドファンディング・プロジェクト「ウィ・ビルド・ザ・ウォール」では、2500万ドルを超える寄付金が集まっている。
バノンらは、集まった寄付金の「1ペンスたりとも」自分たちが受け取ることはなく、「100%」がプロジェクトにまわされると公言。だが検察は起訴状の中で、この寄付金の中からバノンが100万ドル以上を、仲間のコルフェージは約35万ドルを私的に流用した疑いがあると指摘している。
「彼らは偽の請求書や架空の『業者』との取引などを利用して、資金の不正流用を行っていた」と検察は記者発表の中で主張した。
バノンはホワイトハウスを去った後も、トランプを支持し続けてきた。連邦議会下院がトランプの弾劾に向けて動いていた2019年10月「War Room: Impeachment(作戦指令室:弾劾)」と題したポッドキャストの番組を立ち上げ、トランプを擁護した。
<参考記事>トランプ元側近バノン、 欧州で極右の元締めに?
<参考記事>トランプ政権の黒幕で白人至上主義のバノンが大統領令で国防の中枢に
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