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前環境大臣・原田義昭氏激白。「統一教会イベントに自民党から10名が出席」<政界宗教汚染〜安倍政権と問題教団の歪な共存関係・第21回>
https://hbol.jp/204962?cx_clicks_art_mdl=8_title
2019.10.26 鈴木エイト ハーバー・ビジネス・オンライン
愛知県で10月初旬、相次いで統一教会(世界平和統一家庭連合)が大規模イベントを開催した。来賓出席した国会議員に質問書を送信したところ、5日のジャパンサミットで来賓あいさつをした前閣僚から直接、電話がかかってきた。その内容は驚くべきものだった。
統一教会のジャパンサミットで来賓挨拶する原田義昭前環境大臣(世界平和統一家庭連合=統一教会のサイト「PeaceTV」より)
前環境大臣本人からの「一本の電話」
愛知での統一教会イベントの来賓国会議員へ13日日中に出席の経緯や支援の有無、道義的責任などを問う質問書をFAXしたところ、同日夜になって原田義昭前環境大臣本人から直接筆者に電話がかかってきた。統一教会やその関連団体と付き合いを続ける理由をここまで政治家が語った例は貴重だ。やり取りを整理し書き出してみた。
以下、電話でのやり取りである。
「衆議院議員の原田義昭です。質問事項読みました。私は逆に疑問を感じているのですが、正面から答えることは次の理由でできません。なぜかというと私はこの種の会合、仕事柄無数に出ています。特定の宗教だからとか団体だからどうだとか、そういう立場にはないです。だから私たちも、あの時もずいぶん自民党、出てましたが、なぜ出たかとか、どう思っているかというのは、私たちの立場からすると、呼ばれれば誰でも出ていますし、たくさんの宗教団体とも結果的には付き合ってます」
――以前直接お話しさせていただいた時もいろいろ勝共連合とか選挙の絡みがあるから付き合っていると仰っていましたが。
〈参照:原田環境大臣、就任前に杉田水脈議員との講演会で韓国大統領を「文鮮明」と失言|HBOL〉
「行ったぐらいだから付き合いはありますよ、だからといって、それがどういう団体であるかとか、少なくとも社会的に何とか勢力みたいなものなら、もちろんあれしますけれども」
――統一教会の場合はやはり霊感商法などいろいろ問題になった団体じゃないですか。
「いやいやそれはそれぞれの歴史やらあるのか僕は詳らかじゃないけれども、しかし別に私共はちゃんとした組織としてちゃんとした活動をやっているのに対して、あなたは過去にこうだったからと詮索をしませんし」
――過去じゃなくて現在進行形でいろいろ問題を起こしている団体です。
「私はそれは存じません」
――そういうところとお付き合いされているのは問題ではないかという主旨で取材している。
「そのようですけどね、別に私どもはそんな風に聞いても認識もしていませんし、ちゃんと活動してらっしゃるし」
――そうなんですか?
「それはあなたがそういう風に研究してらっしゃるのかもしれませんが、そこは私どもは別にちゃんとした政治活動の中で話すことも話してます。だからねこういう風におかしい団体だからなぜ行ったんだと言われても、私どもからすれば特段の問題も感じてません」
――統一教会に関しては特に何も問題も感じてないということなんですか、原田先生は。
「過去は知らないけれども私は今どういう風にやっているかも聞いていませんし」
――霊感商法とか正体隠し勧誘とか。
「そんなこと言ったら別に僕は反論はしませんけれども、そんなこと言ったらどこの組織も団体でも政党でもですよ、私が今付き合っているところについては、そのように考えてます。だからなぜ行ったんだとか、どういう風に思っているかと言われても、それはコメントする立場にはないですから。それはそれぞれの人が考えていただければいいだけのことで」
「自民党の細田さんも含めて10人は出てる」
――原田先生はすごく多いですよね統一教会関係、UNITE*とかピースロード**とか。
<*勝共UNITE=国際勝共連合の傘下団体、メンバーは統一教会2世。参照>
<**自転車でリレーをつないで日韓トンネルなどの荒唐無稽なプロジェクトを成功に導くための祈願として教団が毎年信者にやらせているもの>
「それはちょっと待ってくください、それはね私はちゃんとした活動でお呼びがかかれば時間の許す限り行きますよ。他のあれだってお呼び出しがかかればみんな行きますからね、ダメと思ったら」
――ほかの支援団体や業界団体と変わらず付き合っているというスタンスなんですね。
「もちろんそうですよ、宗教をとったってずいぶんありますし任意団体だってたくさんありますよ」
――この団体は宗教だからダメということではなくて、いろんな社会問題を現在も起こし続けてきて何億円も被害を受けている人が大勢いるんですよ。
「それはちゃんとそういうその普通の活動に対してですね」
――普通の活動?
「いやだから、こういう会合に出ていることをもって判断をしていただくのは構わないが、それがいいか悪いか、出ている以上は別に特段の反社会的行動とも思っていません。私ばっかりじゃなく、自民党の細田さんも含めてある程度10人ぐらいは出ている、みんなそこは鈴木さん、我々政治家は別に呼ばれたら行くというわけじゃないけどね、ただ普通の良識ある組織や団体なら、別にそのことを頭から言うのはあんまりしておりません」
――別に僕も普通の良識ある団体だったら何も言いませんよ。
「それは鈴木さん、他の方も聞いていただければいいだけのことで、私はそこで評価して、その霊感かどうかという立場にはありませんし、あなたと議論してもですよ、あなたはそういう風にね」
全国弁連の要望書は「知りません」
――弁護士団体からこういう要望書が届いているのは今回お読みになってないですかね?
「それは私は知りませんし、僕も弁護士でありますけども」
――最初、教団側は20人ぐらい国会議員が参加するという話をしてたんですよ、前もって。
「ああそうなんですか」
――実際は原田先生含めて9人だったじゃないですか。
「ああそうなんですか」
――だいぶ(参加を取り)やめた方も多いのではないかと。
「いえいえ私は別に全て自分の信念で、また自分の情報でやってますからね、それは鈴木さん、我々政治家になぜ出たかと聞かれても皆多分同じ答えになると思いますけどね。自分の政治的立場でやっているだけであって、また、人間としての活動でやっているだけであって、呼ばれたとか非難された方がいるかも知れんし僕はまあいくらでもやっていただければいいのであって、だからもうこれ以上は議論しませんが。出た事実があるのは事実ですからそこは評価していただいて構いませんから」
問題ある団対だと思っていないことが判明
――原田先生の仰ることは判りました。問題ある団体とは思ってないということですよね。それならそれで僕も報道します。それを読んだ有権者が次(の選挙の際)に判断するものですから。
「それはその通りです。ただそういうことでね、あなたに(質問書を)せっかくいただいたので」
――直接お電話いただいてありがとうございます。
「僕はやっぱりあんまり間接的に言ってね、誤解して人を介して言ってもいかんということで一言」
――自民党の議員からは無視されることが多くて、こうやって。
「いやいやむしろ私もその方がいいとは思いましたけど、やっぱりそういうご意見やらご疑問を持ってらっしゃることに対して、私たちはきちっと答えることも一つの姿勢だと思いますから」
――回答の内容は別にして、ちゃんと答えていただいたことには感謝しています。
「それはありがとう、いやいやどうもお邪魔いたしました」
誠実な回答も内容は現状認識に問題あり
発言内容はさて置き、直接回答をするという原田前環境大臣の姿勢自体は評価できるものだ。ただし、統一教会の引き起こしてきた社会問題を「認識もしていません」「過去は知らない」と無視していることや、教団に対して「ちゃんとした組織としてちゃんとした活動をやっている」「普通の良識ある組織や団体」「特段の問題も感じていない」と捉えていることには驚きを禁じ得ない。「統一教会が問題ある団体である」という前提事項自体の共有ができていないということになる。これは国民の安全を守る政治家としては致命的な認識の欠如である。
さらには「全て自分の信念」「自分の情報」「自分の政治的立場でやっているだけ」と、開き直りとも取れる発言もあった。
原田前大臣はこうも答えている。
「出た事実があるのは事実ですからそこは評価していただいて構いません」
であれば、次の選挙で有権者がどう投票判断をするかである。
(文中敬称略)
【来賓政治家一覧(敬称略)】
10/5 ジャパンサミット
・衆議院議員
細田博之元内閣官房長官、原田義昭前環境相、奥野信亮、工藤彰三
・参議院議員
北村経夫、江島潔、島村大
・前参議院議員
伊達忠一前参院議長
10/5 午後のセッション『太平洋文明圏時代―東アジアの平和と日韓米連携の展望―』
長尾敬衆議院議員
10/5晩餐会
大野功統元防衛庁長官
10/6 4万人大会
・衆議院議員
工藤彰三、池田佳隆
・元衆議院議員
鈴木克昌、東郷哲也
・地方議員
天野正基(新政あいち県議団)ら150名
・祝電知事
大村秀章(愛知)、杉本達治(福井)、鈴木英敬(三重)
10/7 ジャパンサミット&4万人大会祝勝会
天野正基(新政あいち県議団)
<取材・文/鈴木エイト>
鈴木エイト
すずきえいと●やや日刊カルト新聞主筆・Twitter ID:@cult_and_fraud。滋賀県生まれ。日本大学卒業 2009年創刊のニュースサイト「やや日刊カルト新聞」で副代表〜主筆を歴任。2011年よりジャーナリスト活動を始め「週刊朝日」「AERA」「東洋経済」「ダイヤモンド」に寄稿。宗教と政治というテーマのほかに宗教2世問題や反ワクチン問題を取材しトークイベントの主催も行う。共著に『徹底検証 日本の右傾化』(筑摩選書)
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