http://www.asyura2.com/20/kokusai29/msg/130.html
Tweet |
新型コロナウイルスの伝染を乗り越えて中国とインドは関係強化を進めている
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202007140000/
2020.07.14 櫻井ジャーナル
イランと中国はこれまでも友好的な関係にあったが、さらに両国の関係を強める協定を結ぶようだ。ニューヨーク・タイムズ紙によると、中国はイランに治して金融、通信、港湾、鉄道などのプロジェクトをさらに進め、イランは中国に対して今後25年にわたって石油を供給する。中国のイランにおける投資総額は25年間に4000億ドルに達するという。
中東を含む地域に派遣されているアメリカ軍の規模をドナルド・トランプ大統領は縮小させると発言、それに対して外部だけでなく閣内からも反対の声が聞こえている。支配層が使っている広報紙のひとつと見なされているニューヨーク・タイムズ紙がこうした報道をした理由はその辺にあるのだろう。
イランから中国へ石油を運ぶルートはいくつかある。ひとつはホルムズ海峡とマラッカ海峡を通過して南シナ海へ入るものだが、これはアメリカ海軍が封鎖する準備を進めている。そのルートの封鎖には自衛隊も協力することになる。
もうひとつはホルムズ海峡を通過してからミャンマーで荷を下ろし、パイプラインで中国へ運ぶというもの。今年1月に中国の習近平国家主席が訪問して両国の関係が強まっていることを示している。ミャンマーに接近した中国に対抗するため、アメリカはミャンマーの軍事政権と話をつけ、アウンサン・スーチーを帰国させたのだが、途中から彼女は自立への道を歩き始めてしまった。
ホルムズ海峡を通過した後にパキスタンで荷を下ろして中国へパイプラインで運ぶというルートもあるが、ホルムズ海峡を通らずにパキスタンへパイプラインで運ぶという計画もある。このパキスタン・ルートを潰すためにアメリカはイギリスの植民地だった歴史があるインドを使いつつあるが、そのインドはロシアとの関係も強く、そのロシアがインドを抑えにかかるだろう。ここでもロシアとアメリカがぶつかることになる。そのロシアから中国はパイプラインで天然ガスを入手するプロジェクトを進めているが、南からもアメリカの妨害を回避して運ぶルートを作りつつあると言えるだろう。
アメリカは2018年5月に太平洋軍をインド・太平洋軍へ名称変更、インド洋と太平洋からのユーラシア大陸に対する締め付けを強めようとしているが、そうしたアメリカの動きに対抗するため、イランと中国との関係は軍事面も含まれると見られている。
すでに中国は戦略的同盟国であるロシアと同様、ドル体制からの離脱を進めているが、イランと中国との関係強化はそうした動きも加速することになるだろう。イランと中国は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)で国内が揺さぶられたが、アメリカに対抗する姿勢に変化はない。
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。