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天皇のお言葉を検証 憲法言及「遵守」から「のっとり」へ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/263704
2019/10/24 日刊ゲンダイ
表現が後退(C)ロイター
象徴天皇にふさわしい儀式の議論を避け、前例踏襲が目立った安倍政権下の「即位の礼」だったが、天皇のお言葉には異変がみられた。
「憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います」
「即位礼正殿の儀」で憲法に言及した部分だ。安倍首相も祝いの言葉「寿詞」で「日本国憲法にのっとり、象徴としての責務を果たされるとのお考え」と続けたが、平成の代替わりと比べると、即位した天皇と現役首相の憲法を巡るやりとりに変化がみられる。
1990年11月の平成の「即位礼正殿の儀」のお言葉で、現上皇は「日本国憲法を遵守し、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓い」と憲法に言及。当時の海部首相も「寿詞」で「日本国憲法を遵守し、象徴としての責務を果たされるとのお考え」と返していた。
日本国憲法「遵守」から「のっとり」へ――。大辞林によると、遵守の意味は〈規則や法律などにしたがい、それを守ること〉。のっとる(則る)は〈手本として従う。基準・規範とする〉とある。のっとるにはない「守る」は、言わずと知れた〈大切な物が失われたり、侵されたりしないように防ぐ〉〈決めたことに背かないようにする〉などの意味を持つ。
■にじむ政権側の改憲意向
平成の代替わりに比べると、憲法に言及した表現が後退した感は否めない。お言葉で「日本国憲法」が「憲法」と省略されたのも気がかりだ。
「『のっとり』だと、どんな憲法でも『従えばいい』という感じを与えます。集団的自衛権の行使容認のように、たとえ政権側が憲法解釈をねじ曲げても、その憲法に従わざるを得ないという印象です」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)
実は5月1日の「即位後朝見の儀」の天皇のお言葉と安倍首相の「国民代表の辞」でも、共に憲法に関し「のっとり」との言葉を用いていた。
即位直前の今年2月22日、3月29日、4月8日に安倍首相は3度にわたり、皇太子時代の天皇に面会。天皇への「内奏」ならともかく、現役首相が皇太子と1対1で面会すること自体が異例だが、それを1カ月余りの間に3回も繰り返したのだ。
安倍首相は2回目の面会時に「令和」を含む新元号候補6案を事前に伝えたとも報じられた。前代未聞の面会の狙いは天皇の取り込み、悲願の改憲に向けた“地ならし”ではなかったのか。実際、「官邸も『新しい時代にふさわしいお言葉を』と、暗に護憲色を抑えることを宮内庁に求めていた」(宮内庁関係者)との情報もある。
「『憲法遵守』が後退したのは、改憲を目指す政権側の意向がにじんだ結果とみるのが妥当でしょう。憲法4条の『天皇は国政に関する機能を有しない』との規定をいいことに、政治に口を出せない天皇のお言葉を利用して護憲ムードを抑え込む。そんな政治利用も辞さない政権に、この先も天皇が押し切られないか心配です」(金子勝氏)
即位のお言葉が、安倍改憲の“アリの一穴”にならないことを祈りたい。
象徴天皇にふさわしい儀式の議論を避け、前例踏襲が目立った安倍政権下の「即位の礼」だったが、天皇のお言葉には異変がみられた。「憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います」https://t.co/nia8JnwT2e
— tenriver (@Tenriver103) 2019年10月25日
即位の礼【天皇のお言葉を徹底検証】憲法言及に異変 平成の「遵守」から令和は「のっとり」に にじむ政権側の改憲意向 実は5月1日の「即位後朝見の儀」の天皇のお言葉と安倍の「国民代表の辞」でも、共に憲法に関し「のっとり」との言葉を用いていた(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/mgz9yoR0BV
— KK (@Trapelus) 2019年10月24日
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