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中村哲医師が死亡 アフガンで銃撃受け 右胸に銃弾 政治テロかは不明
https://mainichi.jp/articles/20191204/k00/00m/030/160000c
毎日新聞 2019年12月4日 17時34分(最終更新 12月4日 21時00分)
「ペシャワール会」代表で医師の中村哲さん=東京都千代田区で2016年6月21日、内藤絵美撮影
アフガニスタン東部ナンガルハル州の当局者によると、州都ジャララバード近郊で4日朝、現地で農業支援などに取り組んでいる福岡市のNGO「ペシャワール会」現地代表で医師の中村哲(てつ)さん(73)が乗った車が武装集団に襲撃された。中村さんは負傷し、病院に搬送された後に死亡した。州当局者によると、運転手のアフガニスタン人男性ら一緒にいた5人も全員死亡したという。犯行声明は出ていない。
同会などによると、銃撃があったのは現地時間の4日午前8時(日本時間同日午後0時半)ごろ。中村さんはオフィスと宿舎があるジャララバードから約25キロ離れた、かんがい用水事業の活動現場まで四輪駆動車で移動中に何者かに襲われたという。中村さんは右胸に銃弾を受け、搬送先の病院で緊急手術を受けたが、その後、首都カブール北方のバグラム米空軍基地に運ばれる途中で死亡した。
州当局者によると、中村さんと共に襲撃されたのは運転手1人、ボディーガード3人と労働者とみられる乗客1人の計5人で、襲撃を受けた現場でほぼ即死の状態だったという。日本人は中村さん以外にいなかった。
4日に福岡市の事務局で記者会見した同会の福元満治・広報担当理事は、襲撃の背景について「単純な物取りか政治的なものかは分からない」と述べた。一方、旧支配勢力タリバンのムジャヒド報道官は4日、「襲撃には関与していない。この団体(ペシャワール会)は復興に関わっており、タリバンと良好な関係を持っていた。(この団体の)誰も標的ではない」とコメントした。
中村さんは福岡市生まれ。1973年に九州大学医学部を卒業した。国内の病院勤務を経て、84年にパキスタンで医療支援を始め、アフガニスタンへ拠点を移した。医療活動の一方、2003年からは深刻な干ばつで苦しむ同国東部で用水路建設を開始。年間の半分以上は現地に滞在し、農業振興に取り組んでいた。同年には「アジアのノーベル賞」とも言われるマグサイサイ賞(平和と国際理解部門)を受賞した。今回は11月16日に一時帰国し、29日に現地に向かったばかりだった。
ペシャワール会の活動では08年8月にも、アフガニスタン東部で農業支援をしていた伊藤和也さん(当時31歳)が武装集団に拉致、殺害された。【佐野格、石井尚、ニューデリー松井聡】
ペシャワール会
用水路の建設に携わる中村哲さん(左)=アフガニスタン東部のカマ郡で2008年(ペシャワール会提供)
中村哲医師のパキスタン北西部ペシャワルでの医療活動を支えるため、1983年に結成した国際NGO。現在はアフガニスタンの診療所で年間約5万人に無償医療を提供する。飲料水や農地復興のため、2000年代からアフガン東部で日本の伝統工法を採用した用水路(全長25キロ)の建設に取り組み、10年に完成させた。事務局は福岡市。
過去の日本人襲撃事件
紛争が続く中東などでは、2008年にアフガニスタンで中村哲さんと同じNGO「ペシャワール会」のスタッフだった伊藤和也さん(当時31歳)が武装集団に殺害されるなど、日本人が襲撃される多くの事件が起きている。
伊藤さんは農業支援をしていたアフガニスタン東部で08年8月に武装集団に拉致、殺害された。
イラク北部ティクリート近郊では03年11月、奥克彦大使(同45歳)と井ノ上正盛1等書記官(同30歳)が乗っていた車が銃撃され、いずれも死亡。04年10月にはイラクを旅行中だった香田証生さん(同24歳)が武装勢力に人質として拘束され、殺害された。
北アフリカのアルジェリアでは13年1月、天然ガス関連施設でプラント建設大手「日揮」の日本人社員ら多数の外国人がイスラム武装勢力に拘束され、日本人10人が死亡するなど多くの死傷者が出た。
16年7月にはバングラデシュの首都ダッカでイスラム過激派がレストランを襲撃。国際協力機構(JICA)の事業で現地に赴いていた日本人7人を含む22人が殺害された。【樋口岳大】
海外で日本人が巻き込まれ死亡した主な事件(年齢・肩書は当時)
地図を示してアフガニスタンの干ばつ状況を説明する中村哲さん=福岡市中央区春吉1のペシャワール会事務局で2018年11月16日、中村敦茂撮影
■2002年10月 インドネシア・バリ島の爆弾テロで日本人夫婦を含む観光客ら200人以上が死亡
■2003年11月 イラクで奥克彦さん(45)ら日本人外交官2人が殺害される
■2004年10月 イラク旅行中の香田証生さん(24)が拉致、殺害される
■2005年10月 インドネシア・バリ島の同時爆弾テロで旅行中の大学職員、川崎昭雄さん(51)を含む約20人が死亡
■2008年 8月 アフガニスタンで「ペシャワール会」スタッフの伊藤和也さん(31)が拉致、殺害される
■2008年11月 インド・ムンバイの同時多発テロ事件で、出張中の会社員、津田尚志さん(38)を含む160人以上が死亡
■2013年 1月 アルジェリアの天然ガス関連施設が襲われ、プラント建設大手「日揮」従業員ら日本人10人が死亡
■2016年 7月 バングラデシュ・ダッカのレストランが襲撃され日本人7人を含む22人が死亡
銃撃され中村医師が死亡 アフガニスタンで人道支援(19/12/04)
2019/12/04 ANNnewsCH
アフガニスタンで人道支援を続けている医師の中村哲さん(73)が、現地で銃撃を受けて死亡しました。現地の州政府高官が明らかにしたものです。
アフガニスタンで4日、福岡市のNGO(非政府組織)「ペシャワール会」の現地代表の医師・中村哲さんが現地を車で移動中、何者かによって襲撃されました。
ペシャワール会:「中村は右胸に銃弾を1発受けたと、受けた直後、意識はあったということで、その後、ジャララバードの病院に移送されて、そこで手術を受けていると、とりあえず命に別状はないと聞いております。ドライバーは33歳、まだ若い青年ですけど、彼が被弾して亡くなったという知らせがきています」
中村さんは長年、アフガニスタンで農業用水路の建設などの復興に携わっています。事件当日は朝、宿舎から作業地へ移動中に襲われたとみられます。
ペシャワール会:「襲撃者については、単なる物とりの強盗なのか政治的な意図を持った人たちであるのか分かっておりません。武装したガードがついて移動するというふうになっており、毎回、経路を変えながら移動すると、セキュリティーについては常に神経を使っております」
中村さんたちは、2000年から大干ばつが起きていたアフガニスタンで約1600本の井戸を掘りました。また、農業用水の建設なども中村さんが先頭となってやっていました。
ペシャワール会の会見:「中村、73歳ですけれども、現場に出ております。ドクターですけれども、ただ指示を与えるだけでなく、土木作業も先頭に立ってやってきております」
アフガニスタンに広がる田畑。これらは中村さんらの存在なしには成し得なかったものです。現地の人たちにも尊敬されていた中村さん。アフガニスタンの大統領から市民賞を授与されました。
「信頼関係が一番大切」 中村哲さんが遺した言葉
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