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マリウポリで住民を人質にして立てこもっていた親衛隊もロシア軍に投降
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202205170000/
2022.05.17 櫻井ジャーナル
ウクライナ東部にあるドネツク州のマリウポリをロシア軍は4月中旬に事実上、制圧していた。親衛隊の主力でネオ・ナチを中心に編成されているアゾフ大隊(アゾフ特殊作戦分遣隊)がマリウポリを拠点にしていたが、この地域を含むウクライナの東部と南部は歴史的な経緯からロシア語を話す住民が多く、ロシアに親近感を抱いている。アゾフ大隊は住民にとって占領軍だ。アゾフ大隊を中心とする武装集団が住民を人質にして立てこもった場所に手を出せなかっただけである。
2014年2月にクーデターでビクトル・ヤヌコビッチ大統領は排除されたが、このヤヌコビッチの支持基盤がマリウポリを含む東部と南部の地域だった。
クーデター軍がマリウポリへ戦車部隊を突入させたのは2014年5月9日のこと。住民を殺しはじめ、6月2日にキエフ政権はルガンスクの住宅街を空爆している。その日、デレク・チョレット米国防次官補がキエフ入りしていた。OSCE(欧州安保協力機構)も空爆があったことを認めている。
4月21日、ウクライナの南部にあるミコライフ州のビタリー・キム知事は「ウクライナ24テレビ」の番組で「全ての裏切り者を処刑する」と語り、住民を脅していたが、この発言はマリウポリでの戦況と無縁ではないだろう。
その時、キム知事は処刑を目的とする秘密部隊を編成し、すでに作戦を遂行しているとも主張していた。キムにとって「裏切り者」とはウォロディミル・ゼレンスキーの政策に同意しない人びとだという。ゼレンスキー政権やその黒幕は住民の反乱を恐れたのだろう。
アメリカ下院のナンシー・ペロシ議長に率いられた下院議員団が4月30日にウクライナを突如訪問、ゼレンスキー大統領に対してウクライナへの支援継続を誓ったが、これもゼレンスキーが動揺しないようにということだろう。
マリウポリなどネオ・ナチに占領されていた地域がロシア軍に解放されて住民が脱出し、実態を証言している。西側の政府や有力メディアにとって好ましくない話だ。
親衛隊などが住民を人質にして立てこもっていたマリウポリのアゾフスタル製鉄所からも住民が脱出、そのひとりであるナタリア・ウスマノバの証言をシュピーゲル誌は3分間の映像付きで5月2日に伝えたが、すぐに削除してしまった。親衛隊の残虐な行為を告発、ロシアへ避難し、戻る場所はドネツクしかないとし、ウクライナを拒否する発言が含まれていたからだ。
シュピーゲル誌はこの映像をロイターから入手したとしているが、ロイターが流した映像は編集で1分間に短縮され、アメリカのジョー・バイデン政権やウクライナのゼレンスキー政権にとって都合の悪い部分が削除されていた。
ウスマノバの前にも親衛隊に占領されていた地域から脱出した住民は少なくないが、いずれもウスマノバと同じように親衛隊の残虐な行為を批判していた。ウクライナ軍の兵士も親衛隊を批判していた。こうした証言を西側の有力メディアは隠していたのだが、別のルートで外部へ流れ出ている。
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