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昨年は明治維新から150年目であり、安倍総理は明治維新を賞賛し、政府として菅官房長官は「大きな節目で、明治の精神に学び、日本の強みを再認識することは重要だ」と述べた。「明治の精神」として明治の人々に影響を与えた言葉の一つとして、札幌農学校を開学したクラーク博士の「少年よ大志を抱け」がある。この言葉には続きがあり、「お金の為ではなく、自己を誇るためでもなく、また名誉というその実虚栄の為でもなく、人間として為すべきことを為すために大志を抱け」と言っている。
すなわち、クラーク博士の言葉は「少年よ人間として為すべきことを為すために大志を抱け」と言っている。人間として為すべきことを為すとは、嘘を言わないこと、たとえ自分に不利になろうとも嘘を言わないこと、困っている人がいれば助けること、権力者や強者に対しても間違っていることは間違っていると言う勇気を持つこと、自分が過ちを犯したなら躊躇せずその過ちを改めること、自分にされて嫌なことは他人に対してしないこと、自分の言動には責任を持つことなど、人間として倫理道徳にかなう言動により社会に尽くすことである。
さて、最近の、いわゆる人の上に立つ人たちの言動は人間として為すべきことを為しているのであろうか。
安倍総理の嘘・誤魔化し、事実の隠蔽や改ざん、無責任(責任があると口先で言うのみで責任を取ったことがない)、菅官房長官の「その指摘は当たらない」「それは全く問題ない」という嘘や事実の隠蔽、関西電力会長や社長の金品授受についての責任回避の言い逃れ、日本郵政グループによるNHK番組への圧力とそれを許したNHK経営委員会や会長の責任回避の言いわけ、教育現場におけるいじめに関する校長や教育委員会の隠蔽、テコンドウ協会などスポーツ団体上層部の保身のための言動など、いわゆる人の上に立つ人たちの自分に都合の悪いことは嘘で誤魔化し隠蔽し、自分の言動に責任を取らない風潮は、人間としての倫理道徳の底が抜けた感が強烈である。
明治維新を賞賛した安倍総理や菅官房長官は「明治の精神」として何を学んだのか。
魚は頭から腐るというが、社会は上に立つ人たちによる倫理道徳を欠く言動によって腐り始める。
今のところは国民の大多数の人々が人間として倫理道徳にかなう言動を行っているので、日本社会は保たれているが、上に立つ人たちの倫理道徳を欠く言動が蔓延するような風潮が続けば、日本の社会は廃れゆくであろう。
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