http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/521.html
Tweet |
ロシア兵1万人が戦死…進軍難航と犠牲者急増でプーチン大統領は大ピンチ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/302902
2022/03/24 日刊ゲンダイ
クリミア併合8周年コンサートで演説するロシアのプーチン大統領(C)ロイター/Sputnik/Kremlin
ロシア軍の苦戦が続いている。ウクライナへの侵攻開始から、24日で1カ月。市民や民間施設などを標的にしたロシア軍による無差別攻撃はエスカレートの一途だ。その一方、ロシア軍の死者も急増している。戦争を仕掛けたプーチン大統領にとって、戦闘の長期化と多数の兵士の犠牲は誤算だろう。
◇ ◇ ◇
ロシア軍はウクライナ軍の徹底抗戦に遭い、首都キエフの包囲に苦戦中。進軍は想定通りにいっていない。背景には人員の消耗があるようだ。
海外メディアによると、ロシアのタブロイド紙「コムソモリスカヤ・プラウダ」が21日、ウクライナでの「特別軍事作戦」でロシア軍の死者は9861人に上り、1万6153人が負傷したとの記事を掲載。すぐに削除された。軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏がこう指摘する。
「ウクライナ国境に集められたロシア兵19万人のうち15万人以上がウクライナ国内に投入されたと仮定すると、約1万人の戦死者は異常です」
ロシア国防省は2日以降、軍の犠牲者を明らかにしていない。2日時点の498人が最新の数字だ。正確な数を把握していないのか、数字を出したくないのかは不明だが、想像以上に深刻なのは間違いない。ロシア軍の死者数を巡っては、ウクライナ外務省は約1万4400人(19日)と試算し、米国では約3000〜1万人との見方が出ている。
アフガン侵攻、チェチェン紛争の“トラウマ”
進軍は難航(C)ロイター/ロシア国防省
さらに驚きなのは、ロシア軍の上級将校まで殺害されていることだ。陸軍少将3人と大佐2人の少なくとも5人が、狙撃されるなどして戦死したという。なぜロシア軍の死者が膨れ上がっているのか。
「考えられる理由のひとつは、地上戦が繰り広げられている中で、きちんと通信網を確保できていないことです。短期決戦で首都を掌握できると思い込み、軍事作戦の遂行に欠かせない通信網を整備していなかったのではないか。通信を暗号化しなければ傍受されますし、作戦は筒抜けです。そもそも、ロシア軍のIT技術は遅れているともいわれています。ウクライナ側が英米のバックアップを受け、ロシア軍の通信を遮断している可能性も考えられます」(黒井文太郎氏)
ウクライナ側に動きや作戦を察知されていれば、前線の兵士はもちろん将校までもが狙い撃ちにされて当然だ。
となると、戦況が長引くにつれ、さらに多くの兵士が「無言の帰国」を余儀なくされる可能性がある。ロシア国内の反戦ムードはますます高まるに違いない。クレムリンは、兵士の母親たちによる「反戦運動」が高まることを気にかけているともされる。ロシアでは、母親の影響力が強いという。国際ジャーナリストの春名幹男氏がこう言う。
「1979年にソ連が始めたアフガニスタン侵攻は戦況が泥沼化し、撤退まで約10年かかりました。その間、現地に派兵された兵士の母親や妻が中心となり、反戦運動を展開しました。その後のチェチェン紛争も同様です。過去の『トラウマ』を踏まえれば、今回のウクライナ侵攻に関しても、プーチン大統領は反戦ムードを相当気にしているはずです」
このままではウクライナ市民もロシア兵も次々に亡くなっていく。プーチン氏の暴走を止めるために一体何人が犠牲にならなくてはいけないのか。
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。