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マリウポリの産婦人科病院は要塞化され、スタッフも患者もいなかった可能性大
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203120000/
2022.03.12 櫻井ジャーナル
親衛隊の主力である「アゾフ大隊(またはアゾフ連隊)」が拠点としてきたマリウポリにある産婦人科病院をロシア軍が3月9日に攻撃したとアメリカのCNNは伝えた。その話をロシア批判の材料に使う人も少なくないようだが、攻撃の前にこの病院を記事の中で取り上げたオンライン新聞が存在する。モスクワを拠点とする「レンタ・ル」だ。
その記事が掲載されたのは現地時間で3月8日午前0時1分。レンタ・ルの記者はマリウポリからの避難民を取材、その避難民によると、2月28日に制服を着た兵士が問題の産婦人科病院へやってきて、全ての鍵を閉め、病院のスタッフを追い払って銃撃ポイントを作っていた。つまり病院を要塞化した。
CNNの記事を読み、奇妙な印象を持った人もいるだろう。写真で見る限り病院はかなり大きく、報道によると病室は数百あったという。その建物は爆風で窓は全て吹き飛び、壁の破損も酷い。その病院が実際に使われていたなら、「少なくとも17名が負傷」という程度では済まないだろう。
アメリカ/NATOに対し、飛行禁止空域を設定するように求めているボロディミル・ゼレンスキー大統領はこの爆撃も要求の根拠にしているのだが、ロシアとの核戦争を望まないアメリカ/NATOは消極的だ。
2019年の大統領選挙の際、ゼレンスキーはロシアとの関係修復を訴えていたが、実際の政策は正反対だった。アメリカ/NATOやその手先であるネオ・ナチの圧力を跳ね除けられなかったわけだ。飛行禁止空域の問題はネオ・ナチから要求されているのかもしれない。
3月4日にはザポリージャ原発がロシア軍に制圧されたと言われているが、この件でもゼレンスキーや西側の有力メディアは扇情的に伝えていた。原発が破壊されて大きな被害をロシアは被るわけで、無謀な作戦をとる理由がない。むしろ、劣勢にあるウクライナ側、特に親衛隊が原発を「汚い爆弾(放射性物質兵器)」として使うことが懸念されていた。
そして3月7日、ロシア軍の核生物化学防護部隊を率いているイゴール・キリロフ中将は記者会見を開き、ウクライナの生物兵器の研究開発施設から回収した文書について語った。そうした研究施設があることはウクライナのアメリカ大使館も認めていたが、その実態に迫るための文書を回収できたということだろう。
ウクライナにはアメリカのDTRA(国防脅威削減局)にコントロールされた研究施設が30カ所あると言われている。ロシア国防省によると、ウクライナの研究施設で鳥、コウモリ、爬虫類の病原体を扱う予定があり、ロシアやウクライナを含む地域を移動する鳥を利用して病原体を広める研究もしていたことが判明したという。
キリロフは以前からアメリカが中国やロシアとの国境近くに細菌兵器の研究施設を建設してきたと主張していた。そうした施設が作られた国として名前が挙がっているのはウクライナに限らない。
こうした話を西側では「偽情報」だとされてきたが、3月8日にはビクトリア・ヌランド国務次官が生物化学兵器の研究施設がウクライナにあることを上院外交委員会で認めた。
マルコ・ルビオ上院議員の質問に答えたのだ。議員は「偽情報」だとする答えを期待していたようだが、すでにロシア政府に証拠を握られているので、嘘をつくと後に問題化すると考えたのかもしれない。
その際、ヌランドは生物化学兵器をロシア軍が押収するかもしれないと懸念している。ウクライナの研究施設で生物化学兵器の研究開発が行われていたこと事実上、認めたわけだが、その生物兵器を「ロシアが」使うかもしれないと語った。偽旗作戦の布石かもしれない。
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