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ウグイス初鳴きも、タンポポ開花も…気象庁の観測「大リストラ」に批判の声 (東京新聞) 
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/168.html
投稿者 魑魅魍魎男 日時 2020 年 11 月 13 日 17:27:08: FpBksTgsjX9Gw 6bOWo@mx6bKSag
 

「ウグイス初鳴きも、タンポポ開花も…気象庁の観測『大リストラ』に批判の声」
(東京新聞 2020/11/13)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/68173

地球温暖化など長期的な気候変動の貴重な指標となり、季節の便りとしても親しまれてきた「生物季節観測」を、気象庁が今年いっぱいで大幅縮小する計画が物議を醸している。セミの初鳴き、カエルの初見(しょけん)など動物の観測を全廃し、タンポポの開花など植物の大部分も廃止。残すのは桜の開花、カエデの紅葉など植物の一部だけという大リストラ方針に、気象予報士からは「乱暴ではないか」と批判が出ている。(宇佐見昭彦)

◆気象予報士・森田さんも「やりすぎでしょう」

 気象庁は観測削減の理由に、気象台周辺の都市化など「生態環境の変化」を挙げる。植物の標本木(ひょうほんぼく)の確保や、動物を見つけること自体が難しくなったという。
 これに対し、天気キャスターで気象予報士の森田正光さんは「動物の観測全廃は信じがたい。いくら気象庁にお金(予算)がないとしても、やり過ぎでしょう」と驚きを隠さない。「職員が目視する必要のないセミや野鳥の初鳴きなども観測困難なのか。観測できないなら、観測できなかったことを確認する。それもまた立派な観測だ」
 さらに森田さんは、クマゼミを例に挙げ「温暖化の重要な指標」と指摘する。クマゼミは主に近畿以南に生息していたが、近年は北限が関東付近まで北上したとされる。「北関東や東北地方南部でも観測種目に追加すべきではないか」

◆防災にシフトする気象庁 人員不足も

 気象庁OBで埼玉県に住む気象予報士も「理解できない。自然界を観測する役所が、自然とのつながりを軽視している。ずっと観測を続けるから分かることがある。やめたら分からなくなる」と懸念する。
 「気象庁(の上層部)はもともと生物季節観測をやめたがっていた」と話すのは、別の元職員だ。「近年は防災にシフトし、防災に直結しない業務が軽視されている。予算の事情と定員削減が背景にあり、気象台の現場では余裕がなくなっている」と嘆く。
 地方気象台で働くある現役職員は「観測をやめることで将来に禍根を残さないか、という思いに駆られるのも事実。しかし、人員削減が続く現状では、背に腹は代えられないというのも本当だ」と現場の苦悩を打ち明けた。
 気象庁の観測整備計画課は、本紙の取材に「生物季節観測の大幅削減の背景に予算や人員の事情はない」と回答。気象予報士らの批判についても「コメントする考えはない」と答えた。

------(引用ここまで)---------------------------------

このニュースですが、放射能被ばくで動植物に異常が生じており、
それを隠ぺいするために観測をやめるのではないか、という声があります。

そうかも知れません。


(関連情報)

「幸運を呼ぶ?! 金色と青色のアマガエルを女児が発見 (カナロコ)」 (拙稿 2020/7/15)
http://www.asyura2.com/19/genpatu52/msg/798.html

「福島・帰還困難区域のシジュウカラの死骸 血液の集まる脳に放射性セシウムが集中していた」
(拙稿 2018/3/9)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/502.html

「動物ジャーナリストが指摘 東京にも「奇形生物」 (東スポ)」 (拙稿 2016/10/14)
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/603.html

「福島原発、恐ろしい実態…鳥の脳が小さくなった!生殖能力も低下 (zakzak)」 
(阿修羅・赤かぶ 2012/2/5)
http://www.asyura2.com/12/genpatu20/msg/706.html  

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コメント
1. 2020年11月14日 01:53:27 : 5M57i6RQAo : WUJzR2JRUlFERkE=[211] 報告
放射能汚染のせいで、野生動植物の個体数が激減しているのだろう。
あるいは奇形が増えているか。

奇形タンポポ開花しました、とは報告できないからね。

2. 2020年11月14日 11:42:52 : 8z9V3hsfMI : ZXptcVZMNURsRDI=[28] 報告
公明党が仕切っている国土交通省傘下の気象庁

最近の予報も徐々に劣化いい加減になり、ひと昔前の天気予報のほうが正確に思える。

背景には何があるのか?
人件費や科学計算ソフトなどの予算を横抜きして、自己保身の領域への転用だろう。

国民生活無視の特権カルトの公明党には投票してはいけない。

3. 茶色のうさぎ[-23158] koOQRoLMgqSCs4Ks 2020年11月14日 12:29:01 : 9lZo3No5Dw : VHEveTNhaGJIdms=[1] 報告

 ばかやろー♪

 強化すんだよ!! あほ

 国防、軍事、防災 ←不可欠です。 理科年表だって、基本です。

 気象庁 ←設立: 1956年7月1日 年間予算: 600億円

結論: つまり、 放射能被害の隠蔽ですね。 ぺっ♪

 喜ぶのは? 韓国、中国、北朝鮮、ロシアじゃん!! あほ  うさぎ♂

 侵略されちゃうよ!! あほ



[18初期非表示理由]:担当:反原発を装い、原発を推進して日本を今日の大破局に追いやった自民党=利権官僚政府と原子力ムラには批判も非難もせず口を開けば『小出がー』『松本ガー』『共産党がー』とやって利権者以外を誹謗中傷するコメント多数のため全部処理http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/413.html#c82

4. 2020年11月14日 19:03:54 : 9nXa24liIQ : MTYuQXpDN3B3cG8=[506] 報告
なぜ減らす やっぱり多い 不都合が
5. 日高見連邦共和国[20967] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2020年11月18日 03:19:12 : a4boPhjBCE : RThIY1M0RVBHWkk=[6] 報告
当たらない天気予報、現象の解析は後付け、気象庁自体をリストラせよッ‼
6. 茶色のうさぎ[-42292] koOQRoLMgqSCs4Ks 2024年11月09日 07:50:57 : jmTS5KwC9o : c2c2ZTRRRVRiSi4=[10] 報告
<△26行くらい>

 ↓ 福島のチョウの奇形💀
https://photos.app.goo.gl/cK1nLVCANrCZeh5v8 ←野原千代さん💛💛 尊敬💛💛
https://www.youtube.com/watch?v=HgZlaStDX_E&list=PLXNKwriQRfAy0JcDumYr92mppIDHioMAB&index=6&ab_channel=311akatuki

 ↓ 避難の権利💛
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/364.html#c98

 ↓ 福島は、全滅です。 逃げてください。💛
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/648.html#c85

 ↓ 自民党の石破茂幹事長は2日、「『この地域は住めません、その代わりに手当てをします』と誰かが言わなきゃいけない時期は必ず来る」と述べ、帰還できない地域を示すべきだとの考えを示している。
http://www.asahi.com/shinsai_fukkou/articles/TKY201311050044.html
https://shinagawasn.blog.ss-blog.jp/2013-11-04-9

 ↓ 『 赤旗 』志位和夫💀 ←除名処分です。 はよしね💀 ぼけ💀  うさぎ♂
https://photos.app.goo.gl/rThEwcXLnMGQXauK9



[18初期非表示理由]:担当:反原発を装い、原発を推進して日本を今日の大破局に追いやった自民党=利権官僚政府と原子力ムラには批判も非難もせず口を開けば『小出がー』『松本ガー』『共産党がー』とやって利権者以外を誹謗中傷するコメント多数のため全部処理http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/413.html#c82

7. 茶色のうさぎ[-42297] koOQRoLMgqSCs4Ks 2024年11月12日 10:06:28 : jmTS5KwC9o : c2c2ZTRRRVRiSi4=[11] 報告

 ↓ 当然、。 崎山比早子💀 ←デマの、張本人です。 しね💀💀  うさぎ♂
http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/457.html#c24



[18初期非表示理由]:担当:反原発を装い、原発を推進して日本を今日の大破局に追いやった自民党=利権官僚政府と原子力ムラには批判も非難もせず口を開けば『小出がー』『松本ガー』『共産党がー』とやって利権者以外を誹謗中傷するコメント多数のため全部処理http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/413.html#c82

8. 秘密のアッコちゃん[994] lOmWp4LMg0GDYoNSgr@C4YLx 2024年11月13日 12:52:01 : fjTz2F981w : QTJUazdpaUhyT1U=[559] 報告
<■264行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
敦賀原発、初の審査不合格 原子力規制委員会が正式決定 再稼働を認めず
2024/11/13 11:28
https://www.sankei.com/article/20241113-QI45ZABFKBJVXGYS2AJYCLKX4E/
原子力規制委員会は2024年11月13日、日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)の原子炉直下に活断層が走る可能性を否定できないとして、再稼働の条件となる安全審査に不合格とすることを正式決定した。
平成24年の規制委発足後、再稼働を認めない全国初のケースとなる。
日本原電は廃炉にせず、審査の再申請を検討しているが、規制委の決定を覆す道筋は見えない。
東京電力福島第1原発事故後に策定された新規制基準は、活断層の真上に原子炉など安全上重要な施設の設置を認めていない。
規制委は今年2024年8月、
「基準に適合しない」
と明記した審査書案を了承し、一般から意見を公募していた。
審査では、2号機原子炉建屋の北約300メートルで見つかった
「K断層」
が活断層か、原子炉直下まで延びているかが焦点となった。
規制委は日本原電が提出した資料などを精査し、いずれも可能性を否定できないと結論付けた。
日本原電は平成27年に審査を申請。
「活断層は存在しない」
との主張を繰り返したが、その根拠となる提出資料の誤記や無断書き換えなどの不備が相次いで発覚。
審査が2度も打ち切られる異例の経緯を辿った。
国内にある建設中を除く33基の原発のうち、電力各社が規制委の審査に申請したのは25基。
これまでに17基が合格し、13基が再稼働した。

<主張>原子力規制委 効率性と対等性の新風を
社説
2024/9/26 5:00
https://www.sankei.com/article/20240926-AQHBAUMRHNLZVFVJHEETKKZXU4/
原子力規制委員会の委員の一部が交代した。
地震・津波対策の審査を担当した石渡明氏と核燃料サイクル施設の審査担当の田中知氏が任期満了で退任し、その後任に地震・火山学者の山岡耕春氏と原子力工学者の長崎晋也氏が就任した。
規制委は山中伸介委員長以下5人の委員で構成され、職員数千人以上の原子力規制庁を従える独立性の高い行政機関だ。
福島事故後の平成24年以降、再稼働を目指す原子力発電所の安全審査などに当たっている。
しかし、その審査は理想からほど遠い。
山岡氏と長崎氏には
「ゼロリスクの虜」
となった感のある規制委に新風を吹き込んでもらいたい。
規制委と規制庁は、原発や再処理施設への安全対策で個々の部分最適を追求するあまり、全体最適から遠ざかり続けていることに気付いていない節がある。
原発の安全審査も異様に遅い。
審査を申請した既存原発25基中、合格は17基に過ぎない。
残る8基は申請から10年前後が過ぎている。
行政手続法での安全審査期間は2年なので、大きな遅れである。
規制側は電力会社の不手際のせいにするが公平性を欠いていないか。
規制委は
「独立した意思決定」
など5項目の活動原則を掲げているが、
「効率性」
を含んでいないのが問題だ。
米原子力規制委員会(NRC)の
「良い規制の原則」
の5項目には
「独立性」
と並んで
「効率性」
が謳われている。
日本では規制側と電力会社の間に対等性がないのも審査での議論の妨げになっている。
官尊民卑はおぞましい。
日本原子力発電の敦賀2号機(福井県)は、再稼働を目指す原発の安全審査で、初の不合格例となった。
この審査の内容は一般からの意見であるパブリックコメントを公募中だ。
2号機から約300メートル離れた断層が活断層で、それが建屋の下まで延びていると見なしての不合格だが、共に
「可能性が否定できない」
という強引な推論に基づく判定だ。
そのため、外部の専門家からの鋭い疑問の提示も予想される。
新体制の規制委にパブコメへの真摯な対応を求めたい。
原発再稼働の遅滞でエネルギー安全保障上の諸リスクが膨張中だ。
規制委が旧態依然であれば国の将来を危うくする。

「審査中の原発9基が心残り」 原子力規制委を退任の石渡明氏が会見
2024/9/18 19:59
https://www.sankei.com/article/20240918-VJNTXUSOFNLJTC4VSEGIH4CHCQ/
原子力規制委員会を任期満了で退任する石渡明委員が18日、記者会見し
「10年間、毎週のように審査会合を開いてきた」
「審査中の原発9基を残してバトンタッチすることになったのは心残りだ」
と振り返った。
石渡氏は平成26年9月に就任、地震や津波対策を担当した。
原子炉建屋直下の活断層問題で、初の審査不合格が確実となっている日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)については、原発推進側から
「活断層がないと証明するのは悪魔の証明だ」
と批判された。
石渡氏は
「既に12基の原発が、その証明をして再稼働している」
「大した悪魔ではない」
「恣意的な審査はしていない」
と反論した。
岸田政権の原発推進策を受け、60年を超える原発運転を可能にする新制度導入が昨年2月に規制委で諮られた際には、5人の委員で唯一反対した。
「意見が通らなかったのは残念だが、あの時の考えから一切変わっていない」
と述べた。
後任は山岡耕春氏。

敦賀2号機、初の再稼働「不合格」を了承、規制委 正式決定は10月に
2024/8/28 11:43
https://www.sankei.com/article/20240828-5477YNHXUVKUZN7JWZPYGGV7KU/
原子力規制委員会は28日、日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県敦賀市)について、再稼働の前提となる安全審査に不合格とする審査書案を了承した。
一般から30日間の意見公募を経て、10月に不合格が正式決定する見通し。
平成24年の規制委発足後、再稼働審査で不合格となるのは初めて。
規制委の審査チームは7月、2号機の原子炉建屋直下にある断層について、既に活断層と分かっている浦底断層から枝分かれした
「K断層」
も活断層で、建屋の北約300メートルの地点から直下まで延びている可能性を否定できないと指摘。
原発の安全基準を定めた国の新規制基準は、活断層の真上に原子炉などの安全上重要な施設の設置を認めておらず、基準に適合しないと結論づけた。
28日の定例会合では、委員から
「不許可という重要な決定をする以上、広く意見募集を行うべき」
などの意見も上がったが、審査チームの結論を追認することへの異論は出ず、全会一致の了承となった。
事実上の審査不合格となり、敦賀2号機は国のルールで再稼働ができなくなる。
日本原電は平成27年に審査を申請。
「活断層は存在しない」
との主張を繰り返したが、その根拠となる提出資料の誤記や無断書き換えなどの不備が相次いで発覚し、審査が2度も打ち切られる異例の経緯をたどった。
日本原電は今後、規制委の結論を覆すため敷地内で新たな試掘溝を掘って再調査し、改めて審査を申請する意向を示している。

【ライブ】敦賀原発2号機不合格 原子力規制委 山中委員長会見
2024年8月28日 14時19分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240828/k10014562111000.html
福井県にある日本原子力発電の敦賀原子力発電所2号機について、原子力規制委員会は28日、原子炉建屋の真下の断層が将来動く可能性が否定できないとして、再稼働の前提となる審査に不合格としたことを示す審査書の案をとりまとめました。
原発の再稼働を認めない判断は2012年に規制委員会が発足して以降、初めてです。
原子力規制委員会の山中委員長はこの後、会見を開いて説明することにしています。
会見の様子をライブ配信します。
敦賀原発2号機 再稼働認めず 初の不合格判断 原子力規制委
【ライブ配信中】

<主張>規制委の偏向審査 強引な幕引きは許されぬ 原電は敦賀稼働へ再申請を
社説
2024/8/7 5:00
https://www.sankei.com/article/20240807-V3IHAUD3B5NNNBV5AUV3CG3KFI/
原子力発電の健全な安全審査に逆行する対応だ。
再稼働を目指す日本原子力発電・敦賀2号機(福井県)に対し、原子力規制委員会は、日本原電が審査の継続を求めていたにもかかわらず、安全審査に不合格の方針を決定した。
一方的な議論の幕引きはおかしい。
日本原電は2号機直下に活断層がないことを証明する様々な根拠を示したが、規制する側は活動性や連続性について
「可能性が否定しきれない」
という
「悪魔の証明」
を求める論法で日本原電を退けた。
規制委の活動原則には
「科学的・技術的な見地」
を重んじる言葉が含まれる。
用いた論理はこれに抵触しないのか。
活断層論に無理がある
審査の継続を却下された日本原電は、新たな追加調査を実施して安全審査への再申請を目指す。
道は多難でも、是非実現してもらいたい。
安定した大電力を連続的かつ長期に供給できる原発は、不安定化が進む国際情勢下で資源に恵まれない島国日本に欠かせない存在だ。
人工知能(AI)の社会実装で電力需要はさらに増す。
国連が強く求める二酸化炭素の排出削減に応える手段としても原発の役割は大である。
だが、福島事故の前には54基あった国内の原発は33基に減っている。
しかも規制委の安全審査の遅れで再稼働を果たした原発は12基に過ぎない。
復活の遅滞に敦賀2号機の不合格が加わった。
原発再稼働の先行きの不透明感は確実に増した。
未稼働の原発を保有する電力会社にとっては経営上の暗雲だ。
政府の次期
「エネルギー基本計画」
に原発の増設などが書かれても対応は不能であろう。
後出し規制などで完工が遅れる可能性も否定できない現状では原発建設は進まない。
規制委と事務局の規制庁は、厳格な審査のみに固執して規制至上の道を硬直的に進むのか。
「我が国の安全保障に資すること」
を目的とする原子力規制委員会設置法に背反しよう。
政府の
「GX(グリーントランスフォーメーション)基本方針」
では
「最大限活用する」
電源として原子力を掲げている。
規制委は独立性の高い委員会だが、国の行政組織の1つである。
敦賀2号機の審査の在り方と結論は、国のエネルギー政策との整合性を欠くものだ。
また、日本原電と敦賀2号機に対する規制委と規制庁のこれまでの対応に、印象操作が疑われることも見過ごせない。
安全審査中の令和2年2月の
「データ書き換え問題」
がその代表例である。
敦賀原発敷地内の
「ボーリング柱状図」
の記述を日本原電が無断で書き換えたとして規制委が叱責したのだが、これは全くの濡れ衣だ。
規制庁の職員が元年10月の審査会合で
「ここが変わったとか誤りがあったとかではなく、きちんとした形で更新して最新の形で審査資料として提出するよう」
指示している。
■岸田政権は傍観するな
日本原電がそれに従ったところ
「無断書き換え」
とされたのだ。
その結果、不幸にも日本原電のマイナスイメージが広まることになってしまった。
同社の名誉のためにも、この事実は周知されるべきである。
また今回の安全審査の終盤で日本原電は2号機の下に活断層がないことを証明する期限を規制委に区切られたこともあり、立証の完成度が99%にとどまった感がある。
規制委は残り1%の不足で
「活断層の可能性が否定しきれていない」
と極論したのに等しいのでないか。
規制委は2号機建屋の北方約300メートルの場所で見つかったK断層が同機の下まで
「連続している可能性が否定できない」
としているが、その根拠も論理も極めて強引で不可解だ。
現地調査に参加し、2号機の下に活断層はないと判断している専門家は海外を含めて少なくない。
規制委の活動原則で
「国内外の多様な意見に耳を傾け、孤立と独善を戒める」
としているにもかかわらず、一流の専門家との対話を避けている。
これでは科学的な審査から遠ざかる。
規制委に根を張る独善性の弊を除くのは岸田文雄政権の役割だ。
自民党には
「原子力規制に関する特別委員会」
があるではないか。
2号機不合格の決定が下されたのは国会閉会中だった。
岸田首相にはこの安全審査の妥当性検証に着手してもらいたい。
傍観すれば日本はエネルギー欠乏症に陥る。

美しき勁き国へ 櫻井よしこ 
2024/8/5 8:00
https://www.sankei.com/article/20240805-HSF36UKSAFNSVA6KWBNHNR3XQQ/
熱中症死者が急増中だ。
2024年7月、東京23区内で6年ぶりに100人を大幅に超え123人が熱中症の疑いで死亡した。
うち9割超が60歳以上で、9割弱が冷房を使わずに死亡していた。
国家行政組織法第三条に基づく委員会として強い権限を有する原子力規制委員会は中立公正の立場で原子力発電の安全性を確認し科学的に判断する責務を負う。
だが、その責務を放棄し再稼働を不条理に阻止し続けた結果、日本の電力料金は世界最高水準だ。
そうした中での悲劇の1つが熱中症死亡者の急増であろう。
2024年8月2日、規制委は福井県の日本原子力発電、敦賀2号機は新規制基準に適合しないと正式に結論付けた。
注目の論点は2つだった。
@2号機の北方300メートルに位置するK断層と命名されたものは活断層か
A2断層は2号機の下まで繋がっているか
である。
興味深いポンチ絵がある。
敦賀2号機の審査を主導する規制委の石渡明氏が2024年7月31日の規制委で、山中伸介委員長に報告するために用いた
「K断層の活動性と2号炉原子炉建屋」
の位置関係を示す図である。
同資料ではK断層を示す赤い線は途中で消えており、2号機原子炉建屋の下には複数の破砕帯(ひび割れ)が走っている。
K断層がどこまで続いているのか、石渡氏も証拠に基づく整理ができていないのだ。
原子力学会で活断層リスクと工学的対策の調査報告書を取りまとめた東京工業大特任教授の奈良林直氏が指摘した。
「日本原電は掘ったトレンチ(試掘溝)の地層や採取した試料に含まれる火山灰や鉱物などから活動年代を調べ、
『K断層は古い年代の地層で活断層ではない』
『原子炉建屋の下まで繋がっていない』
と証明しました」
「しかし、規制委は
『曖昧で、科学的根拠に乏しい』
『K断層が将来動く可能性を否定できない』
として退けました」
2号機建屋の真下の岩盤は6500万年前頃に形成された花崗岩だ。
ひび割れは長い年月動いていないことが証明されていて、K断層とも繋がっていない。
日本原電は規制委に否定された点を更に証明するため追加調査を要請した。
だが規制委は一切応じずK断層が2号機直下の既知の破砕帯の他に繋がっている証拠がないまま議論を打ち切った。
追加調査でK断層が活断層でないこと、2号機建屋の下まで続いていないことがより鮮明に科学的に証明されたら不都合な真実になるのであろう。
原子力工学が専門の東大教授の岡本孝司氏はこの規制委の筋書きを
「空想小説」
だと喝破した。
AI(人工知能)、データセンターなど我が国は電力需要の大幅増に直面している。
我が国は十分な電力を供給できるのか、世界的に高い水準の電力料金を妥当な水準に下げられるのかが問われている。
非科学的判断で原発再稼働を阻止し、国民生活を貧しくし、我が国産業を弱体化させてはならない。
電力料金の高騰で冷房も使わず亡くなってしまう人を増やしてはならない。
原子力規制委員会の本来の役割は原子力産業の安全性を高め国民生活を豊かにすることだ。
平成24年12月、政権を奪回した当時の安倍晋三首相は民主党の原発ゼロ政策の白紙撤回を表明した。
しかし、菅直人元首相は、
「そう簡単に元に戻らない仕組みを民主党は残した」
「その象徴が(自身が設置した)原子力規制委員会だ」
と述べ、具体例として日本原電敦賀原発2号機の活断層問題を挙げた(平成25年4月30日、北海道新聞)。
原発再稼働を阻止し、原発ゼロを目指す菅氏の企みに沿った形で活動する規制委の原子力産業への視線は、敵対的で悪魔の如しだ。
例えば、欧米では原発に関する検査記録は全て電子化されパソコンでの閲覧が可能だが、日本では必ず紙に転記して提出しなければならない。
規制委が原発各社に要求する検査関連書類は概して10万ページ、厚さ10センチのパイプ式ファイルで150冊分、積み上げると15メートル、5階建ての建物に匹敵する。
現在、青森県六ケ所村では規制委の要求する書類作りに体育館を借りて300人が汗だくで働いている。
こうして作成された書類を規制委は皿の目で検閲し、誤字脱字を見つけてはそれを咎め、やり直しを命ずるのだ。
正に狂気の沙汰だ。
こんな規制委を国際原子力機関(IAEA)の専門家チームも厳しく評価している。
2016(平成28)年初め、12日間に渡って規制委の仕事ぶりを調査し暫定評価を公表した。
規制委に対して改善すべき具体例として筆頭に挙げたのが
「もっと能力のある経験豊かな人材を集め、教育、訓練、研究および国際協力を通じて原子力と放射能の安全に関係する技術力を上げるべきだ」
という点だった。
「能力ある人材を集めよ」
とIAEAに指摘された恥ずべき存在が規制委だ。
現在、欧米各国では小型モジュール炉(SMR)や革新炉の建設が始まっている。
米国の大学ではキャンパスにSMRやマイクロリアクター(超小型の原子炉)を設置する動きもある。
IAEAの特別チーム、米国原子力規制委員会(NRC)が大学と協力して計画は進行中だ。
東工大特任教授の奈良林直氏が苦笑した。
「日本の規制委は恐らくSMRに関して10年以上の活断層審査をするのではないか」
「でも彼らにはSMRの知識もありませんから審査そのものができないでしょう」
「このようにして我が国の科学技術の進歩は世界からどんどん遅れていくのです」
菅氏が強い敵意をもって原発潰しのためにつくった規制委が高い独立性をもった三条委員会であるという事実に恐れをなして、自民党は対策を立てられないでいる。
情けない。
国民と国益のため、IAEAの助言のようにもっと能力のある経験豊かな人材を規制委に任命せよ。
その上で、どの国でも普通に行われている規制委と政治の対話を怠るな。
国民生活を安全に豊かに、経済安全保障の土台として、安定したエネルギー供給を図れるようにせよ。


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