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「スイスで低線量被曝と小児ガンのリスク研究 大きな反響」
(swissinfo.ch 2015/4/23)
https://www.swissinfo.ch/jpn/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AE%E4%BD%8E%E7%B7%9A%E9%87%8F%E8%A2%AB%E6%9B%9D_%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%81%A7%E4%BD%8E%E7%B7%9A%E9%87%8F%E8%A2%AB%E6%9B%9D%E3%81%A8%E5%B0%8F%E5%85%90%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E7%A0%94%E7%A9%B6-%E5%A4%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E5%8F%8D%E9%9F%BF/41393016
福島第一原発事故以降、低線量被曝による小児ガンのリスクは欧州でも関心を呼んでいる。こうした中、スイス・ベルン大学が2月末に発表した研究は、低線量でも線量の増加と小児ガンのリスクは正比例だとし、「低線量の環境放射線は、すべての小児ガン、中でも白血病と脳腫瘍にかかるリスクを高める可能性がある」と結論した。毎時0.25マイクロシーベルト以下といった低線量被曝を扱った研究は今でも数少なく、同研究はスイスやドイツの主要新聞に大きく取り上げられ反響を呼んだ。
2015/04/23 11:00
里信邦子
「予想以上のメディアの反応に驚いている。しかし、この研究で焦点を当てた宇宙線と大地放射線は避けられない自然放射線だ。スイス・アルプスなどの線量の高いところに住む子どもがガンにかかるリスクは確かに高いのだが、恐怖を与えたり、警告を発したりするのが目的ではない」と、ベルン大学社会予防医学研究所(ISPM)他のサイトへで同研究に携わったベン・シュピヒャーさんは釘をさし、疫学の専門家として、次のように言う。
「あくまでも科学的な低線量被曝のリスク研究の一つとして、スイスでは例えば、子どもには必要のないCTスキャンなどは避けるといった予防に対する意識の向上に役立ててほしい」
日本を含め世界では現在、低線量被曝と発がんや遺伝子の影響に関する見解において、年間100ミリシーベルト以下の被曝では、「線量の増加に正比例して発がんや遺伝子の影響が起きる確率が増える」という考え、つまり、ある線量以下なら影響が出ないという「しきい値」を取り払った、直線しきい値なし仮説(LNT仮説)に従っている。
よって、(ISPMが扱ったような)毎時0.25マイクロシーベルト以下といったわずかな線量でも、理論的には線量の増加と小児ガンのリスクは正比例の関係になる。しかし、実際にはこうした低線量被曝のリスク研究はわずかしか存在せず、しかも科学的にまだ不十分な点が多い。これが、ISPMが今回の研究に取り組んだ一つの理由だ。
また、スイスで小児ガンにかかる年間約200人の患者のうち、小児白血病は約30%、小児脳腫瘍は約25%を占める。この二つのガンは、広島・長崎の原爆で被爆した人の中でも特に当時子どもだった人がその後にかかる主な疾患だとする多くの研究がある。「では、スイス国内の小児ガンでメインなこの二つのガンと低線量被曝に相関関係があるのか?」と考えたのが二つ目の理由だ。
■ 斬新な研究
「我々の研究の斬新さは、ガンにかかった子ども一人ひとりの病名や経緯、またその子が住むスイス国内の住所を特定し、その場所の詳細な環境放射線の値を使ったことだ」とシュピヒャーさんは言う。
ここで言う環境放射線とは、子どもの住環境にある放射線を指し、それはさらに、原発事故などによる人工放射線と自然放射線に分けられる。この自然放射線には、宇宙線と岩石などから出る大地放射線などがある。
ISPMは、まず1990年から2008年にかけ、スイス国勢調査を使って16歳以下の子ども約200万人を選び出し、その後、スイス小児ガン登録簿(SCCR)を使って1782人のガン患者を特定した。
それに、スイスの自然放射線量とチェルノブイリ事故後に飛散したセシウム137の土壌濃度を記した放射線量マップを基に、200万人の子ども全員の住居地の線量を把握した。このマップは、連邦工科大学チューリヒ校が行ったスイスにおける放射線量研究(Raybachレポート)で作成されたものだ。
「住所を含むこうした情報は個人情報に近いため、恐らく北欧の国を除いては入手できないものだ」とシュピヒャーさん。さらに、200万人の子どもが住む周囲の環境放射線の数値を、それも4平方キロメートルごとに調査したものを使った研究は今までにないと強調する。
------(引用ここまで)-------------------------------------------------
6年前のニュースですが、重要なので投稿します。
毎時0.25マイクロシーベルト以下の被ばくでも小児白血病や小児脳腫瘍になる
リスクが高まるということです。
スイスよりも放射能汚染がはるかにひどい日本でも、案の定、子供の白血病や
脳腫瘍が激増しています。
(関連情報)
「電力中央研究所がホルミシス効果を否定、研究放棄、白旗降参!」 (拙稿 2014/7/5)
http://www.asyura2.com/14/genpatu39/msg/195.html
「松戸市の小学校で3人が急性白血病との情報」 (拙稿 2014/9/24)
http://www.asyura2.com/14/genpatu40/msg/443.html
「横浜の保育園で2人の子どもが白血病を発症 絶対あり得ない頻度
まちがいなく放射能汚染の影響だろう」 (拙稿 2019/2/27)
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/129.html
「白血病の双子 父はあえて笑顔で発信 (日テレNEWS24)」 (拙稿 2019/8/7)
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/775.html
「小児脳腫瘍が増えている 間違いなく内部被ばくが原因だろう」 (拙稿 2021/5/12)
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/534.html
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