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焦るプーチン大統領…5.9「対ウクライナ宣戦布告」へ同盟5カ国の巻き込みを画策
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/304464
2022/04/26 日刊ゲンダイ
1月、ロシア盟主軍事同盟「CSTO」の締結国と緊急会議に臨むプーチン大統領(C)Aleksey Nikolskyi/Kremlin Pool/Planet Pix via ZUMA Press Wire/共同通信イメージズ
ロシアのプーチン大統領が侵攻の節目とする「5.9対独戦勝記念日」まで2週間を切った。ウクライナの首都キーウ攻略を断念し、東部・南東部戦線に戦力を集中させるも、期待通りの戦果を上げられていない。ウクライナに正面切って「宣戦布告」をする可能性が浮上する中、プーチン大統領は同盟国の参戦に向けた圧力を強めているという。
◇ ◇ ◇
プーチン大統領はすでに南東部の要衝マリウポリの「制圧」を宣言。親ロ派に牛耳られたマリウポリ市は戦勝記念日に向けた準備を着々と進めている。
ロシア傀儡の副市長は軍事パレードについて、「もちろんある。最も重要で愛国的なイベントになる」と話していた。電撃訪問を視野に入れるプーチン大統領を大々的に迎え入れるためか。
一方のウクライナ側は徹底抗戦の構えを崩していない。最後のとりでとなっているアゾフスタリ製鉄所では、広大な地下シェルターにウクライナ兵2000人が立てこもり、民間人1000人が取り残されている。ウクライナ国家安全保障・国防会議のダニロフ書記によると、ヘリコプターを利用した武器供給に成功し、「大きな危険を冒して夜間に向かった。要望を尋ねると兵器が欲しいと言われた」という。ロシアの投降呼びかけには頑として応じない姿勢を鮮明にしている。
そうした中、英紙フィナンシャル・タイムズ電子版(24日配信)はプーチン大統領に近い関係者3人の証言を基に、〈プーチン大統領はウクライナとの戦争を終わらせるための外交努力に興味を失い、できるだけ多くの領土を奪取することに執着しているようだ〉と報道。それゆえ、〈プーチン大統領はゼレンスキー大統領との会談を「全力で」避けている〉とも伝えている。5.9はナチスドイツに対する旧ソ連の勝利を祝う愛国デー。プーチン大統領は住民保護を大義名分とした「特別軍事作戦」を打ち捨て、ゼレンスキー大統領率いる“ネオナチ政権”を打倒するとの名目で「宣戦布告」する可能性が浮上している。もっとも、軍事侵攻の呼称を変えたところで、作戦成功の見通しは立たない。
また偽旗作戦で集団的自衛権を行使か
ウクライナは徹底抗戦(マリウポリ、アゾフスタリ製鉄所の地下シェルター内で持ちこたえているアゾフ大隊兵士と一般市民=23日) (C)ロイター/アゾフ大隊
筑波学院大教授の中村逸郎氏(ロシア政治)はこう言う。
「戦局を変えるために何が必要か。プーチン大統領は同盟国を巻き込みたいとの思いを強くしているとみています。具体的には、ロシアが盟主の軍事同盟『CSTO』(集団安全保障条約)の締結国です。ここを動かせば、満を持してウクライナに宣戦布告できる。集団安全保障の名の下に、集団的自衛権の行使にこぎつけるため、策をめぐらしているのではないか」
旧ソ連に組み込まれていた東欧諸国で構成されるCSTOは、1992年に設立。ロシアのほか、アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタンの6カ国が加盟し、平和維持部隊も抱える。10年にキルギスで民族間の大規模衝突が起きた際には軍用ヘリコプターの提供などで支援した。
「第2次大戦後の49年に立ち上げられたNATO(北大西洋条約機構)に対抗し、55年に設立されたワルシャワ条約機構はソ連崩壊後に解体。いわば小さく生まれ変わったのがCSTOです」(中村逸郎氏)
ただ、盟友と呼ばれ、ウクライナ侵攻の足場を提供しているベラルーシのルカシェンコ大統領ですら参戦に二の足を踏んでいる。大々的な偽旗作戦の展開で同盟国に有無を言わせない状況をこしらえ、この戦争は深みにハマっていくのか。
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