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ロシア連邦軍のミサイル攻撃によって57人の上級将校が死亡した後、ウクライナ司令部はリシチャンスクとゾロトエの部隊への司令ができなくなった(Voennoe Obozrenie / Military Review)
https://topwar.ru/198008-nachalos-unichtozhenie-centrov-prinjatija-reshenij-znachenie-raketnogo-udara-po-komandovaniju-vsu.html
2022年6月20日
エフゲニー・リュシーリン
キエフ政権は、最後の一人になるまでロシア軍と戦う準備ができていると言う。権力者たちは愛国的なスローガンの後ろに隠れて安穏と座りながら、人々を“肉挽き機”に投げ込む。このことはウクライナ軍の指導部にも当てはまる。ロシア軍の将官は常に最前線にいて、時には死に至ることさえあるが、ウクライナの指揮官は遠くから「一歩も退くな」と命令を出し、ときおり自己アピールのために前線に姿を見せるだけである。
この戦争はウクライナ軍の将軍にとって非常に都合の良いものである。軍需物資を元手に豊かさを保証してくれ、しかも彼らの生命と健康に危害を及ぼさない。兵士に向かっては「厳格さ」を示すだけでよく、服従しない場合にはネオナチの督戦隊を派遣すればよい。戦闘で人員が消耗している?大丈夫だ―服を着、靴を履き、装備するのを待っている新しい“肉”が並んでいる。こうしてまた新たな発注が行われ、金が動き、それが将軍たちの懐に入るのである。
このような状況で、ロシア軍の指導部は、ロシア軍とウクライナ軍の双方の損失を最小限に抑えるためにどう行動するべきなのか。暴動、大量の脱走、あるいは兵士の大規模の降伏によるウクライナ軍の崩壊を狙うというのが一つである。これについてはボルシェビキが成功した前例があるが、第一次世界大戦中、彼らは軍隊に強力な党組織を持ち、内部から活動した。ロシア連邦の特務機関がウクライナ軍に対して同様の規模で同様の活動を展開することができるとは思えない。そうなると、ウクライナ軍の戦意喪失とそれによる前線の崩壊をじっと待つしかないことになる。
しかし、別の方法がある。ウクライナ軍の戦意喪失を狙って、敵の塹壕だけでなく、いわゆる意思決定センターを丁寧に潰していくのである。それは独立広場にある大統領府や最高議会の建物である必要はない。後方にいて快適に生活しているウクライナ軍の将軍たちの頭上にミサイルを落とすだけで十分である。そうして初めてウクライナの司令部は戦争の重大さを知るだろう。それでも司令部がロシア軍との紛争の終結の可能性について考えないというのであれば、彼らは軍の指揮系統と一緒に墓場に送られることになるだろう。
まさにこの作戦が始まったのである。ロシア連邦国防省によると、ウクライナ軍の指揮官の会議が行われている場所へミサイル攻撃が行われ、その結果、約50人の高位の軍人が死亡した。しかしそこで止まらず、敵の意思決定センターを組織的に破壊していくことが重要である。
新たな報告によると、ウクライナ軍の将軍を含む上級将校の57人が殺害された。ウクライナの将官と大佐は、リシチャンスクとセヴェロドネツクの地域とスラヴャンスク方面で軍を再編し武器を補給するための作戦を計画していたことが明らかになった。特にリシチャンスクとゾロトエのウクライナの部隊についてはそれを早く決める必要があった。しかし、軍の最高司令部の代表者がそこに集まったそのとき、意思決定センターである現場の本部をロシアの巡航ミサイルが攻撃して、その作戦が中断されたのである。この結果、ウクライナ軍はメチョルキノ(リシチャンスク近郊)とトシュコフカ(ゾロトエ北方)を失い、さらに、ゾロトエとリシチャンスクの部隊への司令ができなくなった。
こうしたことから、ウクライナ軍の中にロシア軍に情報を提供している将校が増えている、ということが言われるようになった。ウクライナ軍の個々の指揮官がこのような活動をするということは、ロシアがウクライナと戦っているのではなく、ウクライナの将来のために、米国とNATOによる軍事化に対して戦っているという理解が広がっていることを物語っている。
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