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習近平主席は米ロの板挟みに…プーチン大統領が中国に要求する軍事支援の中身
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302567
2022/03/16 日刊ゲンダイ
CIAの分析によると「落ち着かない状態」(中国の習近平国家主席)/(C)ロイター
独善的なウクライナ侵攻で世界を敵に回したロシアのプーチン大統領は、さすがに焦りを強めているようだ。欧米メディアによると、侵攻開始後、中国に軍事・経済支援を求めたという。習近平国家主席はかつてなく強固な中ロ関係を誇っているが、プーチン大統領の要求をどうさばくつもりなのか。
北京五輪開会式に合わせて開かれた中ロ首脳会談の共同声明には、「中ロの新型の国際関係は冷戦期の軍事・政治同盟を超えている」と明記。プーチン大統領の主張に沿って、「NATOのさらなる拡大に反対する」ともハッキリ書かれている。
その後発生した侵攻を習近平主席は黙認し、中国は国連総会のロシア非難決議を棄権するなど、プーチン大統領の肩を持ち続けてきた。国際社会による対ロ制裁にも反発している。
しかし、軍事支援となれば話は別だろう。ただでさえ対立が強まっている米中関係は、抜き差しならなくなる。
「2位3位連合」で対抗 |
米国は圧倒的な軍事大国だ。プーチン大統領はロ中の「2位3位連合」で対抗しようという思惑なのだろうが、軍事力では格下の中国から何を得ようというのか。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏はこう言う。
「兵力はもちろんのこと、プーチン大統領は戦闘糧食や防弾チョッキといった物資から最先端兵器まで、ありとあらゆる軍事支援を欲しているとみています。侵攻開始から20日が過ぎましたが、17万人以上の兵力をウクライナに投入しても、首都キエフを攻略できない。中東から2万人前後の外国人義勇兵の動員をかけるのも、兵站不足による苦戦の表れです。とはいえ、中国が人民解放軍を派兵すれば第3次世界大戦を誘発するため、そうした展開は考えられない。人員不足を補い、目となり耳となるドローンなどの提供などを想定しているのではないか。北朝鮮の『瀬取り』ではありませんが、欧米の監視網をかいくぐっての動きになるでしょう」
米国は警戒を強めている。中国外交担当トップの楊潔篪共産党政治局員との会談に先立ち、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は「大規模な制裁回避や穴埋めでの支援があれば、間違いなく報いを受けると中国側に直接伝えている」と牽制している。はたして中国は動くのか。
- 「対露制裁が中国に影響及ぼすなら “報復”」…中国外相が「警告」_____WoW!Korea カラスの諭吉 2022/3/16 15:51:05
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