http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/622.html
Tweet |
「フォード・ニュークレオン」 (ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%B3
フォード・ニュークレオン(Ford Nucleon)とは、フォード・モーター社が1958年に設計した原子力駆動によるコンセプトカーである。ニュークレオンは内燃機関ではなく、車体の後方に設置された小型原子炉から動力を得るように設計されていた。ニュークレオンの特徴は車体後部にある一対のブームの間に吊り下げらたパワーカプセルである。このカプセルには動力となる放射性物質のコアが内蔵されており、要求される性能や走行距離によって、自由に交換できるように設計されていた。
ニュークレオンの乗用部は、区切りのない一枚フロントガラスと、一体整形のリアウィンドウと、カンチレバールーフによる天井を特徴としていた。天井の先端と支柱基部には空気取り入れ口が設けられていた。極端に後部が張り出した車体は、運転手と乗客を後部の原子炉から保護するためである。いくつかのスケッチでは、ニュークレオンにはリアフェンダーから生えた尾翼が描かれていた。
駆動機関は原子炉によるパワーモジュールと一体を成しており、電気式トルクコンバータが当時使われていた駆動機関の代用を果たす筈であった。搭載するコアの大きさによっては、ニュークレオンは8000km以上の距離を再補給なしに走破できるとされていた。燃料補給の代わりに、寿命を終えたコアは交換ステーションへ運ばれる。ニュークレオンの設計者達は、交換ステーションがガソリンスタンドに取って代わると予想していた。ニュークレオンは実際には生産されず、また実物が組み立てられることもなかったが、1950年代.アトミック・エイジのシンボルとして今なお健在である。
ニュークレオンの模型は、ミシガン州ディアボーンのヘンリー・フォード博物館で見る事ができる。
------(関連情報)----------------------------------
原子力にバラ色の未来があると信じられていた時代の遺物ですね。
こんな車が実用化されていたら、交通事故を起こすたびに放射能汚染が拡がり、
地球には安心して住める場所がなくなっていたに違いありません。
原子炉を小型にすれば安全で取り扱いやすくなるという幻想に執着する人が、
驚くべきことにいまだに存在し、小型原子炉を開発していますが、
まちがいなく、このニュークレオンと同じ運命をたどるでしょう。
(関連情報)
[1] 「Ford Nucleon」 (Wikipedia)
https://en.wikipedia.org/wiki/Ford_Nucleon
[2] 「Inside the Impossible Dream of the Nuclear-Powered 1958 Ford Nucleon」
(by James Gilboy THE DRIVE)
https://www.thedrive.com/news/41103/heres-why-the-nuclear-powered-1958-ford-nucleon-never-entered-production
[3] 「日本の電力会社も関心 ベンチャーが挑む「小型原子炉」の可能性 (朝日新聞GLOBE+)」
(拙稿 2019/8/12)
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/786.html
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素53掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素53掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。