http://www.asyura2.com/19/senkyo268/msg/894.html
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2020年夏にあると予想されている、東京オリンピックは利権と汚職の塊で、日本人は報道がないので知らないが、余りに汚いので中止になりそうだ。その前触れがマラソンの札幌変更通告だし、築地市場の移転地の重金属汚染と、選手村の放射能汚染を恐れ、外国選手たちは参加拒否を始めたらしい。カジノ利権を日本に持ちこむために、口実として利用されただけだから、都知事は何人も不祥事で交代しているし、不正行為は追及されずに蓋をされたままだから、何時中止になってもおかしくない。
http://www.peters.jp/ba/future_direction/52.html
東京誘致に巨額の裏金が動き、安倍はフクシマに関して大ウソをつき、東京五輪は汚れ果てているが、それは55年前も同じであった。国民は過去のことを忘れてしまい、目の前で進行している五輪準備が、まともだと思い込んでいるが、自民党政権による利権あさりで食い荒らされており、参考になることが半世紀前に書かれて、最近になって電子版で公開された、『アポロンのコンステレーション』に記録として鮮やかに残っている。
https://www.amazon.co.jp/%E6%97%85%E8%B7%AF%E3%81%A8%E5%88%87%E6%89%8B%E3%82%92%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8B%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AA%E4%B8%96%E7%95%8C-%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E5%B7%BB-%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E5%B7%BB-%E8%97%A4%E5%8E%9F%E8%82%87-ebook/dp/B0818696F7/ref=sr_1_5?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E8%97%A4%E5%8E%9F%E8%82%87&qid=1579343634&s=books&sr=1-5
「さわりの部分の貼り付け」
「***7−7
1964年の東京オリンピックの開催は、地方公務員や民間企業を始め、国鉄で働いていた青年技術者が、全力を傾けて努力した成果で、誠実に生きる日本人たちだった。そこに結集した青年たちは、貧しくても戦後の復興の中で、真剣に働く意欲に満ちており、日本で初めて催す国際行事が、成功するように全力を挙げて貢献し、協力に喜びを感じる人たちだ。
だが、政界の上層部は腐敗しており、オリンピック開催を利用し、人気取りに使おうとしていたので、権力を如何わしい者が囲み、利権にしようと妄動し続けていた。敗戦から二十年近くにわたり、東京の復興が遅れていた理由は、1947年から12年間も都知事をやった、内務官僚の安井誠一郎の責任だ。警察畑を体験していたので、安井知事は混乱期の治安面では、一応の手腕を発揮していたが、都市改革では無能で汚職が蔓延し、都庁は「伏魔殿」と呼ばれた。
しかも、彼自身が利権あさりに熱心で、都心部の運河の外堀を埋め立て、そこを宝箱にする錬金術師で、限られた緑地が激減した。橋の下は地下の商店街になり、銀座の一等地にショッピング街が生まれ、その上に高速道路を走らせ緑に代わりコンクリートが聳えた。
しかも、江戸時代に作ったお濠や運河は、緑の少ない町に水と土を提供し、寛ぎを与える空間だった場所だが、安井都知事はそれを埋め立てた。そこにセメントで固めた建造物を作り、都市の皮膚呼吸を停止させて、かさぶただらけにした代わりに、商店街や歓楽街で活性化を試みた。
だから、東京は賑やかな街になったが、雑踏は緩和しなかったし、都市のインフラ整備は遅れていた。
そこに誘致したのがオリンピックで、利権の巣窟になっていた都庁は、伏魔殿としてガタガタ状態であり、都民の不満の高まりを恐れ、安井知事は任期半ばで辞任を表明して、後任の都知事の人選が始まった。だが、日本版のタマニー・ホールと呼ばれ、汚職が蔓延する都庁に乗り込み、清潔な都政を求めて息巻いていた、市民運動を相手にする者は、そう簡単に見つからなかった。
そこで、選ばれたのが医者の東竜太郎で、彼は教授だがスポーツマンとして、国際五輪組織委員会(IOC)の役員であり、東京の顔としては適任だった。だが、こんな状況で火中の栗を求めて、都知事になる気はなかったし、幾ら説得しても辞退し続けたので、政府は奥の手を使うことにした。
そこに登場したのが川島正次郎で、彼は岸信介前首相の右腕だったし、自民党幹事長を務めた実力者だから、祭典に一兆円の五輪予算を提示した。しかも、役人として最高権力を持ち、内閣官房副長官を務めていた、鈴木俊一を副知事に付けるから、行政は副知事に任せてしまい、オリンピックの広告塔になれば良いと、東を説得して都知事に立候補させた。
***7−8
このオリンピック作戦は成功して、宣伝と不正の組み合わせで、東竜太郎が都知事に当選したが、政治に素人の学者の限界が、至る所で露呈しただけであり、都民の不満が盛り上がった。そのために四年の任期が来て、次の選挙に勝つ見込みがなくなり、保守派の政治家は困惑に陥った。なにしろ、東京の大改革を求めていた市民は、革新的な知事の誕生のために、全力を挙げて取り組んでいたので、東知事の再選は疑問視された。
東知事はオリンピックを強調して、盛大に行う都政を訴えたし、革新派の坂本勝候補は市民のために、清潔な都政の実現を呼び掛け、正面から両候補がぶつかり合うことになった。選挙は接戦で予断は許されず、日ごとに白熱化して激突し、勝つために総力を上げたから、悪質な買収行為が予想された。
激突による泥沼合戦を防ぐために、選挙管理委員会はルールを作り、選挙活動における管理を行い、不正行為の防止を図ろうとした。物量を使う選挙運動の防止用に、選挙ポスターの規格を統一し、枚数制限をすることにより、切手大の証紙を両陣営に渡して、ポスターに貼ることが決まった。
ところが、この証紙が大量に偽造され、東候補のポスターに貼られて、規定の数倍のポスターが氾濫し、ルール違反が選挙を冒涜した。これは公正の精神を踏みにじるものであり、オリンピックの主催者としては、似つかわしくない汚い行為であり、自民党の選挙対策本部の責任者が、ニセ証紙の使用容疑で逮捕され、続いて大量の検束者を出した。
オリンピックを一年半後に控えた、1963年春の都知事選挙の時に、どうしても政府寄りの知事の手で、東京大会を開きたいと考え、ニセ証紙を使う不正選挙が行われた。何が何でも選挙に勝つために、政府は偽証紙を準備したのであり、保守派は悪質な選挙違反の手を使い、東知事東知事の再選が実現した。
だが、安井前知事の弟が公安委員長で、鈴木副知事も警察畑だから、買収はもみ消し工作で処分され、違法行為の追及はウヤムヤになった。これはあからさまな選挙干渉であり、オリンピックを都知事として、開催するための不正であり、都民の希望は踏みにじられ、弦一郎は公共善の不在を感じた。
しかも、責任追及や糾弾は行われず、オリンピック準備は進められ、東京が生まれ故郷だったので、弦一郎は目撃した政治不正に対し、江戸っ子として許せないと激怒した。そして、こんな不正と腐敗が横行し、暴政が罷り通っている国を見限り、脱藩しようと決意をして、清冽な空気が支配している、アルプスの山頂に挑むために、日本からの脱藩に踏み切った。
***7−9
こうした汚い手口を使うのは、自民党では日常茶飯事であり、それが長年にわたる政権を維持した秘訣で、普通の日本人が幾ら誠実でも、権力者は腐敗して汚れ切っていた。弦一郎は若い江戸っ子として、不正の横行を憎んでいたので、卑劣な手段を使った新都知事に、強烈な苛立ちを感じていた。
だが、同じような悪質な不正行為は、前建設大臣だった河野一郎が、オリンピック担当大臣に就任し、工事の全体を陣頭指揮して、建設利権で荒稼ぎしたことで、東京大会は食い荒らされた。彼は政権党のボスの中曽根と組み、地下帝国のマフィアと手を結び、汚れた献金を喜んで受け取り、派手にカネをかき集めていたが、誰もこうした汚職を追及しなかった。
農林水産部門は汚職の巣窟で、灰色の霧が晴れたことがなく、この収賄の名人がオリンピックを控え、一生一代の荒稼ぎに意欲を燃やした。かつて農林大臣として君臨した時は、政府の補助金が最大の役所で、北洋漁業と砂糖を舞台に資金を作り、河野は汚職大臣として有名だった。
選手村や競技場などの施設を始め、高速道路や下水道整備などで、オリンピック準備に関連した事業は、工事規模が一億円を越えると、総ての許可が建設大臣の決裁を必要とした。1962年夏から1964年夏まで、建設大臣を勤めていた河野一郎は、その地位を最大限に活用して、巧妙にワイロをかき集めたお陰で、職権を利用して溜めた金は、数十億円に達すると噂された。
そして、東京大会が開幕する二か月前に、オリンピック担当大臣になり、その地位を利用した最後の仕上げに、東京の伏魔殿に踏み込んだ。札付きの政治家による指揮を受け、利権の草刈り場になった状態で、東京大会は華々しく開幕した。
強引で人目を揮らない犯罪が、政府の上層部を包み込んで、開幕式の祝典を目の前にした時期に、汚職追及が火の手が上がりかけ、国民の反発が盛り上がろうとした。だが、対外イメージの低下を防ぐために、政府が全力を挙げてもみ消し、検察もメディアも沈黙して、汚職の摘発は尻切れトンボで終わった。
余りにも貪欲で浅ましい姿で、政治家たちが利権漁りに明け暮れ、税金を盗み取ろうとしている様子は、若者の正義感を強く刺激して、そうした祖国の状況に憎悪を感じさせた。そこには贈り与える徳がなく、ただ奪い取る劣悪な精神が渦巻いて、亡国に至る病を感じさせていた。
それに対し、技術者や地方都市の役人は、開会式に間に合うように頑張り、高速道路や新幹線の開通に、寝る間も惜しんで努力しており、オリンピックの開会の日に間に合わせて、自己犠牲の精神で努力を集中した。それは彼らの優れた仲間や上司たちが、戦争で死んだのを目撃して、責任感の強い者から率先して死んだ、尊い事実があったことを思い、生き残った者が彼らの身代わりに、責任を果たそうと考えたのである。・・・」
半世紀だっても同じように、オリンピックが権力者によって利権に使われ、食い荒らされているのだから救いがない。
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- Re: 東京オリンピックは中止になるに違いない 海野雄吉 2020/1/19 17:42:48
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