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大往生で称賛記事があふれた中曽根康弘元首相の“犯罪” 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/265720
2019/12/05 日刊ゲンダイ
中曾根康弘元首相(C)日刊ゲンダイ
中曽根康弘元首相が大往生し、マスコミは称賛記事であふれているが、私に言わせれば、戦後最大の疑獄=ロッキード事件の主犯は中曽根で、その罪をうまく田中角栄になすりつけて自分は生き残った厚顔ぶりを指摘しないのはおかしい。
佐藤内閣の防衛庁長官だった中曽根は、次期対潜哨戒機を国産開発する方向を打ち出していた。そこで米ロッキード社は彼の師匠筋にあたる右翼の大物=児玉誉士夫を秘密代理人として二十数億円もの工作資金を与え、国産化方針を覆して同社のP3Cを100機売り込むことに成功した。
ところが、この事件が米議会で明るみに出た1976年2月は、すでに田中角栄が「金権」批判を浴びて退陣し、「クリーン」が売り物の三木武夫内閣の時代で、その幹事長は中曽根だった。これをP3C疑獄として捜査を進めると中曽根逮捕は必至で、せっかくの「クリーン」政権が崩壊し、またすでに輸入が始まっていたP3Cの調達も中断されて日米安保上に重大問題が生じると検察は見た。そこでこれを、全日空が次期旅客機としてトライスターを選定するにあたって田中角栄が賄賂を受け取った事件に矮小化し、超大物=田中の逮捕を華々しく演出して世論を欺き幕引きを図ることで、検察首脳が三木と談合したのである。
1976年といえば43年前のことで、その前年に私が創刊した「インサイダー」はこうしたことを毎号書きつづって大いに評判を得た。田中らの裁判の進行とともに、検察プロットの不条理や無理やりの取り調べの実態が次々に明らかとなり、それとの関連で児玉誉士夫はじめ関係者の怪死が相次ぐなど、三木と検察の陰謀は破綻寸前に至るが、83年に田中の第1審有罪判決、87年控訴棄却、93年の田中の死による審理打ち切りで、真相は闇の底に消えた。
私は田中の第1審判決の半年前に「田中角栄の読み方」を上梓し、その中で改めてロッキード事件の本筋はP3Cにあることを論じた。そして早坂茂三秘書を通じて田中に献本した。数日後に早坂から電話があった。「もう読んで『面白かった!』と言っていた。P3Cのことはどうかと聞くと、目をみはって一拍置いてから『このことは墓場まで持って行く』とだけ言ってそれ以上語らなかった」とのことだった。この本は、いまアマゾンの中古で207円から9500円の値段で売られているようだ。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
大往生で称賛記事があふれた中曽根康弘元首相の“犯罪”
— uresy (消費税は廃止で良くない?) (@uresy1st) 2019年12月5日
戦後最大の疑獄=ロッキード事件の主犯は中曽根で、その罪をうまく田中角栄になすりつけて自分は生き残った厚顔ぶりを指摘しないのはおかしい。https://t.co/gHNcpEoOQU #日刊ゲンダイDIGITAL
大往生で称賛記事があふれた中曽根元首相の犯罪
— KK (@Trapelus) 2019年12月4日
マスコミは称賛記事であふれているが、私に言わせれば、戦後最大の疑獄=ロッキード事件の主犯は中曽根で、その罪をうまく田中角栄になすりつけて自分は生き残った厚顔ぶりを指摘しないのはおかしい
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