>>01さん。農業やったことない北朝鮮の金日成・金正日が、主体思想に基づく「自給自足」農法として、「主体農法」を行った結果、飢餓が蔓延し、膨大な餓死者を出した。 主体農法 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%BB%E4%BD%93%E8%BE%B2%E6%B3%95 (ほぼ、全文掲載。) 元来朝鮮半島北部は、日本の統治下で鉱工業地域として開発が進められていた。そのため、ここに建国された北朝鮮では食糧の自給が課題となり、金日成・金正日父子の指導によって進められた。 しかしその実態は、観念的スローガンに疑念を持たずに朝鮮労働党の指導に服従し、精神論のみでやり抜く事を要求するというもので、伝統的な経験農法も科学的知識に基づく近代農法もまったく無視していたため失敗し、北朝鮮の農地とそれを背後で支える自然環境が破壊され、かえって食糧難をもたらしたと言われる。 同じ東側諸国でも、ソ連や中国もかつて同じような事を行い(中国の場合は大躍進政策を、ソ連ではトロフィム・ルイセンコの指導やアラル海縮小の顛末を参照)、大失敗している。しかし対外的には「大成功だった」と喧伝されたため、過去の過ちから学ぶことはなく、北朝鮮も同じ間違いを繰り返す事になった。 例を挙げれば、「食料が足りないなら山林を農地に変えればよい」とする単純な理論を振りかざし、山を切り開いて棚田やトウモロコシ畑を造ることになったのだが、金日成が土留めのない田畑を造ることを指示したがために少し雨が降っただけでその田畑は崩壊したという話がある。 このような強引な農法により山は禿山となり、山の土砂が川に流れ込んで水位が上がり、ひいては洪水が多発する原因となった。トウモロコシ畑においては連作障害を引き起こし、増産という目的に反し不作、ひいては食糧難を招くこととなった。 また洪水の影響で大量の土砂が海に流れ込み、海岸の生態系が破壊されてしまったため漁業までが不振に陥ることとなってしまった。 また、化学肥料の機械的大量投与や水田や畑における常識外れと言える高密度の田植え(密植)や種まきを指導したために、一時的に農業生産は上昇したものの土壌の消耗によって農地の生産力が崩壊し、また旧ソ連の援助による化学肥料の供与が絶えたこともあり、多くの農地が砂漠化と呼んでも差し支えないほどの惨状を呈している。 しかし、勝手に田植えの方法を改善したりすれば命令に服従しなかったと言う理由で処罰される可能性が大きく、また当然ながら最高指導者に意見できるわけもなく、この惨状はある意味放置されている。 ★以下が参考資料です。 大躍進政策 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%BA%8D%E9%80%B2%E6%94%BF%E7%AD%96 ●素人製鉄の燃料とするため、中国大陸全土の森林を伐採しつくしたため、未だに山崩れや洪水が絶えない。 トロフィム・ルイセンコ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B3 ●ルイセンコ主義を導入した中国・大躍進政策の大失敗で、どこの国も懲りたはずだが、北朝鮮は律義にもそれを守って1990年代に膨大な餓死者を出した。 アラル海 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%AB%E6%B5%B7 ●ソビエト連邦の推進した「自然改造計画」で、アラル海に注ぎ込む河川の方向を変え、綿花栽培の水源にした。これによりアラル海は1960年を境に縮小しはじめ、塩分濃度が上昇。1970年代末には、魚が死に絶えた。 1993年には海水の2倍の塩分濃度になった。漁民は仕事を失い、引っ越しして漁村は廃村になった。 ★自然を改造すると言うのが、唯物史観による手段である。しかし、世の中は前ない部分によって成り立っている。これを無視したがために、自然は崩壊した。日本でも、湖の無理な干拓によって塩害が発生し、農作物がダメになってしまい、工業地や商業地として利用されている地域もあるくらいだ。 農地を増やすために森林を伐採し、その結果、少し雨が降っただけなのに大洪水になっている。日本でも、北朝鮮の行った「主体農法」の影響が見られる。主体思想のシンパが計画を作ったとすれば、聞き捨てならない。
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