http://www.asyura2.com/19/senkyo267/msg/135.html
Tweet |
https://mewrun7.exblog.jp/28679274/
2019年 11月 03日
最初に・・・10月31日未明、沖縄県那覇市にある首里城の正殿から出火し、完全に焼失。周辺の6棟の建造物も延焼した。また、400点以上の文化財も焼失した可能性があるという。
首里城は、琉球王国の象徴として世界遺産にも登録されてあり、沖縄にとって歴史的、精神的な面でも、観光産業の面においても、重要な存在であっただけに、その悲しみ、失望感はいかばかりかと思うと、本当に心が痛むし。おかけするいい言葉も見つからないというのが正直なところだ。(-"-)
多数の重要な文化財を失ったのは、本当に残念なことだし。正殿などは1992年に復元、周辺も含めた部分の復元は今年1月にやっと終わったばかりだったので、尚更にショックが大きいのではないかと察する。
ただ、前回は建造物に関する資料がほとんどなく、復元に苦労したのに対して、幸いに今回は前回の復元の時の資料が残っているので、費用や資材、人材の確保ができれば、短期間での再建が可能だとのこと。沖縄の玉城知事は、本土復帰50年の節目に当たる2022年までに再建する計画を策定する意向を示した。(++)
1日に玉城知事と会った菅官房長官は、補正予算の活用も含め、国がやれることは全てやると再建を支援すると約束したのだが。<そもそも首里城は国営公園内にあって、管理者は沖縄県だが、建屋の所有者は国だとのこと。お金を出して当たり前なのだ。>
あとは、どうか政府が首里城の再建費用を材料にして、辺野古基地の移設工事や米軍基地、自衛隊のミサイル基地などの面で、沖縄に譲歩を迫るような汚い、えげつないことをしないようにと願うばかりだ。また、そういうことをしないように、野党やメディア、そして全国の国民がしっかり監視しておく必要があるだろう。(・・)
『政府、首里城再建へ補正計上も=沖縄知事、菅官房長官らに要請
沖縄県の玉城デニー知事は1日、菅義偉官房長官を首相官邸に訪ね、火災で焼失した首里城(那覇市)の再建へ国の支援を要請した。
菅氏は「沖縄県民に心からお見舞いを申し上げる。財政的措置を含めてやれることは全てやる」と応じた。首里城は国営公園内にあり、政府は2019年度補正予算への関係費用計上も視野に、再建を後押しする方針だ。
安倍晋三首相は1日、首里城焼失に関し、首相官邸で面会した自民党議員に「政府として責任を持って全力で再建に取り組む」と表明。菅氏はこの後の記者会見で「予算が必要であれば責任を持ってしっかり対応したい」と述べた。
菅氏との会談で、玉城氏は「首里城はウチナーンチュ(沖縄の人)の魂とでもいうべき場所で、県民もショックを受けている」と強調。沖縄県の本土復帰50周年に当たる22年5月を目標に再建計画策定を急ぐ考えを伝えた。(時事通信19年11月1日)』
既に様々な団体が、首里城再建のための寄付金募集を始めているのだが。衛藤沖縄北方担当大臣は、再建の費用は、寄付金を活用しながら、国費で負担する見解を示した。
『【東京】首里城再建に向けた財政負担に関して衛藤晟一沖縄担当相は1日午前の閣議後会見で、検討段階であることを説明した上で「国費になると思う」との見解を示した。
県内外の自治体などから寄付金を募る動きが出ていることにも触れ「県民、国民の心を集めて、双方が一緒になって再建に向けて心を一つに頑張る体制を作り上げることができれば一番いい」と話した。国民からの寄付金を活用しながら首里城再建を進めていく前向きな姿勢を示した。(琉球新報電子版 19年11月1日)』
首里城は琉球王朝の王城として、14世紀末頃に建てられたと見られている。第一尚氏、第二尚氏の歴代の王が城主を務めていたのだが。江戸時代にはいって、琉球は薩摩藩に侵略され、その付属国に。さらに明治政府は、琉球を日本国の領土にすることを前提に、清との国交断絶、藩王の上京、明治元号の使用などを要求した。
しかし、尚泰氏(候爵)が政府の命に従うことを拒否したため、1879年(明治12年)にいわゆる琉球処分を断行。首里城で廃藩置県を布達し、城の明け渡しを命じた上、琉球藩の廃止および沖縄県の設置を行なったのである。
しかも、その後、日本政府は、沖縄で皇民化政策を進め、琉球独特の言語や文化がどんどん制限されて行くようになる。(-"-)
<また1945年の沖縄戦では、日本軍が首里城の下に地下壕を掘って陸軍の総司令部を置いたこともあって、5月に3日間に渡って米軍艦から砲撃を受け焼失をすることに。日本軍南部撤退の際には、歩行不能の重傷兵約5000名が首里城の地下陣地で自決したという。(以上、wikipediaなどを参考にした。)>
こうしてみると、首里城は、明治政府に琉球王国を完全に潰されて、日本の領土に組み込まれるという、ある意味では、沖縄に屈辱や悲しみをもたらした舞台になっていたわけで。沖縄の人々の中には、明治政府に対して、あまりいい印象を持っていない人もいるかも知れないのだが・・・。
でも、安倍首相&超保守仲間は、違うのだ。(・o・)
彼らは、王政復古を果たした明治天皇の下で、臣民が富国強兵に励んだ明治時代が大好きで。これこそが、日本のあるべき姿だと思っている様子。
そして、今、明治天皇の誕生日だった11月3日を、文化の日から「明治の日」に改めようと、懸命に動いているのである。(~_~;)
* * * * *
1927年(昭和2年)から1947年(昭和22年)まで、明治天皇の誕生日に当たる11月3日は「明治節」とされ、各施設や家庭で国旗を掲揚し、全国各地の学校や公共施設、軍隊などで祝賀の式典を催していたという。
wikipediaに明治節の歌の詞が載っていたので、1番を転載しておこう。
『亞細亞(あじや)の東日出づる處(ところ) 聖(ひじり)の君(きみ)の現れまして 古き天地(あめつち)とざせる霧を 大御光(おほみひかり)に隈(くま)なくはらひ 教(をしへ)あまねく道明らけく 治(をさ)めたまへる御代(みよ)尊(たうと)』
しかし、国家神道色が残るような天皇崇拝の風潮、文化を好ましく思わなかったGHQは、「明治節」の廃止を決定。結局、11月3日は「文化の日」に名を変える形で、祝日として残ることになった。
保守系の議員、団体などは早くから「明治節」復活を求めて活動していたのだが、なかなか実現せず。
昨年、明治150年を迎えるに当たって、超保守勢力下では安倍政権の下、「明治節」の復活や150周年を祝う大規模な行事の催行を目指して、かなり動いていたのだが。国民にその機運が全くと言っていいほど広まらなかったこともあり、また実現できず。^^;
(関連記事・『新元号も明治の日も、安倍や日本会議の思うようにならず。安倍と超保守の影響力をさらに弱めよう』
それでもあきらめ切れない保守勢力は、何とか安倍政権のうちに実行に移したいとの思いで、民間団体が100万人の署名を集めたとのこと。自民党有志議員による「明治の日を実現するための議員連盟」(会長・古屋圭司元国家公安委員長=安倍トモ)が、超党派議連に拡大し、国会への法案提出を目指すという。(-_-;)
『「文化の日→明治の日」運動10年超 戦前回帰の指摘も
11月3日の「文化の日」を「明治の日」にすることをめざす運動が10年を超えて続いている。10月30日には祝日法の改正を実現しようという集会が、東京・永田町であった。明治維新から150年となった昨年までには実現しなかったものの、国会議員連盟は法案提出を急ぐ。こうした動きに、「戦前回帰」の政治的意図が隠されていると警戒する声も上がる。
運動の中心は「明治の日推進協議会」(会長・塚本三郎元民社党委員長)。30日の集会では、100万人の署名を国会議連の古屋圭司会長に手渡した。
古屋氏は「『復古調』とか一部メディアに言われることがないようにしたい。改正実現に向け、昭和の日制定運動にならって、自民党以外の他党にも運動を広げていきたい」などと述べた。
推進協議会は、昭和天皇の誕生日だった4月29日を「みどりの日」から「昭和の日」へ改めた人々が中心。2005年の昭和の日制定の後、しばらくして活動を始めた。戦前の「明治節」にちなんで11月3日を「明治の日」に改めることをめざしている。(以下、有料。朝日新聞19年11月2日)』
『11・3「明治の日」改称へ賛同署名100万人 議連活動本格化へ
11月3日の祝日「文化の日」を「明治の日」に改めることを提唱する民間団体「明治の日推進協議会」(会長・塚本三郎元民社党委員長)が30日に国会内で集会を開く。明治の日創設に賛同する署名が100万人に達したとして、自民党有志議員による「明治の日を実現するための議員連盟」(会長・古屋圭司元国家公安委員長)に手渡し、改称のための祝日法改正に向けた取り組みを促す。
11月3日は明治天皇の誕生日で、昭和22年までは「明治節」という祝日だった。しかし、連合国軍総司令部(GHQ)が国家神道色の濃い祝日の改廃を求め、明治節は23年から「文化の日」と改められた。
昨年は「明治改元150年」の節目で、自民党有志が議連を立ち上げるなど改称の動きが活発化した。議連は、明治期に日本の近代化が進み、国の基本的な形が築き上げられたとして、今後の国の発展に生かすことを目的に明治の日創設を議論。昨年12月に改正原案をまとめた。
原案では、戦後定着している文化の日の意義を残しつつ、明治の日について「近代化を果たした明治以降を顧み、自由と平和を愛し、文化をすすめ、未来を切り拓(ひら)く」と記す方向だ。古屋氏は「明治は先人のたゆまない努力によって近代化の礎を築いた時代だ。これからも未来に向かって同じ姿勢を持ち続けるために国民が等しく思いをいたす日にしたい」と話している。
議連は今後、日本維新の会など他党にも協力を呼びかけた上で超党派議連に拡大し、来年の通常国会での改正案提出を目指す考えだ。(広池慶一)(産経新聞19年10月29日)』
* * * * *
民間団体「明治の日推進協議会」の役員には、あの櫻井よし子氏をはじめ、百地章氏、八木秀次氏などの安倍ブレーンや日本会議などで活躍している人の名が並んでいる。
また、「明治の日を実現するための議員連盟」は安倍トモの古屋圭司氏が会長を務め、稲田朋美氏や山田宏氏などの安倍っ子たちが参加しており、こちらも日本会議系議員が中心に動いていると見られる。^^;
彼らは「復古調」とか「戦前回帰」と言われるのを嫌っているようなのだが。安倍首相&超保守仲間の戦前志向の思想によって、日本の民主主義や民度がどんどん後退しているのは明らかだし。これ以上、日本をアブナイ、民主主義の後進国にしないためにも、この企みは今回も実現せずに終わるようにしたいと思うmewなのだった。(@@)
THANKS
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK267掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK267掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。