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(回答先: 極端なインフレを起こさない限り、マルクスが予言した通りの階級社会ができてしまうんだよ。 投稿者 中川隆 日時 2021 年 1 月 23 日 12:29:02)
社会の事がわかっていない見当外れの話ばかりだね。
非正規雇用の最大の問題点は、その月の仕事は月末に精算されて、その時点で評価も成果も消えてしまうことだ。つまり、仕事において評価も信用も成果も「積み上げる」ことができない。昇級もない。
この「積み上げ」が効かないというのが、その後の人生に絶望的な経済格差を生み出していく。
非正規雇用や派遣、あるいは無計画な転職は先がない
非正規雇用や派遣で働く人々の問題点は、今までやってきた仕事が次の派遣先で生かせるかどうか分からない点にある。派遣でも、自動車の組み立て現場を1年やっていれば仕事は相当な手際になっているはずだ。
しかし、非正規雇用者はその現場にずっといられるわけではない。契約が切れれば今度は違うところに派遣されるかもしれない。
たとえば、その人は次にレストランの皿洗いの派遣に回されるかもしれない。あるいは解体現場の仕事かもしれない。そうなれば、自動車の組み立てとはまったく違う分野であり、また「新人」として扱われる。
短期間で仕事を辞めて、無計画に違う分野に転職してしまう人も同じだ。こうした状況は、仕事や経験やキャリアに「積み上げ」がない状態である。だから、非正規雇用や派遣、あるいは無計画な転職は先がないのである。
経験値の積み上げがないと「どん底」のまま
人生は短く、やり直しがきかないので、「積み上げる」ことができるかどうかは意外に生きる上での重要なポイントになる。
毎月毎月ゼロからのスタートを強いられるよりも、過去の生き方や仕事が、きちんと現在に評価や信用に「積み上げられる」方が有利に決まっている。
(1)生き方が首尾一貫していること
(2)経験が「積み上げられる」こと
(3)キャリアが「積み上げられる」こと
非正規雇用者や派遣労働者や無計画な転職者は、それができないことに問題点がある。キャリアも経験も頻繁にリセットされるので、信用も成果も「積み上げ」ができない。だから、生き方に首尾一貫性を持つことさえもできない。
仕事に関しては永遠に初心者であることを強いられて、這い上がれない仕組みにハマる。
こんな状況をどんなに長く続けても追い詰められるだけだ。生き方に軸を持てず、経験や仕事を「積み上げ」できないというのは、本人にとっても社会にとっても不幸なことである。
ある時は建設現場のとび職をやって、ある時は工場の単純作業をやって、ある時はトラックの運転手をやって、ある時は飛び込みの営業マンをやっている人がいるとする。非正規雇用では珍しくない経歴だ。
この人の経歴は多彩かもしれない。しかし、そこに一貫性も方向性もないので、多彩であることが意味を為していない。
前職の経験で得たものがあるかもしれないが、あまりにも関連性がないので経験が無駄になる可能性の方が高い。つまり、「積み上がり」がない。
物事を途切れさせるというのは、往々にして悪い選択肢となる
逆に言えば、「積み上げる仕事」ができないと、余剰や内部留保を増やすことはできない。ここが、弱肉強食の人生を生き延びることができるかどうかの分かれ目になる。
(1)生き方が首尾一貫していること
(2)経験が「積み上げられる」こと
(3)キャリアが「積み上げられる」こと。
この3点がきちんと自分の人生に織り込まれているかどうか、充分に考える必要がある。それも早急にだ。積み上げられないことに時間をかけていると、いずれ時間切れを宣告される。
物事を途切れさせるというのは、往々にして悪い選択肢となる。
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