http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/223.html
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2030年代半ばにガソリン車新車販売禁止を目標に掲げた政府に対し、
トヨタ会長がそんなに簡単な話ではないと警鐘を鳴らしています。
長いので元記事をご覧ください。重要な部分だけ引用します。
「自工会 豊田章男会長 、カーボンニュートラルと電動化を語る
『自動車産業はギリギリのところに立たされている』」 (Car Watch 2020/12/17)
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1296023.html
------(引用ここから)-----------------------------------------
夏の電力、使用のピークのときに全部EV車であった場合は、電力不足。解消には発電能力を10〜15%増やさないといけません。
この10〜15%というのは実際どんなレベルかというと、原発でプラス10基、火力発電であればプラス20基必要な規模ですよということをご理解いただきたいと思います。
それから保有すべてをEV化した場合、充電インフラの投資コストは、これは約14兆円から37兆円にかかります。
自宅の充電機増設は約10万から20万(円)、1戸の集合住宅の場合これは50万から150万。で、急速充電器の場合は平均600万のですね、費用がかかります。約14兆円から37兆円のこの充電インフラコストがかかりますよという実態です。
EV生産で生じる課題としては、例えば電池の供給能力が今の約30倍以上必要になるということです。そうしますと、コストで2兆円。それから何よりも、EV生産の完成検査時には、いわば消費される電力がございます。
例えばEVをやる場合、その完成検査に充放電をしなきゃいけないので、現在だと1台のEVの蓄電量は家1;分の1週間分の電力に相当します。これを年50万台の工場だとすると、日あたり5000件のですね、電気を充放電。
------(引用ここまで)-----------------------------------------
さすがに車のことを知り尽くしているだけあって、そんな簡単にEV化は進みませんよ、
という主張には説得力があります。
ガソリン車をすべてEV車に換えるには、途方もない電力が必要になるのです。
これこそ、原子力業界が延命のために企てた策略です。
ありもしない温暖化を煽り、CO2を悪者にして化石燃料を使う車を禁止してしまう。
そして電力不足を引き起こし、「電力が足りない。やっぱり原子力が必要だよね」と
話をもっていくつもりなのです。
トヨタは30年以上前からEV車について研究を進めており、当分は実用化レベルには達しない、
と判断して、何千億円もかけてハイブリッド車と燃料電池車を開発・実用化したのです。
トヨタはEV車で出遅れたと愚かなことを言う連中がいますが、技術的にはハイブリッド車のほうが
はるかに難しいのです。
EV車を作ろうと思えばすぐにでもできますが、現在の電池性能では電動ゴルフカートに
毛が生えた程度のものしかできないから、乗り気でないだけの話です。
世界的に見ても、テスラが富裕層に少々売れているだけで、EV車は全くと言ってよいほど
売れていません。
おせじにも実用レベルに達しているとは言えないので当然のことです。
不便なEV車を押しつけられ、原子力推進の口実にされないよう、
われわれは早急なガソリン車禁止に反対していく必要があります。
(関連情報)
「政府、2030年代半ばにガソリン車新車販売禁止へ 欧米中の動きに対抗」
(毎日新聞 2020/12/3)
https://mainichi.jp/articles/20201203/k00/00m/020/001000c
「原子力業界が最後の望みを託す電気自動車(EV)は前途多難
EV電力需要増を理由にした原発推進には断固ノーを!」 (拙稿 2017/2/26)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/584.html
「米加州、35年にガソリン車の新規販売を禁止へ (日経) 」 (拙稿 2020/9/26)
http://www.asyura2.com/19/genpatu52/msg/890.html
「運転手たちが明かす「EVタクシーはツライよ」 (週プレNEWS)」 (阿修羅・赤かぶ 2013/2/17)
http://www.asyura2.com/13/hasan79/msg/268.html
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