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2019年6月24日から阿修羅の政治板に投稿して来たこのシリーズの一覧は以下になります。今回が最終回です。後日少し修正を施した一括編の投稿を行います。宜しく御願いします。
1章 巨大な改憲マシンの中で
2章 すっかり破壊されてしまった三権分立の原則
3章 Justice is not done; 正義が行使されない国
4章 憲法改正の実現方法をシミュレートせよ
5章 音楽は政治を批判してはならない
6章 欲望の行き着く果てに
7章 何処から、何処へ、何ゆえに
8章 そして全てが逆行する社会へ
9章 日本が一流国から転落してしまった原因とその習慣の結果おこってしまった不幸な一つの出来事
10章 喧噪の中で失ってしまった大事な事
11章 (国民に向けられた)三本の毒槍
12章 こんな平成に誰がした。では、この政権の暴政度のチェックを行います
13章 「日本病」と言う病。人間の顔を持った社会とは?
先日9月23日のスェーデンの16歳の女性Greta Thunbergさんが国連での"Climate Action Summit 2019"で行ったスピーチの録画を最近見た。[1] 驚いている。新聞では伝えきれていない声が伝わって来る。とても立派な人である。人類は何処へ行こうとしているかを俯瞰し、この世界を大きく見ている人だ。皆が皆生命の破滅に向かって行進している時、我々大人達に対し正気を取り戻させる声を私は彼女の発言の中に聞いた。彼女が彼女の同世代に共感と連帯を訴えている事とは何か。それは生命としての自己防衛を喚起させる風である。そして何も変えようとしない国々の指導者達を怒りを込めて激しく非難する理由とは一体何かを思い起こす。それは宗教やイデオロギー、資本主義的、共産主義的思考と習慣により、現状維持を選択しなんら行動を起こさずに茹ガエルとなった世界の先進国の人々の偏狭さと頑迷さを利用し現(与党)体制の保持を図る国の上層の人々に向けられたものなのです。例えば大統領の教唆の下、人々の生態系への無理解と欲に付け込んで進んでいるアマゾンの熱帯雨林地帯の大規模な破壊が一例です。私には彼女の国連でのスピーチの揚げ足を取る方々の頭の中が理解出来ないのである。彼女の発言のContext、文脈を見ないで言葉の表面を見ている方々が何故多数いるのか。その理由は単に彼女が子供から大人になった人間達の怠慢と無為無策を非難しているからで、彼らはその事実を指摘され反発する愚かな大人達なのだ。1945年の生命の滅亡を起こしてしまう核兵器の使用とそれに対抗する為理性と英知の行使を促した1955年のラッセル-アインシュタイン宣言、"Russell-Einstein Manifesto"[2]も虚しく現在でも核兵器の数は一向に減らない大人達の無為無策と共通なのである。この宣言の一番最後にラッセル卿とアインシュタインは締めくくっている。"We appeal as human beings to human beings: Remember your humanity, and forget the rest. If you can do so, the way lies open to a new Paradise; if you cannot, there lies before you the risk of universal death." 抄訳は「私達は人間として人間に訴える: あなた方の(人としての)ヒューマニティーを思い出して欲しい。そしてその他の事は忘れて下さい。あなたがその様にすれば新しいパラダイスが開けて来る; もしこれが出来ないのであれば世界が死のリスクに直面するだろう。」この愚かな人間達が地球に向かって行って来た、放射性物質量をまき散らす大気圏内や地下での核爆発実験、水銀汚染した魚や、油にまみれた海の汚染、大気汚染等の蛮行愚行に対し神に許しを請う歌を1971年に作詞作曲し歌った人がいる。その彼の曲の歌詞の中の2点がGretaさんの発言全てを集約していると私は思う。[3]
1) "Whoa, ah, mercy mercy me. Oh things ain't what they used to be, no no." 「おお、ああ、私を許して下さい。(多くの)もの事が前の様ではなくなってしまった、ノー、ノー」
2) "What about this overcrowded land. How much more abuse from man can she stand?" 「この人に溢れた土地はどうなのだろう。人間から受ける虐待を彼女(地球)は更にどれだけ堪えられるのだろうか?」
あなたはこの2つの気持ちを感じた事はありませんか?
生命を絶滅に導いて行く様な要因を少しづつ破棄し無力化して行く事も出来ない我々大人達。人間の間のヒューマニティーも置き去りにしている現在。それぞれのイデオロギーや宗教のContextの違いから憎しみが発生し軍隊が発生し核兵器が発生し大量虐殺が起こるこの世界。Contextの違いにも関わらず力を持つ者に共通する事は子供達と地球の未来も何ら想像もせず、彼らの利益を最大にする事に専念しているのである。これに由り不可逆な環境破壊が進んでいる訳。それはこれから産まれて来る生命に対する犯罪に他ならぬ。Gretaさんの怒りは今の目先の利益と子供達の明るい未来のどちらが根源的で優先順位が上なのかも考えない政治家経済人と彼らをサポートする行政府に対しての怒りなのだ。自由貿易の名の下のTPPに依り地場産業の農業が死んで行き、乱獲と海水温の変動に依り漁業が死んで行き、人手不足に依り林業が死んで行く生命と人間の共存するエコシステムの崩壊の時代と言い得よう。生命の個体数と種の数が減少し人間だけ人口が増え続ける、この地球上で続く生命の多様性の消失が無言で進むのである。これらの地球全体の問題は'Post-Geopolitics'と言う世界に向けて人々が自ら進んで行かない限り達成出来ないのです。だから今、権力を自由に操れる一部の人々により操作されている己をそこから解放し偏狭で頑迷な行動様式にさよならを言う時なのではないでしょうか?
さて話しを日本に移す。皆誰も大きく観ようと努力しないこの日本の世の中、これら上記13章の投稿で日本がそして日本の人々はどの様な不可知な機構と仕組みに日々直面しているのであろうかと言う問題提起を行って来ました。そしてPost「原理主義」の時代へ進む為には、以下長々と文章を書いたのだから其処に辿り着くまでの道筋を付けなければならない、と思うのですが...如何せんその才能も時間も持ち合わせていないのでこの仕事は誰かにバトンタッチします。日本の上に立つリーダー達が国内のリーダーとしてだけではなく世界のリーダーとしてこの地球が人間の欲望と狂気で破壊される前にどの方向に向かって、何を成さねばならないなのかと言う問いの道筋や対応策を出さなければいけないのです。例えば世界中の軍事費を年間予算制から月間予算制とし、一年の内一ヶ月だけでもゼロにするとか劇的な転換を行う事が出来ないのでしょうか?このPost「原理主義」へ進む道筋を見つける宿題を良心と希望に満ち志を持つ政治家達に委ねたいと思います。グレタさんが問い続けている問題は日本も該当します。再び言います。あなたを含め良心を持つ人々が今戦っているのは市中の人々の偏狭さと頑迷さなのです。この習性の病を人々に罹患させ利用する強欲な少数の人々がいると言う事を忘れないで欲しい。
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では本題に入ろう。一番最初の章で「強欲」と「風潮」と言うこの一連投稿の中に流れるキーワードを申し上げました。あなたはこれらの投稿で2つの言葉を通して日本の社会、日本の人々、日本の政治、そして同様に世界の人々や世界の政治の事を観察してみたかもしれません。更にこの45ページ弱もの文章中にはもう一つのキーワードが入っています。それは「見えない大きな力」と言う言葉です。「見えない大きな力」と言う言葉の背後にあるものごとを見極めると、もう一つの言葉'geopolitics'「地政学」と言う言葉が見えて来ます。日本の社会を見ると日本独自の地政学があり「復古主義」或は「国粋主義」「民族主義」と言うイデオロギーを纏って、それらが跋扈している今の日本社会を目の当たりに出来ます。その日本の外の世界を見ると更にドロドロとした欲望に満ちた人々が動かす「覇権主義」としての地政学が実感出来ます。日本独自の地政学を推進する「彼ら」に「原理主義者」「復古主義者」と言うラベルを張るのは気が引けるのですが1/4の日本の国民が国家神道と言うイデオロギーに走っているのではないかと思えて来る現状を鑑みると「日本列島改造論」ならぬ日本の社会の中で「彼ら」が進める「日本人改造論」がメディアを使って実践されていると判断するのが自然だと思います。今世界の民主主義の国々の中で憲法改正に夢中になり、強大な軍事力を持とうとしている国はトルコ(独裁制が完成間際。既に憲法改正してしまった。でも都市部のトルコ市民は大統領が進める独裁制に抵抗している)と日本位でしょう。こんな状態の日本、尊敬に値しないと世界の国の人々に笑われています。
さて前章では一人一人が投票へ行けば、日本が抱えている問題が直ぐに解決する様な幻想を与えてしまったかもしれません。又、私はあなたが以下の様な事実を認識しているかどうかは判りません。実際に日本が抱えている問題は途轍もなく大きなものなのです。投票に行く事は瀕死の民主主義国家日本の、治療へ向けた最初の一歩と言う事を伝えておきましょう。何故なら国民の知らない間に専守防衛と言う憲法の枠組みから大きくはみ出した戦闘機F35Bを搭載出来る攻撃型空母「かが」と「いずも」を建造してしまう程の社会勢力が支配している国の社会に住んでいるのです。今日のホルムズ海峡への自衛艦の船舶派遣、イージス アショアを含めた全ての日本の憲法から逸脱する流れが深化し本格化即ち再軍備化、再軍事国家化させる動きが何時始まったのか皆さん疑問に思った事は無いのでしょうか?「1番艦『いずも』が平成22年度予算で、2番艦『かが』が平成24年度予算で建造された護衛艦であるため...」[4]そしてこのウィキペディアの中で2つの空母の建造機関が2012年から2017年と明記されています。民主党が政権を握っていた時代に既に空母建設の流れが決まっていた事に驚いてしまいます。そんな中で"The New York Times"電子版の記事[5]が2015年4月の安倍首相の米国訪問でのオバマ大統領との会談の際に、事前に用意されていた二国間の軍事的な合意の内容を発表しました。この合意内容の解説は全く日本のメディアに登場しなかったのではと思います。此処では2点引用します。(1) "...American and Japanese officials announced an agreement on Monday that would expand the reach of Japan's military - now limited to its own defense - allowing it to act when the United Sates or countries American forces are defending are threatened...." (2)"Now Japanese forces also could aid American ships involved in missile-defense activities in the region, or Japan could intercept a missile heading for the United States. 'That is a very big change from being locally focused to being globally focused,' Defense Secretary Ashton B. Carter said..."
[日本語訳]
(1)「米国と日本の担当者達はこの月曜に - 現在自己防衛に限られている - 日本の軍隊の役割を米国が又は米国が防衛している国が脅威に晒された時、行動を許される事に(方針転換に)同意する旨を表明した」
(2)「今日本の軍隊はこの(アジア)地域でのミサイルに対抗する活動を行っている米国の艦船を援護する事、或は日本が米国に向け飛翔しているミサイルを遊撃する事、が出来る様になる。国防長官のAshton Carter氏は「これは地域に焦点を合わせた事(軍隊)から世界に焦点を合わせる存在となり非常に大きな変更だ」 この記述はイージス アショアを是が非でも秋田県と山口県に配置したい政府のおおもとの理由なのである。
ここには日本の「大きな見えない『イデオロギー』の力」と米国の「大きな見えない『地政学上の』力」の間でこの軍事協定の合意に達したと解釈すべきなのです。日本国の主権をねじ曲げる犯罪を現政権は行ってしまった。既に日本国憲法は実質的に改変されているのです。更に2015年7月に集団的自衛権を容認する安全保障関連法案が衆議院を通過。この日米間の軍事的一体化の同じ伏流は日本国憲法の解体の始まりを決定付ける事となった。
「彼ら」が練り上げ決定した或るスケジュールに従って現在の日本が歩んでいる軍国化の道が既存路線となっていて、その行き着いた先が憲法の枠組みと理念を超えてしまう今回の米国国務省の発表[6][7]となった訳である(この文書[6]を読んでみました。日本の行政府と自由民主党の命綱は日米安全保障条約なんだなと実感出来る外交文章でした。でも何か足らない。非常に重大な内容を持つ密約が背後に隠されているとの印象を受けた)。このオバマ大統領と安倍首相の会談の記事は日本国憲法の実質的な改変を行う合意に達した事実を示す。処が、なのだ。この合意に関して何時誰が主導権を持ちどの様な過程を踏みこの合意の草稿を練り上げたのかを日本国民に明白に説明しなければならないのです。それが全く為されていない事実。憲法と言う法律の一貫性を保つ為に、ここに国会による国政調査権の発動を要求します。何故ならそれは現政権が己の利益の為日本の主権を自らねじ曲げたのか、引っ込めたのか、それとも米国に売ったのか。或は米国のオバマ政権の圧力で折れたのかが闇に封印されているからです。以上の点を含め一番最初の時点で軍事協力の提案をどちらの国が最初に行ったのか。裏に隠された密約の有無等、を国政調査権を用い明白にしなければならないのです。この調査権は外交機密と言う盾よりも上位に位置する。何故なら、憲法に違反する様な事を行う事は憲法自身がその枠組みの一貫性を保つ様に憲法そのものの自己防衛を行う様行動する事が許されるのである。もしこれが日本と米国の間で秘密裏に進められた議題だとしても、名目として外交機密は適用されないのである。現政権は既に皆さんが考えている以上に深刻な憲法破壊を気が付かないうちに秘密裏に行ってしまっているのです。
それにしてもこの様な事を認識出来ず、記事にも出来ない日本のジャーナリストはアマチュアよりもランクが下だ。中学校の学校新聞を作っていた方が良いのでは?しかし...残念な事だが彼らとて以下に述べる「日本病」に疾患している人間なのだ。だから今の日本の人々はこの軍事協定の合意に二国間で「大きな力」が働いた事を知覚出来ないのである。
さて、「英国病」と言う言葉を御存知ならばそれはあなたは年配だと自覚しなければならない程昔の話になってしまった。それは1970年代の英国の経済状態、人々の日頃の習慣と社会の風潮の事を一般に指します。当時英国は慢性的な経済停滞と労働者の勤労意欲が低いと言う評判でした。それを世界中で英国病と呼んでいました。その後鉄の女サッチャー首相が登場した結果英国はその病から回復。では、この日本国内へ眼を向けて見ます。日本では英国病ならぬ「日本病」が蔓延しているのです。それは日本が死に至る病なのです。「日本病」と英国病と決定的に違う所は、「病にさせられた人々」と「病になった人々」なのだと記しておく。
今日本の社会が直面している根本的な問題点は何処にあるのか?それは、社会そのものが「見えない大きな力」によって病にさせられてしまった事に対して、茹ガエルが茹で上がって死ぬ直前みたいに人々が平然としていて投げやりな事なのです。それ故自分達をどの様に治療して良いかなんて考えもしない。さらに人々が心の質を低下させ、心の元気さを失い、そして人々の能力が心が病んで衰えてしまった事に気が付かない。生きる力さえも失ってしまったかの様な無気力に満ちた社会。それを私は敢て、「日本病」と呼びたいのである。どんな特徴的な症状があるかを思い浮かべた項目だけ2つのカテゴリーに別けて列挙しておく。
■社会の低いレベルから見る、「どうして?」
・大人達が子供の手本では無くなってしまった・貧富の差に関係なく子供達に豊かな公共の教育環境を提供出来なくなった・若い人々は内向き指向になり、人々は国際的な視野を失しなってしまった。即ち世界を相手に競争していると言う意識を喪失してしまった・皆チャレンジしなくなった・自分の意見を言えなくなってしまった・自分の意見を言う人を攻撃する、表現する人々を脅したり抑圧する様になってしまった・皆ストレートにものが言えなくなった・皆本当の事が言えなくなってしまった・真実を言う勇気がない、即ち人々は間違っている事を間違っているといえない・子供達を含め人々が皆集団で陰湿なイジメをする・嫉妬心とかイジメたい気持ちを持ち、パワハラしたりセクハラしたりする・人をイジメてストレス解消する・人々が泣き寝入りする様になってしまった・会社が、社会が皆腹黒く嘘付きになって来た・TVの内容が低能になってしまい知性のカケラも感じさせない事にうつつをぬかす様になってしまった・人々が愚かになった・人々から寛容さが失われてしまった。つまり日本の社会が独善と偏狭に満ちてしまった・自分の時間を失い、LINEに1分以内に返信しなければならない様なプレッシャーを感じる様になってしまった・取るに足らない色々な情報に振り回される様になってしまった・自分の足で歩く自己推進力を失い群れの中で皆と同じ様に流される様になってしまった・人々が直ぐキレる様になってしまった・日本の社会に暴力が満ち溢れる様になってしまった、そして社会で犯罪が多発する様になってしまった・皆批判精神を失ってしまった。一方人々は批判された時大らかな気持ちでいられなくなった・皆悪い事を悪いと言わず自己保身に走る様になった・皆組織にとって不都合な事を隠す様になってしまった・皆責任逃れする狡さを身につけた。皆卑怯になってしまった・皆最初から諦める習慣がついてしまった・皆力を持つ者に服従し媚びへつらっている・皆行動する力を喪失し、不正が正せない・ある出来事の説明の責任と結果の責任をとる習慣を失った・ウヤムヤが大好き・人の痛みを感じなくなってしまった
11章で述べた「毒槍」を持って日本の国民を自分達の利益の為に搾り取ろうとする3つの勢力は、日本が世界一流国だとラッパを吹いて人々を奮い立たせています。でもこれだけの病状を日本社会が示している現状の中日本の国力の実体は遥かに下に墜ちてしまっているのです。それは...「そ・し・き」の中でものを言えなくなった言わなくなったと言うこの社会の劣化の根本原因が有るからです。これでは社会が悪い方へ流されてしまうのは当たり前。それに抗う一人の自衛官がいた事を皆さんすっかり忘れてしまったでしょうね。海上自衛隊の自衛艦たちかぜ一等海士の自殺事件をここで出します。民事訴訟が2014年4月に確定しました。事件の流れを説明します。 2004年10月27日に当時21歳の一等海士が遺書を残し電車に飛び込み自殺。この中で上司の二等海曹を名指で批判。この為海上自衛隊はその後たちかぜ全乗員に暴行や恐喝の有無を尋ねるアンケートを実施。2005年に遺族がこのアンケートの公開を要求したが、海上自衛隊はアンケートは破棄と事実をねじ曲げて回答。「2006年4月5日、自殺した隊員(21)の両親が、Sと国を相手取り、1億3,000万円余りの損害賠償を求める訴えを横浜地裁に起こした。....2011年2月4日、遺族側は判決を不服として、東京高等裁判所に控訴した。2014年4月23日、控訴審は遺族の主張を認め賠償額も7350万円に大幅に増額、小野寺五典防衛相は25日の閣議後記者会見で『重く受け止める』と述べ、上告を断念する意向を示した。遺族側も上告せず、判決が確定した。」[8] 裁判中に三佐がアンケートの存在を内部告発。2012年6月に海上自衛隊はこれらアンケートが存在している事を7年もの間嘘を世間につき続けた後に認めた。
何故未来永劫に渡り日本の組織内で不正がまかり通るのかの答えが此処にある。その自衛官が今の日本の人々に決定的に欠ける心を一言で語っている。組織の中で人らしく振るまう事が如何に同調圧力で抑圧されているか良く判る例。彼の言葉は次の""の引用文中の一番最後の鍵括弧参照の事。"かつて訴訟担当者だった現役自衛官が「重要文書を隠蔽している」と、自らの組織の<不正>を暴いた。「自衛隊が、不利な事実を隠したまま『不正な勝利』を得てしまう」今の生活を失ってしまうかもしれない恐怖と闘いながらの苦渋の決断だった。自衛隊は「文書は破棄した」と説明してきたが、一転。その後、200点もの大量の文書が開示された。... 「私は、組織に対してではなく、法の正義と国民に忠誠を尽くしたい」...."。[9]上から下まで色々な組織でどれだけ不都合な事を隠蔽すれば気が済むのだろうか?「なお、内部告発を行った三等海佐は小野寺防衛相が処分に対し否定的見解を表明していたこと(2014年4月25日)から処分対象とされなかったものの、所属組織である海上自衛隊内部から人事面での不利益を被り続けている」[10]これが正義を潰し日本の社会を劣化させてしまう、"social pressure"(組織的)社会的圧力、「出る釘」ならぬ表に「出る正義は打たれる」日本の悲しい現実である。善さえも社会から駆逐されてしまったのか?
■ 社会の高いレベルから見る、「どうして?」
・世界の中で日本の存在がそして人々がユニークで無くなってしまった・国と色々な組織がダイナミックさを失い硬直化してしまった。動的社会から死んだ様な静的社会へと変質。人々が地域社会のイベントや地方政治、国政に関わらない・内閣と行政府が嘘を言っても情報を隠しても誰からも罰則を受けない・組織内での自浄作用の喪失・国民の知る権利を無視し、社会からそのオープンさが失われ秘密主義になってしまった。つまり密室の中で重大な事が決まってしまう・日本の至る所の組織で事実をねじ曲げたり、隠したりする・組織の中でのスピード感の喪失、決断力の喪失=茹ガエル状態・日本の経済力が、科学と技術力が落ちてしまった・日本の社会からイノベーション、発明発見する人材が育たなくなってしまった・皆時代を切り開く気持ちを失ってしまった・同じ色に染まる。即ちガンジがらめ・心がオープンで無くなり閉鎖的で島国根性になった・日本の文化のレベルが落ちてしまった・上から下まで日本は病んでしまった・日本の社会に悪が、そして不法が蔓延る様になってしまった・巨悪がぐっすり眠れる時代になってしまった・日本の地方の自治体から中央の行政府までの組織と会社は無責任に被われ不正に被われてしまった・皆無責任無関心無気力、更に脱力してしまった・秘密主義を通すから嘘をつかざるを得ないがこの循環から抜け出せない・女性が二流市民的な扱いをされる社会、つまり女性の才能を殺してしまっている・皆勇気を失った・誰も点と点を結んで線とする作業を行わない。つまり権力が隠すパズルを解かない・目に見えない大きな力への関心の喪失・見えない物を見ようとしない、見る事が出来ない。よって文化とか見えない物を造れない・皆大局観が無い・目の前の問題を根本から解決しょうとしない・日本の政治が腐ってしまった
皆さんこの連続投稿を読み、そして上記最後の問い「どうして日本の政治が腐ってしまったのか?」に対し自ら何か答えを見付ける事が出来たのでしょうか?まだですか?もしそうであれば、ちょっと悲しいです。では四つの要因を挙げよう。
(1) それは政治の私物化による: そもそもそれは、政治のプライオリティー優先順位がとんでもなく間違っている事の結果なのです。国家神道と言う「原理主義」を信奉する人達が政権を握っている事、つまり「彼ら」は国家を最優先するのです。それは国家の名誉を守り、対外的に国の威信をかける習性が優先されます。そして国民に国力と威信を保てる様お国の為に奉仕しろと、一生懸命働けと、強要している訳です。大人の思慮を持たずに隣国といがみ合いしているのを見れば明らかでしょう。自分達が自由に政治を操る事が可能になったと言う結果
(2) それは国家の私物化による: 上記の様に、国家神道支持勢力が戦後から地道に「彼ら」の夢に沿った社会変革の運動を行って来た結果を我々は今直面し体験し、見ているのである。そして政権が行政府をアゴで使う様に操れる時代だ。更に産業界(科学界や教育界の一部もこの中へ入れたい)も「彼ら」と共同で日本の社会と国民を私物化している事は第11章で申し上げた。何回も言って居るが日本を、明るい未来が見えない、自由の制限され、息苦しい巨大な改憲マシンに変えて自分達の夢に沿った社会変革を実行している訳。「彼ら」が社会から対抗する勢力を駆逐し消滅させ、権力を私物化し即ち必然的に独裁化暴政化しその勢いで国体の変革を図っている。法治も何も無きに等しいこの国家。例として、同類は批判出来ません。よって中国政府の香港の市民に対する強権的な態度を批判する事無く、民主化要求に共感的な日本の姿勢を見せられない訳。皆さん改めて言っておきます。日本社会を「彼ら」の希求する社会へとひっくり返す革命の成就はもう目の前に、そこまで来ているのです
(3) それは人々の劣化による: 人々を愚かにし人々の考える力を、行動する力を奪い取り自己推進能力を剥奪する社会的な仕組みを運営し続け、皆が皆何も言わないこの希望の失せた世の中で、社会をより良い方向に築いて行く気持ちがとても嫌な物、タブーな物であるかの様な風潮を造り出して来た。人を皆と同じ様な烏合の衆にはめ込み社会の中で流される人間に堕落させている。自分の投票と言う権利の行使が後ろ髪引かれる様な風潮の世の中では、1/4の国民が政権を盲目的に支持する為立法府が「原理主義者」の聖域になってしまうのは当たり前である。「彼ら」の国体の変革運動にはインテリや現政権に反対する勢力や民主体制を支持する勢力は邪魔、皆バカで「お上」の言う事を聞く人間が良いのである。人の力は国の力。日本は病にさせられた人間から成る国なのです。これでは国力が落ちる訳だ。でも皆さん、このままじゃあもう駄目だと言う気持ちにならないのでしょうね...
(4) それは政治形態が稚拙で昭和20年から少しも変わっていない進化していない事による: 村の密室政治と村の、町の、市の、県の(地元の)実力者に間違っていようがいまいが、自分の気持ちを捨てて付き従い忠誠を誓いへつらう部族制の政治形態。即ちそれは実力者に従い己のコネと言う利権を確保する習慣が日本の社会に根強く残っている訳である。だから百年経っても二大政党制は産まれる訳が無い。地元の実力者(地元の自由民主党の支持母体)が今や「国家神道」を支持し彼らに忠誠を誓う人々も自由民主党の支持者となっているのでしがらみと絆でがんじがらめとなり自分の中の論理的な判断を最初から放棄している訳。これは、汚れた実力者でも無条件で支持するメンタリティー即ち親分子分の関係であり、其処には女性の入り込む余地もなくその親分子分の関係と相容れない個人のユニークを尊重する社会と正反対の行為を旧態依然と日々行っているのである。この延長線上が「安倍一強」と言う事。これは日本の政治形態が将軍様、お殿様、お代官様と武士、農民、工業人、商業人が下から上へ袖の下を通して上がる収賄の金が物を言う江戸時代の政治から抜けきれていない証左なのだ。この祀り事の仕組みの行き着いた先が腐った政治なのである。村の病理が行政府と言う天辺まで到達している事は戦後70数年続けられて来た習慣が長らくの間に定着し地方が中央の言う事を聞く様な関係が強要され、高度な地方自治が失われ自治体職員は仕事もせずにお茶を呑むだけのだらしなさ、無責任さと相まってそこそこ程度の村の政治水準が国政レベルで維持されている訳。確実に国が破滅の一歩手前まで来ているのである。つい最近では賄賂を受け取った関西電力の経営陣がニュースとなったが、彼らが収賄罪で逮捕される事なく幕引きされてしまったケースを見てみよ。力のある勢力に服従するJusticeなんて言葉も知らない怠惰な面々、己の仕事もしない死法府と検殺庁の従業員の役立たずの例。よくもまあ恥ずかしくないものだ。賄賂、こんな事は世界の先進国の常識ではあり得ない事。即ちお仲間意識と悪巧みの互助心と帰属心に満ちた国の上層部の面々。村の賄賂の受任のメンタリティーと習慣が世に満ちた、世界の標準に達しない島国である。この社会習慣が世に満ちていれば国力は三流に落ちる。それほど非常に深い病にかかっているのだ。そして過疎地では相変わらずこの様な政治形態が執られ、方やその様なメンタリティーの薄い人口密集地の人々は投票権を棄権する様に操作され続けられた上更に、地方と人口集中地域の憲法違反と判断されている一票の格差も全く省みられない事実。更に人々がこの腐りきった政治の仕組みにも抗議もしない茹ガエル状態だ。これでは永遠に自民党が政府与党の立場を取り続けられるのは何ら不思議では無い。悲しいかな上に立つ者達が腐った貴族の如く振る舞い、武士道の潔さも持ち合わせていないとは世も末である。
この4つの要素が連動して日本と言う国を軍事国家へと進ませているのです。その日本の行き着く果てに辿り着く過程で今政治が腐ってしまっているのを人々は目撃しているのです。簡単に言えば「原理主義者」「復古主義者」が日本を乗っ取り日本国民の心を乗っ取っているのです。それはあたかも村上春樹氏の小説「1Q84」の中のパラレルワールドでおこっている出来事が今の事態を予言した様に現実に起きているのである。
さて皆さん点と点の繋がりを大きく観ようとしないと思いますが、同じ様に戦前の日本と日本人も病んでいました、それ故に神風が吹くと言う催眠術に安心してかかっていたのです。戦後国民が深く過去の振る舞いを反省し続けて来た結果心の病からすっかり回復し、その一方同時に人としての尊厳を抑圧するソビエト連邦からの「大きな見えない影響力」と戦っていたドイツ市民。一方この国では心の病気を回復させる様な努力もしないまま70余年経過しましたが、再び日本が深刻な病にかかってしまった事を目撃すると、何とも悲しいものがあります。島国根性の政治屋さんも戦陣を切って「日本病」にかかっている現状。この政権が主張する憲法改正の中身も判らないで協賛する政治屋の面々はその意味で日本の民主主義の敵と言って良いのです。
次に人々が洗脳されてしまうとはどう言う状態なのだろうかを述べたい。例として、現在の民主主義を守ろうとする勢力を「左翼」とか「反日」として分類する人々もいます。でもちょっと待てよ?今の世の中「ネトウヨ」の方々にとって「保守=善」であり「左翼」と分類されるグループがすっかり「悪」と言うイメージとして浸透している様だが何かおかしくないか?その理由は簡単。「右」と「左」と言うカテゴリに区分けされる勢力が議会を交代で主導するのが二大政党制の仕組みなのである。一般的に「右」とは企業寄り、金持ち寄りで彼らの税金を下げる様に努力し、技術革新等での成長を重要視。一方、一般的に「左」とは懸命に働く者と弱い立場の人達寄りで社会福祉の充実を目指し、金持ちや企業にはそれ相当の税金を払って貰う様努力し更に経済成長より子供達や国の平和な未来を重要視。(3/4の国民の皆さん判ってますよね?この常識。)「ネトウヨ」の方々は二大政党制の英国や米国では「左」として労働党と民主党、「右」として保守党と共和党がそれぞれせめぎあって議論し国家を運営している事実を知らないのだろうか?この2国から「左翼」政党を消滅させたら英国では保守党の一党独裁となり、米国では共和党の一党独裁となってしまう。だが両国の市民の風潮には必ず「振り戻し」として政権交代をおこさせる習慣があるのである。米国の民主党が国民に不人気な政治を執り行っていたら、それぞれの政党を支持する層の真ん中、中間の人々は次の選挙には共和党を支持する事で民主党を懲らしめる様にしている。だから自分が次回の投票に「左翼」的政党を支持するのか「右翼」的政党を支持するのかは自分が過去それぞれ支持して来た政党がどの様な良い政策を採って来たとか又は悪い政策を採って来たかで判断し決定する。つまりより良い政策を打ち出している2つの政党内の1つへと投票するので、その過程で右左区分けしてこちらは悪い政党だと言う思い込みは持っていない。単なるポリシーの違いを選択している訳。だから左とか右とか言っても両方正しいのである。自分の投票権、一票の使い方は極めてドライ。地元の実力者に付き従い彼らに投票する日本の市民(その意味で平民)とは大違いなのである。方や英国の保守党、労働党。米国の共和党、民主党。お互いがお互いののしりあっているのは二大政党制の中だからまだ健全。そして米国の場合例えば共和党政権が去った後は行政府から共和党政権を支えて来た職員がごっそり退職し民間に転職するので行政府も様変わりする。この世界の民主主義情勢を知らない能天気な面々が、この一度自民党政治から非自民党へと振り子を振り戻した後2012年末に崩壊させられた日本のモヤシの様な二大政党制度の中で自民党以外の政治家を糞「左翼」とか言っている自分の姿を子供達に見せられるかな〜。ちょっと恥ずかしいよ。でも人々がひとたび洗脳されるとこの影響は後々まで続きます。
更に第9章で説明した事なのですが、皆さん「知覚の不在」が世に溢れると何がおこるのか想像した事があるのでしょうか?それは人に対して「ラベル張り」を行う習慣を持つ様になるのです。上記の例では「左翼=『悪』」と安易にラベルを張る事。他に例えば何処かの政治家を「左翼ポピュリスト」なる言葉でラベル付けする事は出来るが、その後ろに或る日本の社会の病んだ理由を考えた事の無い文筆業の方々がいる訳。人間の最近の歴史を見ても幾つもの例を挙げられる。その一つ、50年弱前カンボジアのポル-ポト政権下においての大量殺戮がおきました。一説によると150万人〜200万人もの方々が命を落としたアジアの暗黒の歴史。これも或る人々にラベルを張り付け彼らを無法の状態で抹殺して行った結果です。方や冷戦下の米国でおきた1950年前後の社会現象「マッカーシズム」所謂「アカ」狩り、等の例がある。つまり何処にでもいる市井の人々にラベルを張付け、社会から隔離するとか、その人の社会的な地位を剥奪するとかを行うのである。これは単に集団的なヒステリアとも言える。一つの言葉でラベルを張られた人間とその人の実体がかくも乖離しているのかを人々が気付くは残念ながらその人の尊厳が貶められた、遥か後なのである。
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では最後にこの息苦しい社会と腐った政治にあなたが対抗するにはどうしたら良いかを考えてみたい。
(1) "Automata"(自動人形、機械人形)[11]の状態から脱出しよう: 人間の格好をし人間らしく動くが、心が存在しない操り人形の状態から己の意志の力を用い脱出する事。人々がオペレータ化した社会の中、携帯電話を寝る時も枕元に置き肌身離さずにはいられない非常に多くの人々が罹患しているインターネット依存症。それを技術の進歩と勘違いして、もてはやしている愚かさ。単にジャンクな情報の海の中で溺れているだけなのが判らない。不幸な事に「日本病」の大きな特徴は全世界に広がって来た。この世界を経験し感じそこからの経験を自分の人生の糧とする精神の自由さえも失い体制にしっかり管理された人間共である。携帯が提供する狭い世界に住むだけでこの世界を知らずに死んで行ってしまう動物園の動物の様な哀れな人々である。世界をこの眼で見ようとしない島国根性故に、インターネットのニュースサイトから流されるニュースの一こまに埋め込まれた誘導先の正体も吟味せずにそこから安易に様々な洗脳型のウェブに誘導され、韓国バッシングを始め、Youtubeの嫌韓ビデオを暇な時にずーっと見ている爺婆若者達。携帯を操作する事自体、つまらない生活から目を逸らせ、そして現実逃避と刺激を得る手段でもある。だが、携帯を手から離して目をこの生きている世界に向け、そして自分が生きている男或は女に戻る事により人生を実り多いものにする事が可能なのだけれども...今の時代人として個人としてユニークさを喪失したが故に、男としての魅力を失い女としての魅力を失ってしまっている社会なのではないでしょうか。人が男として女として魅力が無いとどうなるのか。世の中、結婚したい程魅力の或る人が少なくなっていないですか?だから草食系独身が多くなり少子化に拍車を駆けているのではないのでしょうか。兎に角Automataとして過ごす状態の時間が長過ぎなのです。今を生きている事を実感しない出来ない人々が爆発的に多くなった社会。携帯を目の届かない所へと置いてから、コーヒー又はお茶を入れてイスを窓ヘ持って行きリラックスして窓の外を眺め自分と世界の関係を深く感じて見て下さい。自意識過剰やツッパリが人のユニークさと勘違いしている人が多すぎませんか?「あなたは私ではない。」これはユニークさの根源。「私はあなたではない。」これは他人の痛みが判らなければイジメとなり、判ろうとすれば隣人愛に通じる。「あなたと私」の間に横たわる気持ちが社会に満ちた喧噪や風潮によって刺激され穏やかさを失い、更に激高し個人攻撃、グループ攻撃、組織攻撃、或は地域への差別や或る国やその国の市民への差別に発展している悲しい時代である。この様な日本の人々の心を操る事は権力による人々のヒューマニティーに対する犯罪である。でも私は騙されない。私が子供の頃曽祖母から聞いた関東大震災の時の話。東京方面がその夜になっても赤々と明るかったとの事。そして彼女の生家の地域の「朝鮮人」が人々が利用する井戸に毒を投げこんだとの事で地元の人々が彼らを追いかけ捕まえようとしていた。辛くも公民館の屋根裏に隠れ逃げ込んだ「朝鮮人」達を見つけ出し人々が下から竹槍で刺し殺したんだよと嬉々として私に語ってくれたのである。やり切れない。どうして身近な人がかくも鬼に、犬畜生の如くに人を殺める事に賛同する様になれるのか。私は人々が簡単に鬼になった事実を目撃した者としてそれからずーっとこの人生を生きている。不幸な事だが同じ事態は過去にも未来にもそして何時でもおこる。敗戦直後の満州の日本人入植者の事を思いはせて見よ。男共が旗を振る憎しみと戦いの中からは生命は産まれないのです。皆さんは偏狭で頑迷なAutomata達が憎しみを身に付け募らせる、この様な夜叉の顔を持った社会は人間の顔を持った社会即ちオープンで公平公正で誰にも偏見もなく、そして慈悲に満ちた社会とどれほどの違いがあるのか理解出来ないのでしょうか?
(2) 沈黙し内省する時間を過ごす習慣を持とう
(3) 少し抽象的ですが、心に平静平安を取り戻す事。日々の生活において心を清めきれいにし真と善と美と愛を心の中に呼び戻し社会に希望の風潮を造り出そう
(4) 地元実力者との社会的、精神的な影響力(きずな)を断ち切り、投票に行って自分の本当の意見を世の中に知らしめよう
(5) 子供の教育を重視しよう: 子供達を健全で自主性の有る人間として育てなければいけないと思います。今の子供達に自然の中で色々な体験や社会の中で色々経験させ、知識や経験を一番吸収出来る年齢時に携帯電話、或はコンピュータ、ビデオゲーム機を可能な限り操作しない様にさせないといけないのではないですか?例えば大人がハマる中毒性の高い「マインクラフト」と言うゲームに小学生が熱中するケースが広がっていると聞く。でも共働きの家庭だとビデオゲームが子守役になっちゃいますよね。この様な日常では子供達が人として全うに育たない。平成の若者がコミュニケーションが出来ない体力もない心も貧しいモヤシッ子になってしまったのを親が後悔する時代である。この社会の財産を健全に育てて来なかった昭和の親達の責任でもある。大学を含め学校の先生の給料を上げ優秀な先生を集め義務教育の質を向上させないと永遠に日本に人材が育たない事態となってしまうよ。残念ながら人間の内面なるものが創られず、育たない中身の無いAutomataが大量生産されて来た平成の時代。私は何も言えないロボットの様な自動人形から構成される社会には生きたくありません。
(6) 人と人の間での、そして組織内でのコミュニケーションをもっと大事にしよう: 建設的な意見や議論を活発化する事で組織の運営にダイナミックさが戻って来ると思います。原子化し蛸壺の中に生きている様な生活は止めにしましょう。一方もっと創造的な人生を生きている人々が横に繋がる事、連帯する事が何故出来ないのかは私にはとても不思議なのである。相手の間に垣根を作ってしまう島国根性が病として蔓延しています。何故、垣根や壁を取り払ってコスモポリタンになれないのだろうか?
(7) 自分の自己推進能力を取り戻そう: 自己推進能力とは簡単に言えば、前に見えるが遠すぎて触るのが困難な物事、に到達しようと努力する力。例えば珊瑚の敷きつめられた美しい海にあなたが潜水道具無しで泳いでいるとしよう。マリンブルーの海の底に広がる珊瑚。更に深みが見える。そしてその深みの底に触ってみたい気持ちへスイッチが入った時、貴方は息を目一杯肺の中に吸い込み満身の力を込めてそこに見えるがしかし手の届かない珊瑚の海底めがけて死に物狂いで深みへと潜り泳ぎ、到達しようと試みる。何回でも何回でも。別の言い方をすれば、目の前の地平とその彼方に見えるがしかし手に届かない対象(例えば理想社会)に地道に一歩一歩突き進む努力をして到達しようとする人達の事を自己推進力能力のある市民達と言う。その風潮が満ちる社会は「出る釘」=個人のユニークさを否定する社会的圧力が溢れる内向きな社会と真逆に位置する。しかしこの意味では「原理主義者」達も自己推進能力があります。振り返ると平和な時代が高度経済成長の後バブルの時代に取って代わりそして、復古主義の時代がそれぞれの時代の様相や風潮と相互作用する格好で我々が生きるこの社会に侵食して来たのです。それは日本社会の活力を殺める戦略戦術により人々の知性を低下させ、「彼ら」の社会変革の実体を見えなくさせる様に仕向け、又その様な社会変革に抗議する人間を消滅させて自分達の理想社会を築く様にして来た結果とは今あなたが見ている日本なのです。御覧の様に日本の国力が没落した事実を直視すべき。「彼ら」はいささかイデオロギーに強欲過ぎた。日本の3/4の人々にとってはとても不幸な事。こんな事はもう沢山。己の「日本病」を克服し、人々を病気にさせている原因をこの社会から駆除する大事な仕事が残されているのです。自己推進能力を持って日本の市民自ら腐った政治に対抗する改革の旗を振り続けないと
少し上から目線と思えますがこの1章から13章の投稿の最後にあたり簡素に述べたいと思います: 「彼ら」は中国の独裁体制の様に非常に強大な力を持っているので一人一人の日本の市民は「彼ら」が産み出して来た風潮が造り出す「見えない大きな影響力」を注意深く読み取り監視し地域や組織から、そしてメディアからイデオロギーに病んだ「彼ら」の旗を振る人々をその役職から引き下ろす事が必要です。そして同時に自分の生活の中から心の平静と平穏さを掻き乱す要因を取り除く事を始めなければなりません。自分の生を自分がコントロール出来る社会を目指す事。そして政治が、社会が必死になって生きようとしている人々を助けてくれる雰囲気や環境を取り戻す様な努力を継続して行く事が大事なのではないでしょうか。つまりPost「原理主義」と言う風潮を造り出す事がまず最初の一歩だと思います。何十年もかけ変質させられた夜叉の様な形相の日本で行われている政治から人間の顔を持った政治へと舵を切る事、それが日本の社会と国力が健全さを取り戻す唯一の方法なのです。高齢化が著しい社会の中で人々の生存権、家庭の生存権の拡大と向上、そして健全な社会への回復には日本を再び軍国主義化する事により達成する事は出来ないのは明白です。「彼ら」のその様な社会変革を阻止するには「彼ら」の造り出した風潮の中で生きている事に気付き、その風潮に被われた社会がどれだけ息苦しいかを感じる事から始めないと。その風潮が産み出す力をものともせずそれらの仕組みが見える人が増え、「彼らの見えない力」を跳ね返し、その風潮の根底部に有る「原理主義」の司令塔を社会から根絶しないと平和な日本は取り戻せません。また同時に地元の実力者にへつらう平民のメンタリティーから脱出する事が必要だと思います。そして日本を元のレールに戻す努力を厭わない「自己推進能力」のある日本の市民が日本の社会の中で増える事以外には道はありません。これがPost「原理主義」に至る道ではないでしょうか。大手ウエブニュースのサイトから誘導され嫌韓に洗脳された人々を煽って改憲を進める時代に3/4の全うな生き方をしたい日本の人々が連帯し声を挙げてこの日本を再び活気の或る社会、遥か遠くに見える人間の顔を持った社会に向けて自己推進する時だと思います。言い古された言葉ですが、幾ら闇が深くても明けない夜はこの世にはありません。日本が変る必要があると思っているのならまずあなた自身の心の中に在る闇に光を差し込んであなたを変える事から始めなければならないと思います。
本投稿を読んで頂きどうも有難う御座いました。
プラナリア
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参考文献等:
[1] Grete Thunberg, "Climate Action Summit 2019"でのスピーチ, テレ東NEWS, Youtube, https://www.youtube.com/watch?v=_y8JNG7S0bo
[2] "The Russell-Einstein Manifesto", July 1955, Max-Planck-Institut,
http://einstein-virtuell.mpiwg-berlin.mpg.de/VEA/SC540264407_MOD2037217062_SEQ-1972097031_SL2006374076_en.html
[3] "Mercy, Mercy Me (The Ecology)," Marvin Gaye,
https://www.youtube.com/watch?v=U9BA6fFGMjI
以下は高音質
https://www.youtube.com/watch?v=NtlV0j0uGaA
[4] "いずも型護衛艦," , ウィキペディアより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%9A%E3%82%82%E5%9E%8B%E8%AD%B7%E8%A1%9B%E8%89%A6
[5] "Japan and U.S. Set New Rules for Military Cooperation," The New York Times, 2015年4月27日,
https://www.nytimes.com/2015/04/28/world/asia/japan-and-us-set-new-rules-for-military-cooperation.html
[6] "The Guidelines for U.S.-Japan Defense Cooperation," "日米関係重要文書 - 安全保障"のウエブページより, American Center Japan, https://americancenterjapan.com/aboutusa/usj/5006/
[7] "日米防衛協力のための指針," 外務省のウエブより,
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000078187.pdf
[8] "護衛艦たちかぜ暴行恐喝事件" ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/護衛艦たちかぜ暴行恐喝事件
[9] "自衛隊の闇 不正を暴いた現役自衛官," 2414年2月23日NNN放送,
http://www.ntv.co.jp/document/back/201402.html
[10] "たちかぜ自衛官いじめ自殺事件," ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%8B%E3%81%9C%E8%87%AA%E8%A1%9B%E5%AE%98%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%81%E8%87%AA%E6%AE%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
[11] "オートマタ," ウィキペディアより,
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%9E%E3%82%BF
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