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予算委を開けば済むこと 桜疑惑に幕引きできない安倍首相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/265834
2019/12/06 日刊ゲンダイ
いつまで逃げ切れるか(C)日刊ゲンダイ
安倍首相は9日の会期末を指折り数えているのだろうが、国会を閉じたからといって、数々の疑惑が消えてなくなるわけではない。
この臨時国会、説明責任からひたすら逃げ続けたのが安倍だ。「桜を見る会」にまつわる問題が噴出してからというもの、国会にもロクに出てこなくなった。本会議や、官邸内のぶら下がり取材で数回、一方的に言いたいことを言うだけ。委員会に出席すればボロが出ると分かっているのか、与党も“首相隠し”に必死だ。
野党が「3分の1以上の委員の要求」で委員会の開催を義務付ける参院規則に基づき、予算委を開くよう求めても、与党はノラリクラリと引き延ばしてきた。
「規則を重んじれば開かないわけにいかない。それで、3日に参院予算委の金子委員長から『首相出席の集中審議ではなく、菅官房長官らが出席する一般質疑でどうか』と提案があった。総理の出席だけは拒否するという苦肉の策だったのでしょう。ところが4日になって『組織として開けない判断になった』と、一般質疑も拒否してきたのです。官邸からNGが出たのでしょうが、委員長が自分から開催を言い出しておいて覆すなんて前代未聞。信じられない暴挙です」(野党国対関係者)
保身のためには法令も規則も平気で無視するのが、この政権のやり方だ。
5日、立憲民主党の安住国対委員長が、自民党の森山国対委員長と会談。40日間の会期延長を提案した。野党側からの提案は異例だが、安住は「一緒に桜を見る会の究明をしよう」と持ちかけた。税金の使い方や行政のプロセスに疑惑があれば、国会として事実を究明するのは当然の責務だ。そこには与党も野党もないはずである。
だが、与党側はまったく応じる気はなく、一刻も早く国会を閉じて、問題にフタをすることに注力している。
「安倍首相は最近では官邸内でのぶら下がり取材にも応じなくなった。会期末で時間切れになるのを待っているのでしょう。与党は強引に国会を閉じ、『これで逃げ切れる』と幕引きムードですが、国民はそういうハレンチな姿勢もしっかり見ている。逃げの一手で予算委にも出られないトップにこの国を任せておけるはずがありません」(政治評論家・本澤二郎氏)
「逃げ切る」は犯罪者の発想
大体、「逃げ切る」という表現自体が犯罪者目線の発想だ。今国会では、「政治とカネ」の問題で立て続けに閣僚を辞任した2人も逃げ回っている。選挙区内の有権者に金品を配った菅原一秀前経産相と、妻の案里参院議員の選挙違反が報じられた河井克行前法相だ。
2人とも、閣僚の辞表を出した時は「説明責任を果たしていきたい」などと言っていたが、会見を開くこともなく雲隠れ。菅原も河井夫妻も公の場に姿を見せず、本会議も欠席し続けている。
「会期末まで欠勤してトンズラなんて、税金ドロボーと呼ぶほかありません。党や官邸からの指示で雲隠れしているのか、本人の意思なのか分かりませんが、体調不良を理由に長期欠勤し、説明責任を果たさないまま、ほとぼりが冷めた頃にケロッと復帰する“甘利方式”が自民党に浸透している。それに、桜疑惑の陰では、衆院選期間中に国の公共事業を請け負う業者から寄付を受けていた公選法違反の疑いなど、副大臣や政務官クラスにも次々と疑惑が浮上している。これらすべてが“桜恩赦”で帳消しになると思ったら大間違いです」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)
重要閣僚の連続辞任という異常事態についても、安倍は「任命責任は私にある」と言うだけで、何ひとつマトモな説明ができない。トップがこれでは、自民党にも政府にも、証拠隠滅と逃亡が横行するわけである。
無理に無理を重ねる(C)日刊ゲンダイ
桜疑惑にはこの政権の問題のすべてが凝縮されている |
証拠文書はシュレッダーでズタズタにされ、当事者はトンズラ、首相が説明責任を果たさず逃げまくるせいで、桜疑惑は一向に解明されない。季節外れの桜は年を越してしまいそうだが、追及が長引くと、必ず出てくるのが「いつまでこんな些末な問題をやっているんだ」という野党批判である。
「些末なんてとんでもない。これは国会で解明すべき大事な問題です。税金の私物化、隠蔽、法律違反、嘘、ゴマカシ、縁故政治など、桜疑惑には、安倍政権が内包する問題のすべてが凝縮されている。何より首相自身に公選法違反の疑いがあるのです。いつから日本は首相なら法令違反をしても責任を取らなくていい国になったのか。民主主義国家の根幹が問われているのです。窮地に追い込まれると、メディアやネットを使って、追及する野党の側に批判を転じさせるのは、この政権の常套手段です。安倍首相の周囲には、何があっても政権を擁護する御用文化人だけでなく、ネットに野党の悪口を書きこむゴロツキもいることが分かってきた。そういう連中の世論工作に惑わされず、野党は厳しく追及し続けるべきです。この問題を引き延ばしているのは、野党ではなく首相自身であり、安倍首相を守るために嘘を重ね、文書を廃棄するという近代国家にあるまじき事態になってしまった。こんな悲劇は終わりにしないといけません」(本澤二郎氏=前出)
桜疑惑を終わらせるのは簡単だ。予算委を開けばいい。何も悪いことはしていないというのなら、桜を見る会の名簿や、前夜祭が開かれたホテルの明細書を出せば、一発で嫌疑は晴れる。
それができず、逃げ隠れするのは後ろ暗いところがある証拠だ。
官房長官の発言も支離滅裂に
無理を重ね過ぎて、菅官房長官の発言もグラグラになってきた。会見で記者の質問に答えられず、事務方からメモを差し入れられる場面が増えた。不安定な答弁も目立つ。
桜を見る会に反社会的勢力が出席していたことを、「結果的には入ったのだろう」と認めたと思ったら、翌日の会見では「『反社会的勢力』の定義は一義的に定まっているわけではない」と言いだす。ちゃぶ台返しもいいところだ。第1次安倍政権の2007年、「犯罪対策閣僚会議」で反社会的勢力を定義した時、菅は総務相で会議のメンバーだったのに、自分が何を言っているのか分かっているのか。
シュレッダーで廃棄した招待者名簿にしても、「電子データも廃棄」「復元は不可能」「バックアップデータは行政文書ではない」、しかし「災害後に復元されたものは公文書になる」と変遷。場当たりのつじつま合わせに追われ、支離滅裂になってきている。
「名簿のバックアップもないなら、会計検査院はどうやってチェックするのか。国会で検証することもできません。そうやって子どもでも分かる嘘をついて、今国会は何とかしのいでも、いつまでも逃げおおせるものではない。どのみち年明けからの通常国会では予算委に出席せざるを得ないのです。出たくないからと、破れかぶれ解散にでも打って出るつもりでしょうか。それで選挙に勝っても、幕引きにはできませんよ。この問題は首相自身の疑惑で、本人が説明するしかない。誰かに責任転嫁することもできません。安倍首相が居座る限り、嘘とゴマカシが続いて政治が空洞化するとしたら、憲政史上こんな不幸な時代はありません」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
先月29日に101歳で死去した中曽根元首相は、「政治家は歴史という法廷の被告である」と説いた。中曽根の政治手法や実績には賛否両論あるが、少なくても、歴史の検証という視点は持っていたのだ。さて、後世の研究者は現在の安倍政権をどう評価するのか。公文書が廃棄され、発言は嘘ばかり。ただ長いだけで、何も記録が残っていない空白期間になってしまうのではないか。
憲政を汚し、歴史の審判に堪えられない首相の在職日数が憲政史上最長を記録し、更新し続けていることは、悲劇なのか、喜劇なのか。歴史の裁きを受ける前に、まずは国民が審判を下す必要がある。
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakuten) 2019年12月6日
【桜疑惑 幕引きできない安倍首相】
『簡単なことだ、予算委を開けばいい』
「結局、今国会に噴出した閣僚辞任、桜を見る会に何ひとつ、マトモな説明ができない安倍首相」
「当事者たちはトンズラし、首相はひたすら逃げまくり、周囲のゴロツキたちが野党批判とは驚くべき政治手法」 pic.twitter.com/4a6Thl92vg
「簡単なことだ、予算委を開けばいい」
— smash (@smash0922) 2019年12月6日
「今国会中に噴出した閣僚辞任、桜を見る会に何ひとつ、マトモな説明ができない安倍首相」
「当事者たちはトンズラし、首相はひたすら逃げまくり、周囲のゴロツキたちが野党批判とは驚くべき政治手法」
本日 #日刊ゲンダイ の一面
もっともな事ばかりでさぁね
いつ丁寧に説明してくれるのか、みんな待ってるんですよ!安倍さん。
— 小雨 (@YamaguchiShoko) 2019年12月6日
【「桜疑惑」幕引きできない安倍首相】簡単なことだ、予算委を開けばいい 結局、今国会中に噴出した閣僚辞任、桜を見る会に何ひとつ、マトモな説明ができない安倍首相 当事者たちはトンヅラし、首相はひたすら逃げまくり、周囲のゴロツキたちが野党批判とは驚くべき政治手法(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/y1gZX2So61
— KK (@Trapelus) 2019年12月6日
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