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軍事侵攻から1カ月 ウクライナ反撃開始でロシア軍後退…専門家は「2つの可能性」を指摘
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/303017
2022/03/25 日刊ゲンダイ
死者数は10年間のアフガニスタン侵攻に匹敵(ロシアのプーチン大統領)/(C)ロイター
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から24日で1カ月。膠着状態だった戦局に変化が生じている。ウクライナ軍が押し返し、ロシア軍が後退しているという。一体、何が起きているのか。
◇ ◇ ◇
米国防総省高官は23日、キエフから東に20〜30キロの地点にいたロシア軍が55キロまで後退したとの分析を明らかにした。また、北西からキエフに迫っていた部隊は中心部から15〜20キロにとどまり、防御態勢に移行。高官は「進軍していないのではなく、進軍しようとしていない」と指摘している。
さらに、キエフのクリチコ市長は23日、キエフの西部のマカリウや北西部イルピンの大部分をロシア軍から奪還したと発表。どうやら、ウクライナは防戦から、攻勢に転じているようなのだ。
ウクライナ海軍がロシア揚陸艦を破壊
さらにウクライナ海軍は24日、アゾフ海に面した南部ベルジャンスク港に停泊中だったロシア軍の揚陸艦「オルスク」を破壊したと発表した。軍の公式フェイスブックに動画を公開した。
ロシア軍は侵攻開始から3日後、ベルジャンスクを制圧。複数の海外メディアによると、停泊中だった他のロシア艦船2隻にも火の手が回り、弾薬補給庫や燃料補給施設も深刻なダメージを負ったという。
オルスクは戦車20両、装甲車40台、兵士400人の輸送が可能とみられている。
撤兵後、化学兵器使用の可能性も
ロシア軍が爆撃した、数百人が避難していたマリウポリの劇場。いまだに安否がわからない(C)ロイター/Press service of the Donetsk Regional Civil-Military Administration
ウクライナ軍の健闘は「祖国を守る」という強い士気だけではない。事前に侵攻ルートを予測し、塹壕を掘って待ち構え、米欧が提供した対戦車ミサイル「ジャベリン」や携帯式地対空ミサイル「スティンガー」を使って、進軍阻止に成功しているという。さらに、ロシア兵が使用するセキュリティーが甘い携帯電話や旧式無線を傍受。行動をキャッチし、ピンポイント攻撃を行っている。ウクライナで展開するロシア軍の将官20人のうち、すでに、6人が命を落としている。
ロシア軍はもともと士気が低い上、上意下達が徹底され、臨機応変に動けないとの指摘もある。防寒具が不足し、凍傷にかかった兵士が戦線離脱した部隊もあるという。
さらにウクライナ軍が攻勢を強め、ロシアが“白旗”を揚げる日は近いのか。軍事ジャーナリストの世良光弘氏が言う。
「ロシア軍はキエフの攻略は難しいと判断しつつあり、キエフや周辺では意図的に後退しているようです。米欧の支援もあり、ウクライナが効果的に抗戦したからです。他方、ロシアとクリミアを結ぶ陸路を開通するため、南東部マリウポリは何としても占領したい。マリウポリにターゲットを絞り、重点的に攻勢を強めています。ロシア軍の死者は極力出したくないので、長距離ミサイル中心の攻撃になるでしょう」
NATOは侵攻後1カ月のロシア兵の死者が7000〜1万5000人に上ると推計。1万4000人以上の旧ソ連兵が亡くなったアフガニスタン侵攻は10年間の長期戦だった。今回の死者数は驚くべきハイペースなのだ。
ロシア軍のキエフからの後退にはもう一つの可能性がある。
「ロシア軍が部隊を後退させたり、ウクライナが奪還したエリアにはロシア兵がいなくなります。その地点に生物・化学兵器による攻撃を行う可能性も否定できません」(世良光弘氏)
いつまで緊迫の事態は続くのか。
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