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憲法も入試改革も頓挫 大風呂敷を広げるだけの安倍首相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/265930
2019/12/09 日刊ゲンダイ
拉致問題も憲法改正に利用(安倍首相)/(C)日刊ゲンダイ
山積みの疑惑を何ひとつ晴らさないまま、安倍首相はまたも逃げ切ろうとしている。「桜」が狂い咲きした臨時国会は9日、閉会。首相主催の「桜を見る会」をめぐる疑惑は次から次へと噴出しているが、臭いモノにはフタをして、年末年始のドサクサに紛れて世間の関心が薄れるのを待つつもりなのだろう。野党が求めた40日間の会期延長を自公与党はかたくなに拒否。国会から解放された安倍は、リフレッシュとばかりに外遊を詰め込んでいる。
年内は日中韓首脳会談やインド訪問、来年1月中旬にはサウジアラビアやアラブ首長国連邦などの中東訪問を調整しているという。いい気なものだ。
安倍が「明治以来の改革」と意気込んだ大学改革は風前のともしび。従来の大学入試センター試験に替わり、来年度から導入される大学入学共通テストでは、地域格差や経済格差が指摘されていた英語民間試験が萩生田文科相の「身の丈」発言で導入延期。採点ミスや自己採点の難しさの懸念が消えない国語・数学の記述式問題も見送りが決定的になった。「年内がタイムリミット」(萩生田)と言いながら、最終判断をズルズル先延ばし。国会で野党の追及を逃れたい意図がミエミエである。
安倍が憲政史上最長の通算在職日数を塗り替えたのが先月20日。以降、記録を更新し続けているが、これほど何もやらなかった長期政権も珍しい。
第2次政権発足以降を振り返っただけでも、「デフレからの脱却」を掲げた金看板のアベノミクスは大失敗。いまだに「2%のインフレ目標」は達成されず、日銀の黒田総裁は先月19日の参院財政金融委員会で「21年度中に達成する可能性は極めて薄い」などと発言した。9年間は未達だと認めたわけで、トリクルダウンも起きなければ、景気はちっとも良くならない。2度の消費増税で国民生活をさらに痛めつけている。
「戦後外交の総決算」として打ち出した北方領土返還は暗礁に乗り上げ、「安倍内閣で解決する」と息巻いた北朝鮮による拉致被害者は1人も帰国していない。
野党の追及で万事休す(C)日刊ゲンダイ
政権維持が目的化した場当たり政治
政治ジャーナリストの角谷浩一氏は言う。
「レガシーどころか、安倍政権が成し遂げた成果は一体何があるのでしょうか。安倍首相は政権を維持し続けることが目的化しているように見える。外交面でいえば、長期政権となったことでサミットなどの国際会議で重みが増したという解説を聞きますが、国益にどんなプラスを生み出したのか。中国、韓国、北朝鮮、ロシアといった近隣諸国との関係は決して良くない。北方領土問題では2島返還にカジを切った揚げ句、プーチン大統領に遠慮して〈北方4島は日本固有の領土〉と国会答弁できなくなる始末。安倍政権は状況を明らかに後退させた。5年以上の政権は長期的に課題に取り組めるため、外交で成果を上げたものでした。中曽根元首相はレーガン米大統領と“ロン・ヤス関係”を築き、ペコペコするだけの対米外交から対等に話ができる関係を構築した」
安倍が追い抜いた桂太郎元首相(在職日数2886日)は日英同盟を締結し、日露戦争に勝利した。大叔父の佐藤栄作元首相(同2798日)は沖縄返還を成し遂げ、非核三原則を表明。初代の伊藤博文元首相(同2720日)は大日本帝国憲法を立案し、吉田茂元首相(同2616日)はサンフランシスコ平和条約を締結した。第2次政権発足から今月26日で丸7年を迎える安倍に胸を張れる功績はひとつもない。不正を重ね、この国をひたすら私物化し続けている。
支援者に国有地をタダ同然で払い下げた森友学園問題では、官僚を巻き込んで公文書の改ざん・廃棄で証拠を隠滅。歴史的事実の記録であり、民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源である公文書のメモ紙扱いが横行するようになった。“腹心の友”に獣医学部新設で優遇した加計学園問題でも公文書に手が入れられ、疑惑に関わった官僚がやたらと記憶を失った。アベノミクスを粉飾する統計不正問題もくすぶったまま。安倍が疑惑のド真ん中にいる桜問題では、核心である内閣府の招待者名簿がドンピシャのタイミングでシュレッダーにかけられたが、釈明するほどボロを出し、もはや万事休すだ。
情報を隠蔽し、国会から逃げまくる破廉恥政権が明治以来の改革をぶち上げるお笑いは今や、見過ごせないレベルになりつつある。選挙のたびに、支持率下落のたびに、大風呂敷を広げては投げ出す安倍晋三の病的妄想にこの国は汚染されている。
「大御所」も「神様」も見抜いていたデタラメ |
毎日新聞(7日付)のコラム「時の在りか」で伊藤智永編集委員がこんな文章を寄せていた。
〈安倍改憲について中曽根(康弘)は晩年
「ぬらぬらしたものがない」
と表現した。本気じゃないと見透かしていたのだろうか。
安倍晋太郎元外相に好感を抱いていた後藤田(正晴)は、第1次安倍政権ができる前に漏らしていた。
「わしは晋三が岸信介になるのを心配しとるんじゃ。周りがおだてたらあかんよ」
長期政権を作った名コンビは、今なお味わい深い〉
「改憲の大御所」も「護憲の神様」も、安倍が悲願とする憲法改正のデタラメを見抜いていたのである。
政権寄りの読売新聞で安倍が突如、「2020改正憲法施行」を宣言したのが2017年の憲法記念日。「東京五輪・パラリンピックが開催される20年を日本が新しく生まれ変わるきっかけにすべきだ」と世論を無視した手前勝手な持論を展開したものの、国会審議は遅々として進まない。それは当然で、安倍の度重なる変節に野党の不信感は高まる一方だからだ。
悲願の改憲であり得ない変節
第1次政権では「自衛軍」を明記した05年の自民党新憲法草案を主張。第2次政権になると改憲手続きを定めた96条改正を言い出し、「裏口入学」と批判されると緊急事態条項創設にシフトし、17年5月以降は自衛隊明記を訴えている。臨時国会では衆参両院の憲法審査会は開店休業状態で、安倍自民が成立を目指していた国民投票法改正案の採決は見送り。昨年の通常国会以降、5国会にわたって継続審議となった。安倍の自民党総裁任期が満了する21年9月までに国民投票実施を目指す目標に事実上の修正を余儀なくされている。
改憲も入試改革も案の上の結末になりそうだが、理由は単純。すべては邪な権力亡者の「レガシーづくり」の妄想だからだ。政治評論家の本澤二郎氏はこう言う。
「安倍政権は国の形を変えるような悪行は着実に実行してきました。米国と一緒に戦争ができる国を目指し、特定秘密保護法、安保法、共謀罪法の戦争3法を強引に通して国民監視強化や情報を統制する体制を整えた。拉致問題に注力しているように見せているのも、北朝鮮の脅威を煽り、憲法9条改正に向けた機運づくりに利用しようとの思惑からです」
内政も外交も引っ掻き回され、この国は混乱の極みである。国家を私物化するアベ政治の腐敗が凝縮された桜疑惑は公職選挙法違反、政治資金規正法違反、財政法違反など数々の法に抵触している疑いがある。15年の桜を見る会に「総理枠」でジャパンライフの山口隆祥元会長が招待されたことで、約7000人が総額2000億円をだまし取られた事件を拡大させた可能性もある。この国を沈没させるパラノイア政治を断ち切る時だ。
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakuten) 2019年12月9日
【大風呂敷を広げて投げ出す 安倍晋三の病的妄想】
『これほど何もやらなかった長期政権も珍しい』
「すべては邪な権力亡者の“レガシーづくり”の妄想…」
「情報を隠蔽し、国会から逃げまくる破廉恥政権が明治以来の改革をぶち上げるお笑い…」
「内政も外交も混乱の極み」 pic.twitter.com/ZqTr7hG6HT
【大風呂敷を広げて投げ出す 安倍晋三の病的妄想】という見出し、言い得て妙ですね!
— こかげ (@cokagemaru) 2019年12月9日
いろいろそれっぽいことを列挙して手を出しては途中で有耶無耶になってフェードアウト。
子どもが面白そうなおもちゃを手当たり次第買ってもらうものの上手く遊べなくて投げ出す…それとも似ているように思えます。
安倍自公長期政権とは、国富を私物化し、食い荒らしただけです。
— suhama 脱原発 脱格差社会 (@suhamayuki) 2019年12月9日
憲法も入試改革も頓挫 大風呂敷を広げるだけの安倍首相 https://t.co/PfLo6ckKJu #日刊ゲンダイDIGITAL
— あなたのお耳に (@XBHTLxg02xehdV1) 2019年12月9日
【これほど何もやらなかった長期政権も珍しい】内政も外交も引っ掻き回され、混乱の極み 大風呂敷を広げて投げ出す安倍晋三の病的妄想 情報を隠蔽し、国会から逃げまくる破廉恥政権が明治以来の改革をぶち上げるお笑いは今や、見過ごせないレベルになりつつある(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/Lsud71AT2F
— KK (@Trapelus) 2019年12月9日
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