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ロシア進軍断念か? ウクライナの猛反撃で首都キエフから後退
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/302953
2022/03/24 日刊ゲンダイ
首都キエフ、敵との戦闘の後に捕らえたロシア軍戦車を指すウクライナ兵(C)ロイター
ロシアのウクライナ侵攻開始から1カ月を迎える中、ロシア軍は依然として燃料や食料不足などの問題が深刻化し、士気の低下も著しく、ウクライナ軍が首都キエフをはじめ各地で反転攻勢に出ている。
米国防総省高官は23日、キエフに向かって進軍していたロシア軍がウクライナ側の激しい反撃を受け、キエフ周辺から後退したと明らかにした。
北西からキエフに迫っていたロシア軍部隊はいまだ市中心部から15〜20キロの地点にとどまっている。高官は「ロシア軍は塹壕を掘るなど防御態勢に移行し、進軍する気がないようだ」と分析。東方からキエフ市中心部まで20キロに迫っていた部隊は、ウクライナ軍の猛攻を受け、約55キロにまで後退した。
これに先立ち、南部の都市ミコライウを攻撃していたロシア軍も、ウクライナ軍の抗戦で部隊の再配置を余儀なくされていた。高官は「ウクライナ軍はいくつかの場所で攻勢に転じ、ロシア軍を押し戻しているか、少なくとも防戦に回らせている」との見方を示した。
プーチン大統領の戦争に抗議の辞任相次ぐ
(左から)チュバイス大統領特別代表、ジャーナリストのジャンナ・アガラコワさん(C)ロイター
インタファクス通信によると、ロシアのペスコフ大統領報道官は23日、プーチン大統領が2020年、気候変動問題などで国際機関との協力を担当する大統領特別代表に任命していたチュバイス大統領特別代表が辞任したと明らかにした。
欧米メディアは、プーチン大統領の戦争に抗議して辞任した最も高位の政権関係者と伝えた。チュバイスはすでにロシアを出国したという。
一方、ロシア国営テレビ「第1チャンネル」でパリ特派員を務めていたジャンナ・アガラコワさん(56)が22日、パリで記者会見し、ロシアのウクライナ侵攻に抗議して辞職したと涙ながらに語った。
会見でアガラコワさんは「ロシアのテレビは政府のプロパガンダに利用されており、当局は長年にわたって独立メディアを抑圧してきた」と指摘。ロシア国民に「プロパガンダによって『ゾンビ化』せず、別の情報源を探し始めてほしい」と訴えた。
第1チャンネルを巡っては先日、編集者のマリーナ・オフシャンニコワさんがニュースの生放送中スタジオに乱入し、反戦を訴えて辞職している。
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