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ロシア軍は大混乱…お家芸の「情報戦」でもポカ連発でハイブリッド戦略の破綻を露呈
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302777
2022/03/19 日刊ゲンダイ
全容を把握しているのか(C)ロイター/Sputnik/Kremlin
ウクライナとの停戦協議は継続しているものの、ロシアによる無差別攻撃はエスカレートの一途だ。手当たり次第の猛攻は、やはり苦戦の裏返しなのか。お家芸といわれてきた情報戦でもポカをやらかし、ハイブリッド戦略の破綻を露呈し始めている。
〈ウクライナ首相を装った人物が今日、私と話そうと試みた。誤解を与えるような質問がいくつかあり、疑念が生じたので電話を切った〉
18日、こうツイートしたのは英国のウォレス国防相だ。在英ウクライナ大使館の補佐官を名乗る人物から英政府に届いたメールが国防省に転送され、ビデオ会議をセット。ウォレス国防相は、シュミハリ首相になりすました人物から、英国が黒海に軍艦を派遣するかどうかなどを質問され、不審に思って10分ほどで打ち切ったという。ロシアの関与を疑い、直ちに調査を指示。なんとパテル内相も同様の被害を受けていたという。
フェイスブック(FB)ではゼレンスキー大統領がウクライナ兵や市民に投降を呼びかける“フェイク動画”が拡散する騒動があった。AIで本物のようにみせかける「ディープフェイク」が使われ、サイバー攻撃を受けたとみられるウクライナのテレビ局サイトなどから広がったようだ。FBを運営するメタ社がディープフェイク共有を禁じる利用規約に基づき、削除した。
ロシア発とみられる「偽電話」も「フェイク動画」も、簡単に見破られている状況だ。
動きが鈍い上に後出し |
正規戦、非正規戦、サイバー戦、情報戦などを組み合わせたハイブリッド戦争はロシアの得意技といわれてきた。2014年のクリミア併合はこの戦略が奏功。それほど血を流すことなくコトを運んだが、いまやロシアの情報戦は子どもだまし、実戦は凄惨を極めている。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏はこう言う。
「偽情報流布やハッキングによるインフラ破壊などで社会不安をあおり、混乱に陥れ、世論を誘導する。それが情報戦の目的で、通常は実戦前から仕掛けるものです。2008年にジョージアで発生した南オセチア紛争やクリミア併合では効果的に機能した。セオリー通りであれば、ウクライナ国境にロシア軍を張り付け始めた昨秋あたりから強力に展開するものですが、今回は動きが鈍い上に後出し。内部統制が取れておらず、苦戦に焦った組織がバラバラに動いているからではないか」
プーチン大統領の古巣KGB(国家保安委員会)の後身組織FSB(連邦保安局)の職員は内部告発で「主要部隊からの連絡が途絶えた」などとブチまけていた。ロシア軍を鼓舞するため前線に赴いた将官級が4人死亡したとも伝えられている。死亡したのは、ウクライナ側に通信が傍受されていたのが原因ともされている。潮時だ。
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