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12月 30, 2019 日々雑感(My impressions daily)
<保育士の賃金を増やすため国などが平成29年度までの2年間に保育施設に支出した交付金のうち7億円余りが、実際は賃金の上乗せに使われていないか、または使われていない可能性の高いことが会計検査院の調査で分かりました。
保育人材を確保するため、国は保育施設の運営費について、勤めている保育士の平均の勤続年数や役職などに応じて加算をつけ保育士の賃金を増やすことを目的とした交付金を支払っています。
この交付金が適切に使われたか、会計検査院が平成28年度と29年度分について全国の保育施設のうち6000か所余りを抽出して調べたところ、延べ660の施設で合わせて7億1900万円余りが実際は賃金の上乗せに使われていないか、または使われていない可能性の高いことが分かったということです。
その理由について多くの保育施設は「失念していた」と回答したということです。
会計検査院は内閣府を通じて市町村に、交付金が適切に使われているかどうか確認や指導を行うよう求めています。
内閣府は、「あってはならないことで適切に使われるよう指導していきたい」としています>(以上「NHK nwes webb」より引用)
保育士の賃金を増やすため国などが平成29年度までの2年間に保育施設に支出した交付金のうち7億円余りが、実際は賃金の上乗せに使われていないか、または使われていない可能性の高いことが会計検査院の調査で分かりました、とNHKが報じている。こうした「横流し」は従来からいろんな制度で起きてきたことではないか。
たとえば全国の商工会議所にいる「経営指導員」に国から商工会議所内の中小企業相談所へ経営指導員の報酬として交付されたカネは一旦商工会議所内でプールされて一部が商工会議所職員の給与に流用されていたことなど、半世紀近くも前から指摘されてきたことだ。
保育園のみならず、同じことが全国各地の「国」の補助金で運営されている施設で起きている。「内閣府は、「あってはならないことで適切に使われるよう指導していきたい」としています」とNHKは報じているが、その内閣府があってはならない「桜を見る会」の招待者名簿を会の一月にも満たない短期間でシュレッダーに掛ける、という「あってはならない」証拠隠滅を図る飛んでもない省庁ではないか。
泥棒に泥棒を捕まえろ、と命じる側もどうかしている。公務員の会計検査院が検査した範囲でも約一割が保育士へ行くはずのは上乗せ分が経営者の懐へ入っていたという。保育士の確保を急ぐのなら、なぜ国は保育士を国が採用してそれぞれの保育施設に派遣する制度に切り替えないのだろうか。そうすれば程度の悪い保育園は国の機関への通報を恐れて乳幼児虐待や給食費のピンハネなどもなくなるだろう。
公務員が労働者賃金の「平均」だというのなら、保育士に公務員並みの給与を支給して良いはずだ。いや、まさしく労働者の平均給与に公務員給与を厳格に合わせるなら財源は潤沢に用意され、保育士や介護士を公務員として採用して各施設へ派遣する制度の切り替えられるはずだ。現状の公務員給与が異常な高止まり状態にあることが、公務員・官僚の「特権意識」を醸成している側面を忘れてはならない。
だから出世欲に駆られて公文書を「隠蔽」したり「改竄」したり「破棄」したりして立身出世を図るのだ。公務員や官僚にしがみ付いても待遇は大して良くない、というのなら清廉潔白に徹して、早期退職して民間企業へ転職する者も増えるだろう。
公務員待遇の暖衣飽食は決して良くない。それは公務員の意識を澱ますだけだ。職にしがみ付き地位に恋々とする、愚劣な公務員・官僚を増殖させるだけだ。
保育園経営者もまさしく「経営者」に成り下がっても不思議ではない。目の前にカネがぶら下がればポケットに入れたくなるのも人情だろう。だから保育士を地方自治体が採用して、各施設へ派遣する制度に切り替えるべきだ。もちろん勤務評定を経営者側と保育士側の双方から取って、保育現場の向上に資することが出来る。保育と介護は制度改革こそが必要だ。
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