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2021年5月15日 20時18分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/104466
【カイロ=蜘手美鶴】イスラエルとパレスチナ自治区ガザの間で続く報復攻撃の応酬で、イスラエルの空爆が14日以降激化し、ガザの医療体制が崩壊寸前に追い込まれている。イスラエルによる境界封鎖と新型コロナウイルスの影響で、ガザではもともと医療物資や病床が不足。空爆による負傷者の治療は追いつかず、隣国エジプトが患者受け入れを表明したが、激しい空爆で患者の移送すらできない状況に陥っている。
「けが人を受け入れる場所がない。収容率はとっくに100%を超えている」。ガザ市のアルワファ病院のサエード・ザーニン医師(39)は、本紙の電話取材に状況を説明した。空爆が始まって以降、空いていた86床は全て埋まり、医薬品のほか縫合用の糸すらも足りない状態という。
子どもが多く運ばれてくるが最低限の手当てしかできず、命を救えないケースもある。遺体安置所には白い布にくるまれた小さな遺体が横たえられ、中にはひどく損傷した遺体もある。空爆の死者は130人超、負傷者は1000人に上る。
エジプトが患者の受け入れ準備を進めるが、絶え間ない空爆が移送を妨げている。パレスチナ自治政府の治安部隊の男性(46)は取材に「重症患者を移送したいが、空爆が続く限りは不可能だ」と漏らした。
ガザではイスラム主義組織ハマスが実効支配を始めた2007年以降、イスラエルによる陸海空域の封鎖が続いている。境界は分離壁に囲まれ、人や物資の出入りも極端に制限されている。東京23区の約6割の面積に人口約190万人がひしめき、飲料水や電力の確保もままならない。
空爆が続くが、住民はイスラエルの許可なくガザから脱出できない。少しでも助かる確率を上げようと、一部の親は国連支援の学校に子どもを避難させている。ガザ市在住の薬剤師モハメド・ファデルさん(50)も逃げ場を失い、被弾しないよう祈りながら自宅にとどまるしかない。「なぜこんな目に遭うのか。私たちに人権はないのか」と憤った。
パレスチナ自治区ヨルダン川西岸では、空爆に抗議するパレスチナ人が、イスラエル治安部隊と衝突。14日には11人が死亡し、ガザ以外でも衝突が拡大している。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/104145
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