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慰安婦の軍関与と強制性を示す公文書を内閣官房が保有していた
http://www.asyura2.com/20/ban8/msg/419.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 9 月 27 日 00:21:10: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 慰安婦を運んだのは日本軍だし、慰安所も日本軍の建物だよ 投稿者 中川隆 日時 2020 年 9 月 19 日 19:01:45)


>提訴が10人程度と言う事と勝訴がゼロという結果を考えれば組織的な犯行は無かった。そう考えますよ。

慰安婦の軍関与と強制性を示す公文書を内閣官房が保有していた! 共同の報道で明らかになった「青島総領事の報告書」(リテラ)
http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/890.html
 戦中の日本軍をめぐる慰安婦問題で、軍の関与と強制性を示す新史料を共同通信がスクープした。6日の共同通信によれば、内閣官房が2017、2018年に新たに収集した23件の関連公文書のうち、在中国日本領事館の報告書に、こんな記述があったという。


「陸軍側は兵員70名に対し1名位の酌婦を要する意向」
「軍用車に便乗南下したる特殊婦女」

 同じく共同によれば、この「酌婦」や「特殊婦女」は、別の報告書内で「娼妓と同様」「醜業を強いられ」と説明され、慰安婦を指しているという。共同は「青島総領事の報告書」の一部画像を公開しているが、文書には「機密」と記されている。内容の全容は、この後明らかになっていくだろうが、軍が女性たちを強制的に慰安婦にしていたことを示す公文書であることは間違いないだろう。

 本サイトが政府関係者に取材したところ、従軍慰安婦関連公文書の収集を続けている内閣官房はこの新史料を把握しながら、公表していなかった。それを共同通信が独自ルートで入手したということらしい。これは、内閣官房が、慰安婦についての軍関与や強制性を否定したい安倍政権を忖度して“隠蔽”していたとしか考えられない。

 いずれにせよ、現在、報じられているセンテンスには「陸軍側は兵士70名に対し」「軍用車に便乗」とあり、公文書として軍の直接的な関与を示しているのは確定的。さらに、別の報告書には「醜業を強いられ」とあることから、女性たちを強制的に従軍慰安婦にした証拠となる。

 ところが、ネット上ではこの新史料報道に対しも、またぞろネトウヨたちがこんなふうに喚き立てている。

〈はい嘘。娼妓は遊女、醜業は売春を指します。慰安婦ではなく売春婦だったことの証拠です〉
〈売春婦がいたことは、事実ですが?〉
〈そりゃ領事館で働くエリート様から見れば売春婦は醜業だろうよ〉
〈この資料を素直に読めば、軍や政府は関与していないと受け取れる〉

 この期に及んで、慰安婦の軍関与を否定し、「単なる売春婦だった」などと嘯く頭の悪さはつくづく呆れる。そもそも、この新史料に限らず、日本軍が組織的に女性たちを慰安婦にしていたことは、これまでの史料や当時の軍関係者の証言からも明らかになっていることだ。

 たとえば、先日亡くなった海軍出身の中曽根康弘元首相は、自らの回想記のなかに、インドネシアで「苦心して、慰安所をつくってやった」ことを自慢話として書いている。また、陸軍出身の鹿内信隆・元産経新聞社長も「調弁する女の耐久度とか消耗度」のチェックなどを含む慰安所の設置方法を経理学校で教わったと語っている。これらの証言は防衛省などが保持する当時の軍の史料でも裏付けされている。つまり、慰安所と「慰安婦」が軍主導であった事実を示しているのだ。

 ネトウヨたちは「醜業」という言葉をとってきて「売春婦のことだ!」と理解できないことをほざいているが、軍関係者が当時、自分たちで慰安所をつくりながら、それを侮蔑的な言葉で表現していたことも、こうした数々の証言から明らかになっていることだ。たとえば前述の鹿内信隆氏は慰安所のことを「ピー屋」と呼び、軍内部での侮蔑的な言い回しを口にしていた。そうした言葉を根拠にいくら「売春婦」だと決めつけても、なんの説得力もない。

■産経グループの総帥も陸軍時代に「調弁する女の耐久度とか消耗度まで決めた」と自慢

 しかも、慰安所を「ピー屋」と呼んでいた鹿内は同時に、女性たちを戦場の性の道具にした慰安所が、軍の計画に基づいて実行されていたという事実もあからさまに明かしているのだ。元日経連会長である桜田武氏との対談集『いま明かす戦後秘史』(サンケイ出版/絶版)で、陸軍時代の思い出話としてこんなふうに述べている。

〈鹿内 (前略)軍隊でなけりゃありえないことだろうけど、戦地に行きますとピー屋が……。
 桜田 そう、慰安所の開設。
 鹿内 そうなんです。そのときに調弁する女の耐久度とか消耗度、それにどこの女がいいとか悪いとか、それからムシロをくぐってから出て来るまでの“持ち時間”が将校は何分、下士官は何分、兵は何分……といったことまで決めなければならない(笑)。料金にも等級をつける。こんなことを規定しているのが「ピー屋設置要綱」というんで、これも経理学校で教わった。〉

 これは陸軍が慰安婦の調達に関与し、戦地の慰安所での時間や料金などの取り決めを作り、そのノウハウを軍の経理学校で士官に叩き込んでいた、ということを意味しているわけだが、本サイトでも以前検証したように、この鹿内氏の証言は、当時の軍関連史料からも裏付けられている。

 たとえば1941年に陸軍主計団記事発行部が発行した『初級作戦給養百題』は、いわば経理将校のための教科書だが、そこには「慰安所ノ設置」が任務として掲載されている。また、防衛省の防衛研究所が所蔵する史料「常州駐屯間内務規定」(1938年3月16日、独立攻城重砲兵第二大隊が作成)では、中国現地の〈慰安所使用規定〉として部隊ごとに使用する曜日が決められていたほか、〈使用時間ハ一人一時間ヲ限度トス〉とあり〈支那人 一円○○銭〉〈半島人 一円五十銭〉〈内地人 二円○○銭〉とされている。軍が慰安所をつくり、中国・朝鮮や現地の女性を「慰安婦」にしていたのは客観的にも議論の余地がないのだ。

 6日に共同通信がスクープした内閣官房収集の外務省公文書は、「陸軍側は兵員70名に対し1名位の酌婦を要する意向」「軍用車に便乗南下したる特殊婦女」という公開されている部分だけをみても、以前から判明していた軍による関与・管理の事実を補強している。さらに「醜業を強いられ」という表現からは、慰安婦たちを強制的にそうした状況に追いやっていたということをほかならぬ当局が認識していたことがはっきりと読み取れる。

 朝日新聞の吉田清治証言に関する報道の取り消し後、慰安婦問題をめぐっては、「軍関与も強制性もなかった」「ただの売春婦だった」という虚論が大手を振ってまかり通っている。それは、安倍首相を中心とした極右勢力が朝日バッシングを奇貨として、一気に歴史修正の動きを勢いづけたことが最大の要因だが、それに対し、しっかりと反証してこなかったマスコミにも責任がある。

 新史料については近日中の全容公開が待たれるが、今回の共同通信のスクープのように、メディア側が率先して情報を出したり、史料や証言を発掘していかねば、政府はいくらでも“不都合な真実”を隠蔽していくだろう。こと安倍政権下では、歴史問題においても報道機関の矜持が試されているのだ。

帝国陸軍「兵70名に一人慰安婦を用意しろ」←軍関与が確定
https://vergil.hateblo.jp/entry/2019/12/12/235319

■ 共同通信のスクープ
12月6日、共同通信が、日本軍慰安所(レイプセンター)制度への軍の関与を裏付ける外務省文書の存在をスクープした。


(略)在中国の日本領事館の報告書には「陸軍側は兵員70名に対し1名位の酌婦を要する意向」「軍用車に便乗南下したる特殊婦女」などの記述があった。「酌婦・特殊婦女」は別の報告書内で「娼妓と同様」「醜業を強いられ」と説明され、慰安婦を指している。(略)

断片的に報道されている内容からだけでも、軍が行政側に「慰安婦(軍用性奴隷)」の割り当てを要求し、提供された女性たちをまるで軍需物資のように軍の車両で戦地に輸送して、慰安所で将兵との性行為を強要していたことがわかる。
これらの文書は、日本軍と政府機関が組織的に慰安所制度の運用に関与していたことを示す明白な証拠と言っていい。

ちなみに、報告書にあるような「慰安婦」たちの輸送がどのようなものだったかは、村瀬守保氏が日中戦争時の中国で撮影した下の写真などから伺うことができる。[1]

 戦地での移動は、戦局の進むにつれて、前進します。多くは無蓋のトラックで、荷物同様に運ばれる有様でした。

 終戦後、彼女達には、敵国人としての、一層悲惨な運命が待ち構えているようでした。

■ ネトウヨ狂乱

公文書という証拠を突きつけられてネトウヨは逆上、上記のYahoo!ニュース記事にはわずか一日程度の間に5,000件以上のコメントが書き込まれている。

典型的なコメントをみつくろってみるとこんな感じだ。


サンプル1:
慰安婦はいた それは事実 だが誘拐や拉致かどうかが問われているのでは?
占領地で、無法な行為をしない為に慰安婦のような専門の職業があった。

「慰安婦」の大半は就業詐欺により集められ、騙されたと気づいたときにはもう逃げられない状態に陥っていたのだから事実上の誘拐である。また、日本軍が慰安所を作るようになったのは確かに日本兵による強姦があまりに多発したからだが、しかし慰安所を作ったからといって強姦が減ったわけではない。その理由は、例えば南京戦に従軍した兵士による下記の証言などから理解できるだろう。[2]

慰安所作っても強姦は減らんわ。慰安所の女はだいたい朝鮮人やった。将校用、一般用と分かれておった。料金は一円か二円くらいやったかな。(略)わしの分隊はまだましやったけど、他の兵隊は無茶苦茶や。分隊の兵隊は、ほぼみんな(強姦を)やっとった。街に行ったら“ただ”やからな。


サンプル2:
歴史は善悪論でも、道徳論でもなく、その時代の価値観に沿って理解すべきものだと思います。それが完璧にできるようになったとき、恒久平和が訪れるのではないでしょうか。

慰安所の実態は「その時代の価値観」どころか当時の時点でも違法(日本も批准していた「醜業を行わしむる為の婦女売買禁止に関する国際条約」「強制労働に関するILO 29号条約」等違反)だったし、だからこそ政府はバレないようにコソコソやっていたのだ。こんな寝言を言っている限り、恒久平和が訪れることなど永久にない。


サンプル3:
現在では、理解されないかもしれませんが・・当時は常識だったのでは
特に軍隊ともなれば当時ではどこの国の軍隊もほぼ近い事をしていたのではないかと思います。

当時、軍中央が強制売春施設の設置を計画し、推進していたのは日本とナチスドイツくらいのものだ。連合国の軍隊のまわりにも売春宿があったことは事実だが、軍がこれを作らせたり、管理・統制するなどということはなかった。また、沖縄戦のような激戦地の最前線にまで「慰安所」を作ったのは日本軍だけだろう。


サンプル4:
軍の《関与》が問題なのではなく、軍による《強制》があったかどうかが重要なのに、相変わらず卑劣な左派メディア共同通信はミスリードを続けてますね。単なる関与であれば、現在の風俗店を管轄してる警察と同じようなものです。

現在の警察が、業者を選定して警察官専用の風俗店を作らせたり、その利用規則を決めたりしているのか? 本当にそう思っているのなら、あんたらのやっていることは慰安所を設営した旧日本軍と同じだと警察庁に言いに行ったらどうか。
まったく、ネトウヨのバカさ加減には限りがない。

[1] 村瀬守保 『私の従軍中国戦線』 日本機関紙出版センター 1987年 P.106
[2] 松岡環 『南京戦 閉ざされた記憶を尋ねて』 社会評論社 2002年 P.276  

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