http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/471.html
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「封印された『放射能』の恐怖」 (クリス・バズビー著 講談社)から引用します。
放射能汚染水を海に放出するのは非常に危険であり、
絶対に避けるべきであることがわかります。
この本は他にも有益な情報が多く書かれているので、一読をおすすめします。
------(p.177-184 引用ここから)---------------------
海に放射性物質を流せば拡散すると言われていますが、これもまた、
完全なるナンセンスです。それはあり得ません。
実際、私は、アイリッシュ海やバルト海沿岸の浅瀬の汚染度を測定しましたが、
放射性物質は、砂や泥などの微細な沈殿物の中に、最後は舞い戻ってきていたことが
わかりました。
(中略)
セシウム、ストロンチウム、プルトニウム、ウランに何が起きたかというと、
それらは沈殿物と結びつき、虫やカニなどの生物に食べられました。
日本人がよく食べる海藻は放射性核種を濃縮するので、食べると、
大量のセシウムやストロンチウムが人体に入ることになります。
(中略)
どうしてこういうことが起きるのか、そのメカニズムを説明しましょう。
波は海岸に接した時、小さな白い泡となります。その小さな泡は表面張力が
とても大きいため、海面下にある時、放射性物質を引きつけます。
泡は海面に近づくと消滅しますが、その際、放射性物質を空気中に放出し、
同時に、帯電も起こします。つまり、泡に乗って、放射性物質は海沿いに
戻ってくるのです。
(中略)
実際、ウェールズのある小さな地域で、一九七四年から一九八九年までの間に
癌がどれだけ発生したか見てみると、海のそばでは、癌の数は、内陸で発生する数より
三〇パーセントも多いことがわかりました。子供の癌は、二〇倍も多く発生していました。
(中略)
ウェールズでの汚染度は、福島の海沿いで起きている汚染度よりはるかに
低いものと思われます。それにもかかわらず、内陸と海沿いでは、これだけ
癌の数に違いが見られたのです。
(中略)
乳がんが増えたことは、八〇年代、イギリスの国立放射線防護局が、
たくさんの人を解剖した結果からも明らかでした。なくなった人のリンパ節を取り出し、
その中のプルトニウムの量が測定されましたが、内陸に住む人々と比べて、
アイリッシュ海沿岸に住む人たちからは、大量のプルトニウムが発見されたのです。
(中略)
海から陸への放射性物質の舞い戻りは、海がそれをどこに運ぶかによりますが、
福島沿岸だけではなく、日本の沿岸全てで起きるでしょう。そして、最終的には、
とても微細な泥の堆積物があるところに留まり、人を被曝させるのです。
------(引用ここまで)---------------------
(関連情報)
「仏ラ・アーグ再処理工場周辺で小児白血病多発 汚染は岸辺に戻ってくる
沿岸住民は十分に注意を」 (拙稿 2019/6/14)
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/631.html
「海外でもトリチウム放出 韓国原発は年間136兆 仏再処理施設は1・3京 (産経新聞)」
(拙稿 2021/4/15)
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/457.html
「サーファーも亡くなる人が増えている 放射能汚染のひどい東日本太平洋側での入水は
まさに入水自殺だ」 (拙稿 2017/3/21)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/690.html
「釣り人の健康被害が深刻 釣りの好きな人は十分御注意を」 (拙稿 2017/1/15)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/302.html
「写真家の今井洋介さん(31歳)が心筋梗塞で急死 海の汚染の影響か」
(拙稿 2015/11/29)
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/416.html
「茅ヶ崎副市長に続き市長も急死 神奈川にも放射能汚染が拡がっている 十分に警戒を」
(拙稿 2018/10/11)
http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/396.html
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