http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/582.html
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ウクライナの善戦は、ミハイロ・フェドロフ副首相兼デジタル転換相の指揮する「サイバー戦争」によって支えられているといわれる。
この人を見ていると、ちょうど台湾のオードリー・タンを彷彿とさせ、このような人材を持っている国家は強いと思わざるをえない。三国時代の諸葛孔明もフエドロフやタンのような存在だったのだろう。
ロシアでは、超有能な人材は、プーチン独裁の邪魔になるだけなので排除されてしまう。中国も同じだ。独裁国家には硬直した官僚主義ゆえに天才は現れない。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%95
フエドロフは、「史上初めて本当のサイバー戦争が行われ、我々は勝利している」と主張した。
しかし、実はロシアによる軍事侵略が開始される数ヶ月前に、アメリカのサイバー軍がウクライナに入国し、ロシアサーバー部隊を暗躍させない激しい戦いが繰り広げられていたようだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/caac8a6ef686402a62ba9515443e825aa5756fc6
以下引用
今回、世界屈指のサイバー攻撃能力を持つとされるロシアのサイバー部隊がほとんど目立った活動をしていないように見える。これまで散々、ウクライナにサイバー攻撃を仕掛けてきたにもかかわらず、である。
その理由の一つには、ロシアの侵攻が始まる数か月前の2021年10月の時点で、世界最強であるアメリカのサイバー軍の関係者がウクライナ入りしており、さまざまな対策を実施していたからだ(アメリカ政府はこの時点ですでにロシアのウクライナ侵攻に対抗する準備をしており、水面下ではアメリカ側とロシアのサイバー攻撃の攻防も起きている)。
とにかく、軍などのサイバー部隊は目立っていない。そんなこともあって、今回、ウクライナ側においてもロシア側においても、目立った活動をしているのは、個人ハッカーや、民間のサイバー攻撃組織などだ。
では今、どんなサイバー「民兵」たちが動いているのか。
今回のウクライナ紛争では数多くのサイバー攻撃集団が立ち上がっている。有名なのは、「Anonymous(アノニマス)」や、冒頭で述べた「IT Army of Ukraine(ウクライナIT軍)」だろう。主な戦術は、ロシアの政府機関や団体などへのDDoS攻撃(大量のデータを送りつけて負荷を与えてシステムをダウンさせる攻撃)や、ウェブサイトの改ざんである。「Anonymous(アノニマス)」は、以前からハクティビスト(ハッカーとアクティビストを足した言葉)として知られるハッカーの集合体で、今回は、反ロシアの平和主義活動を行なっている。リーダーもおらず、各自が攻撃を行なう。ロシアの政府系機関や国営メディアを攻撃して、一瞬であるが、DDoS攻撃で公式サイトをダウンさせたと主張している。
また先日、ロシアの国営テレビ局をハッキングして乗っ取り、ウクライナ内部の映像をロシア国民に見せつけた、というニュースがあった。だがこれは日本でいうNHKの地上波放送を乗っ取ったというようなものとは全く違う。もしそうなら凄まじい偉業だが、実際は、オンライン上の配信サービスで流れる映像を、短い時間だけ差し替えることに成功したということである。こうした攻撃を大きく見せて喧伝するのも、彼らの手段である。
ウクライナIT軍は、拠点をウクライナに置き、ツイッターなどで世界にメッセージを発信している。最近も、国連でロシア寄りの立場を見せる4カ国を名指しして、敵は誰なのかを明確にしようとしている。ちなみにそれらの国々とは、北朝鮮、エリトリア、シリア、ベラルーシである。
IT軍に参加したいハッカーたちはオンライン上のフォームに得意分野や経歴を記載して登録し、電力網や水供給システムなど重要インフラのセキュリティを担当したり、ウクライナ軍による偵察活動などを支援している。
また、ある裕福なウクライナ人が、ロシアの政府機関などをサイバー攻撃で破壊するための「脆弱性」を10万ドルで募集していたり、DDoS攻撃を行なうためのマルウェアを提供している人もいる。ロシア国内の鉄道のチケットシステムを一時的に停止させた例も報告されている。
またある組織は、DDoS攻撃のためのサイトを提供。このウェブサイトの参加ユーザーは、サイト上の「Attack!(攻撃!)」ボタンをクリックするだけで、設定されたロシア国内の標的へのサイバー攻撃に自動で参加できるようになっている。「ドローンのようにプーチンの部隊を破壊しよう」「ウクライナに栄光を!」とメッセージが記載されている。
同じくウクライナのためにロシアに対してDDos攻撃やハッキングを攻撃手法としている組織は多い。
こうしたグループや個人の中には、情報統制で戦争の実態が伝わっていないロシア国民に、ロシアの攻撃で被害を受けるウクライナの窮状を伝えるメールなどを送りつけるなどしている人たちもいる。
また国外を拠点にして、ウクライナのために動いている組織もある。「Belarusian Cyber Partisans(ベラルーシ・サイバー・パルティザン)」は、ランサムウェア攻撃(身代金要求型ウィルス)でロシアに攻撃を仕掛けている。ランサムウェアは攻撃相手のコンピューターの情報を勝手に暗号化してしまって使えなくしてしまうため、敵のシステムを不全にするには効果がある。
またフランスに拠点を置き、普段は中国への攻撃を行なっている「AgainstTheWest」はランサムウェアだけでなく、ハッキングによって情報搾取も実施する。最近では、ランサムウェアを感染させて内部の情報を盗む手口が主流だが、この「AgainstTheWest」はそういう攻撃も行なっていると見られている。
さらにフィンランドには、「NB65-Finland」という組織がいて、ロシアへDDoS攻撃や、ウェブサイトやサーバーにハッキングを実施している。トルコからも、「Monarch Turkish Hacktivists」というハクティビスト組織が参加している。
一方でロシア側にも、ウクライナへ攻撃する組織が存在している。
そもそも、ロシア政府は、情報機関が犯罪組織や民間企業などを駆使してサイバー攻撃を実施しているとみられている。ロシアといえば、旧ソ連のKGB(ソ連国家保安委員会)が有名だが、実は、ソ連が崩壊した後も、KGBは生き残ったと言っていい。
KGBはソ連崩壊後、主に国内を担当する部門が現在のFSB(ロシア連邦保安庁)となり、国外諜報部門がSVR(ロシア対外情報庁)として任務を続けている。こうした組織が政府系サイバー攻撃を担当している。
また、それ以外にも軍のスパイ機関であるGRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)という組織もサイバー攻撃を実施している。
ただ今回のウクライナ紛争では、やはりロシアのサイバー「民兵」が活発に動いている。では、どんな組織が存在しているのか。有名なのは、「UNC1151(Ghostwriter)」で、ウクライナを貶めるために捏造記事や偽記事、フェイクニュースなどをばら撒く活動も確認されている。
加えて、ロシアを拠点にこれまでランサムウェア攻撃を世界中で行なってきた組織、例えば有名組織の「Conti」も参戦を宣言している。ただこの「Conti」は先日、ウクライナ側からのサイバー攻撃を受けて、内部情報を暴露されるという失態が話題にもなっている。
こうした組織は、DDoS攻撃というシンプルなものよりも、ハッキングでターゲットのシステムに入り込んで情報を奪う工作を行なっている。先に述べた「UNC1151」に加えて、「SandWorm」「Zatoichi」といった組織は偽情報などを拡散させる活動が確認されている。
「Zatoichi」と「Killnet」などについては、アノニマスに対しても攻撃を行なっていると宣言している。普段はランサムウェア攻撃を行なっている「CoomingProject」はフランスに拠点を置いているとされ、「ロシア政府をサイバー攻撃するものは報復する」と表明している。
このように、さまざまなサイバー部隊が入り混じって、サイバー空間上で「ウクライナvs.ロシア」の戦いが繰り広げられているのが実態である。
民間のこうした争いは紛争が長期化するにつれて、激化していく可能性がある。今後、どのように展開していくのか注目したい。
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引用以上
これは、ネット上の仮想空間における戦争だが、実際の戦場でも、ITやAIが駆使されているといわれる。
ウクライナ軍の戦術は、ロシア軍が旧態依然の戦車と歩兵による物理作戦を行っているのに対し、ドローンを使って敵軍の情報を収集し、無線を傍受して、指揮系統を掌握して効率的な攻撃を続けている。
ドローンが実際の戦場における主役となったとい意味では、人類史上初めての革命であって、まるで鉄砲を中核に据えた信長による長篠の戦いのようだ。
これは攻撃を飛躍的に合理化したもので、ドローンやIT・AI機器を扱う能力が優れているウクライナ軍は、数十倍のロシア軍に対して優位に立っている。
ロシアには、臨機応変に柔軟に対応できる人材がいないのだろう。
ちょうど、100年前の日露戦争でも、日本は秋山真之参謀長の天才的な深謀遠慮によって圧倒的に巨大だったロシア軍に勝利したのだが、本当の勝因は、帝政ロシアの腐敗した硬直した身分差別と官僚制による自滅だったともいわれる。
https://honcierge.jp/articles/shelf_story/4633
現在のロシア軍もまったく同じで、報道を見る限り、ロシア軍の敗因は、信じられない戦略ミス(兵站の無視)を行って反省もしない、硬直した官僚制と腐敗にあるように見える。だから兵士の士気が著しく低い。
それに対してウクライナ軍は、祖国防衛という強烈な士気に裏付けられていて、これでは最初から勝敗が明らかだ。
ただし、だからこそ、追い詰められたロシア軍は、最後の切り札として生物・化学兵器や核兵器の投入に踏み切らざるをえなくなる。
これは中国軍でも、まったく同じ構造なので、おそらく、これから行われる台湾軍事侵攻で、ロシア軍の失敗が繰り返されるのは確実である。
だが、独裁国家では、兵士の士気は、「命令に従わない懲罰」によってしか裏付けられていないので、どうやっても解決することはできないし、そもそも指揮官に有能な人材が出てきようがないのだ。
指揮命令系統が腐敗しているのだから、どんな優れたIT兵器が出てきても結果は見えている。だから、やはり最後は残酷な大量殺人兵器に頼るしかなくなる。
ITが世界を席巻しはじめたのは、たぶん1990年代だろう。
私は、1980年頃、シャープMZ80を購入して以来、すでに40年以上の付き合いだが、やがて戦争の主役が人間でなく、マイコン機器やAIプログラムになることは当然、予想していた。
しかし私は、コンピュータが人間を幸せにする技術だとは全然思っていない。それは戦争や金儲けのための技術なのだ。
人はコンピュータによって幸福な世界を作ることはできないと、最初から現在に至るまで確信している。
本当の人間社会の幸福は、序列や差別のない社会からしか生まれないが、コンピュータは、序列や人間間の差別(貧富、能力)を助長する結果しか出していないからだ。
人の本当の幸せは、地球と共存し、命の循環を前提に、持続可能な未来を保障するものでなければならない。しかし、コンピュータは、たぶん人類を滅亡させるためだけに役立つ。
IT兵器が存在すること自体が、「戦わなければ生きてゆけない世界」=「他人を殺さなければならない世界」を示していて、人類の未来を暗黒に染めるものでしかない。本当に幸せを約束する世界では、兵器など必要ないのだ。
我々は、孫子の兵法における「戦わずして勝つ」という哲学を、もっと考えるべきだ。
どういうことかというと、幼い段階で、戦争と人生の本当の意味を理解させ、他国を軍事侵略することの愚かさ、独裁政権の本質を徹底的に教育しておけば、馬鹿な戦争を目指す権力者もいなくなるだろう。
そもそも戦いを必要としない世界を作らなければならない。そんな世界では、金儲けと戦争にしか役だ立たないIT・AI、スマートシティは必要ないのだ。
第三次世界大戦は避けられないし、ノストラダムスが三人に一人しか生き残れないと指摘しているように、今回、凄まじい数の人が死んでゆくだろうが、その後に来る解放された人類社会では、子供たちは、たくさんの動物たちと一緒に育ち、幼いうちから、地球や宇宙の本質を理解し、大自然の循環を大切にして生きてゆく時代がやってくるだろう。
たぶん、これは最初で最後のサイバー戦争だろう。ただ独裁権力を守ろうとする人が生き残れば、戦いは長く続くことになる。
それでも、世界を覆う放射能汚染のダメージが、あまりにもひどいので、独裁の馬鹿馬鹿しさを全人類が思い知る日がやってくる。
そうなったら、コンピュータや自動車を捨てて、アルプスのハイジのような生活に戻ればいい。
ちなみに、核戦争後、肉体を失った人々は、地球空間の軌道上に存在しているとの報告もある。核戦争も、それほど心配することではないのかもしれない。
http://fromnewworld.com/archives/2023
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