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“破廉恥大臣”続出の安倍内閣 トンズラの早さに国民は唖然
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/264120
2019/11/01 日刊ゲンダイ ※タイトルは紙面による
辞める前に説明すべき(C)共同通信社
こういう時の逃げ足だけは素早い。
地元有権者に金品を配った買収疑惑で辞任に追い込まれた菅原一秀前経産相に続き、10月31日は河井克行法相が辞任した。同日発売の「週刊文春」で「政治とカネ」の疑惑を報じられるや、朝8時過ぎに閣僚の辞表を提出するという電光石火の辞任劇だった。
例によって、安倍首相がカメラの前に姿を表し、神妙な顔で「責任を痛感している。国民におわびしたい」とお決まりのセリフを唱える。1週間前の菅原の辞任時とまったく同じ光景が繰り返されたが、これで幕引きなんて許されるのか。
わずか1週間のうちに、「政治とカネ」の問題で重要閣僚が2人も辞任したのだ。それも、ともに9月に入閣したばかり。台風15号の直撃で甚大な被害が予想される中で強行した内閣改造での初入閣組だ。任命権者の責任は当然、問われるべきだし、大臣辞任で終わらせていい話でもない。
「週刊文春」によれば、今夏の参院選で初当選した河井の妻・案里氏(広島選挙区)陣営がウグイス嬢に法定上限額の日当1万5000円を超える3万円の報酬を支払っていた。領収書は2枚に分け、“裏帳簿”で管理していたという物証付きだ。選対を取り仕切り、カネの差配をしていたのが夫の克行だという。
これは公選法で禁止された運動員の買収行為にあたり、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される。候補者本人が直接関与していなくても「連座制」が適用されれば当選は無効だ。
やましくないならなぜ辞めるのか
「文春の記事では河井前法相自身も地元の支援者にジャガイモなどを配っていたと書かれていましたが、関係者の証言だけで、本人が大臣に居座ろうと思えばできたかもしれません。公選法違反でいえば、本来なら、まずは妻の案里氏が説明責任を果たすべきで、運動員買収の事実が確認され、連座制が適用されれば案里氏は議員辞職することになる。そこをスッ飛ばして、いきなり河井法相が辞任したことには違和感もある。もちろん、法務行政トップとして疑義が生じるのは問題です
国会審議に耐えられないと官邸が判断したのでしょう。河井法相も菅原前経産相も、辞表を出した時には、もう後任が決まっていた。辞任ではなく、実質的な更迭です」(政治評論家・有馬晴海氏)
河井は買収疑惑について「わたしも妻もあずかり知らないこと。法令にのっとった選挙をしていると信じている」と言い、辞任の理由を「政治家として責任を取るのではなく、法務大臣として法に対する国民の信頼を損ないかねない疑義が生じたことに責任を取る」と説明。菅原も「自らの問題によって経済産業行政、あるいは政府全体の審議が止まってしまうことは本意ではない」から辞任を決めたと話していた。要するに、2人とも「自分は悪いことはしていない」と言っているわけだ。
だったら、堂々と委員会に出て疑念を払拭する説明をすればいい。辞めたのは、後ろ暗いところがあるからだろう。河井も菅原も、辞任当日には自らが出席する委員会が予定されていた。その開催前にトンズラしてしまったのだ。国会での追及を恐れたわけで、説明責任から逃げておいて、円滑な国会審議のために身を引くみたいな格好つけは冗談じゃない。辞めるにしても、国会で説明してからが筋ではないのか。
さすがに、与党内からも厳しい声は上がっている。朝日新聞は自民党中堅議員が野球に例えて「ツーアウト。もう1人で政権は持たなくなる。解散するしかないのでは」と話したと伝えていたが、第2次安倍政権発足以降で大臣辞任は10人目。ツーアウトではなく「10アウト」だ。
与党の都合で審議もストップ(C)日刊ゲンダイ
法律ではなく保身や権力闘争で断罪のご都合主義 |
それにしても、買収がアウトなら、地元有権者に衆議院手帳や線香、香典を配ったことが報じられた茂木外相は、なぜ「総理候補」を自任して居座っているのか。一大疑獄と化したモリカケ問題でも誰も責任を取っていない。公文書改ざんという前代未聞の悪事まで明らかになったのに、麻生財務相は大臣席でふんぞり返ったままだ。
今回の連続スピード辞任には国民も目をパチクリである。
「安倍首相は、閣僚の辞任ドミノや支持率下落で退陣に追い込まれた第1次政権の反省に基づいて、どうすれば総理大臣で居続けられるかを熟知している。いわば『総理のプロ』です。だから、野党から追及されたくない案件があれば何カ月も予算委を開かずに逃げるし、閣僚の責任を認めたら政権が持たないと思えば、守って開き直る。今回の閣僚スキャンダルは、早めに切り捨てた方が自分にとってダメージが小さいと判断したのでしょう。足を引っ張る閣僚はさっさと更迭することが任命責任の取り方だと思っているのかもしれません。混乱の責任を取って自分が辞める気は毛頭ないし、その場さえしのいで、選挙で勝てば有権者の信を得たことになると考えている。つまり、次の選挙も勝てるから大丈夫だとタカをくくっているわけで、今の野党の体たらくでは、今後も閣僚スキャンダルが飛び出したとしても、クビをスゲ替えて終わるだけです」(有馬晴海氏=前出)
菅原と河井の辞任を党内の権力闘争と見る向きもある。2人とも菅官房長官の側近だから、菅の力をそぐために安倍サイドが仕掛けたという見方だ。
トカゲの尻尾は切ってもまた生える
いずれにせよ、法治国家としては危うい領域に来ていると言わざるを得ない。野党や国民がどれだけ責任を追及してもカエルの面に水なのに、安倍の都合や、党内の権力闘争で閣僚の処遇が決まってしまう。司法の介在しない断罪が行われ、安倍に近い政治家は何の責任も問われず、のうのうと生きていられる。
加計学園からの闇献金疑惑が浮上した下村博文選対委員長にしろ、大臣室で現ナマを受け取って辞任した甘利税調会長にしろ、調査結果をしかるべきタイミングで公表するとしながら、結局、何の説明責任も果たさないうちにシレッと復権している。逃げるが勝ちが常態化しているのだ。菅原や河井も、ほとぼりが冷めた頃に再び要職に抜擢されるかもしれない。
「この内閣では、誰も説明責任を果たしていない。公選法違反なら議員辞職が当然なのに、大臣辞職で許されてしまう。妻の公選法違反疑惑さえ、夫の大臣辞任でウヤムヤにしてしまうつもりなのでしょうか。責任の所在もあやふやにしたままゴマカしてしまえば、国民はすぐ忘れると甘く考えているように見えますが、そんなことを許せば、もはや法治国家とは呼べないのです。これも長期政権の歪みで、トカゲの尻尾を切ったところで、また生えてくる。トップの姿勢に問題がある以上、頭から腐っている醜聞まみれ内閣に自浄作用は期待できません。説明責任も任命責任も果たそうとしないなら、退陣してもらうほかありません」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)
破廉恥閣僚のおかげで、先週から国会審議はストップ。国会の停滞を招いた責任についてどう考えているのか。安倍と辞めた閣僚を国会に呼び、説明してもらわねばならない。野党は予算委開催を打診しているが、与党側は「11日、12日まで日程が取れない」とノラリクラリだという。10日の祝賀パレード、14日の大嘗祭など天皇即位関連行事を隠れみのにして逃げ切るつもりなのだ。
政治家の判断に委ねていたら、この国は悪人天国になってしまう。司法は何をやっているのだ。明らかな公選法違反も摘発できない当局は、ますます国民から見放される。法の支配を自ら手放すつもりか。大メディアも、「法相夫妻の犯罪」は大好物ではないのか?隣国のタマネギ男のことを騒いでいる場合ではないはずだ。
※選挙違反疑惑の概要が分かります。ご覧ください。
とくダネ! 2019年11月1日
※55:22〜 河井法務大臣辞任…❝法の番人❞妻が選挙違反疑惑 再生開始位置設定済み
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakuten) 2019年11月1日
【破廉恥閣僚 トンズラの早さに国民ア然】
『司法が動かなければ、この国はダメだ』
「国会での追及を恐れて、さっさと辞めて頰かむり。説明責任も何もない無責任の極みに国民は声もないが、これで逃げ切りでは法治国家は完全崩壊」
「頭から腐っている醜聞まみれ内閣」
#買って応援 pic.twitter.com/p4vcfmhO3N
“破廉恥大臣”続出の安倍内閣 トンズラの早さに国民は唖然 https://t.co/mC5wS9XgvZ #日刊ゲンダイDIGITAL
— 国民こそ主権者;砂頭巾 (@553Sandhood) 2019年11月1日
【司法が動かなければ、この国はダメだ】破廉恥閣僚トンズラの早さに国民ア然 国会での追及を恐れて、さっさと辞めて頬かむり。説明責任もなにもない無責任の極みに国民は声も出ないが、これで逃げ切りでは法治国家は完全崩壊 政治家の判断に委ねていたら、この国は悪人天国に(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/UAUu32N10C
— KK (@Trapelus) 2019年11月1日
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