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銀座の老舗「木挽町辨松」コロナで事業譲渡が頓挫し廃業 コロナ感染恐怖 倒産の現場
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/271909
2020/04/16 日刊ゲンダイ
銀座で愛され続けて152年、苦渋の選択の「木挽町辨松(きびきちょうべんまつ)」/(C)日刊ゲンダイ
「新型コロナウイルスを恨む」。銀座で愛され続けて152年。惜しまれながら幕を閉じる仕出し弁当屋の猪飼社長が最後にうめいた。
銀座・歌舞伎座前の弁当屋として知られた「竃リ挽町辨松」(東京・中央区)が4月20日に廃業する。歌舞伎座向かいの弁当店で、卵焼きやタケノコ、サトイモの甘煮は絶品と、なじみ客から評判だった。歌舞伎俳優や観劇ファンだけでなく、昼食用に弁当を買う近所のサラリーマンも多かった。
木挽町辨松は、池波正太郎のエッセー「日曜日の万年筆」にも登場する。歌舞伎座前の本店のほか、東急東横店などに6店舗を出店していた。
これだけの老舗有名店にも少子高齢化という時代の波が押し寄せていた。子供の人口減少と文化の移ろいである。端午の節句や成人式など、かつては節目に高級弁当を食べる習慣があったが、それがいつしか消え去った。昔からのファンも高齢化が進み、観劇回数が減り、食事の量も減った。 さらに再開発が進む渋谷にあった主力の東急東横店が3月末で閉店した。閉店を見込んで別の場所への移転も検討したが、結局は設備投資が重く出店を断念せざるを得なかった。次第にかつての勢いが細り、資金的にも老朽化した弁当製造装置の更新が難しくなり、猪飼社長も半年前から廃業を考え始めたという。
そんな猪飼社長の姿をみた関係者が、「木挽町辨松」の暖簾を守るために奔走する。その甲斐もあって、ある企業とは事業譲渡の交渉話が進んだが、契約まであと一歩のところで頓挫した。先の見えない新型コロナウイルスの猛威だった。
新型コロナウイルスの感染拡大で歌舞伎座や新橋演舞場が休演となり、売り上げが急激に落ち込んだ。そこに後継者難や設備の老朽化、東急東横店の閉店、事業譲渡の破談が立て続けに立ちふさがり、もう廃業しか選択の道が残されていなかった。
猪飼社長は「コロナでやめたとは言いたくない。だが、歌舞伎座も新橋演舞場も休演し、電車に乗ってまでお店に弁当を買いに来るお客もいない。コロナでお客さまにお別れもできない。コロナを恨みます」とやるせない表情で語った。
SNSなどで廃業を惜しむ声が広がっているが、152年の歴史がもうすぐ幕を閉じる。(つづく)
(東京商工リサーチ)
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— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) April 15, 2020
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