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2019年 10月 19日
今週、最も驚かされたのは、IOCが突然、20年東京五輪のマラソン、競技を札幌で行なうと言い始めたことだろう。(゚Д゚)
このブログの【スポーツコーナー?】にも書いたのだが。ドバイの暑さと高湿度の中、深夜に行なわれた世界陸上の女子マラソン、50キロ競歩では、有力選手を含め、多くの棄権者が出たこと、タイムも低調でサバイバルレースみたいになっていて。mewも、東京五輪のマラソンなどが心配になっていた。<東京も300億円もかけて熱くならない道路とか作ったろしたのだが。>
で、mewは、もともと震災復興を大義名分にして誘致したのだから、「マラソンや競歩を、少し涼しい東北で行なうといいのではないか」と言ったりしてたのだけど・・・。
ここで、いきなり「札幌」の名が出るとは。(・・)
でも、国際連盟がピンポイントで「札幌」とか思いつくはずもないし。短期のうちに、施行可能か調べるのも難しいし。
これは、日本側とウラで協議やら政治力や利権など絡んだ密室での交渉があったのは間違いない。(**)
実際、IOCのコーツ委員長は、17日にこんな話をしていたという。
『コーツ委員長は、小池都知事や国際陸連のセバスチャン・コー会長には変更案発表直前の16日朝に伝えたと明らかにした。一方「先週には北海道出身の(橋本聖子)五輪相が前向きであることも知った」と述べ、一部の大会関係者とは調整していたことを示唆した。
変更案の背景について、札幌市に1972年冬季五輪や2017年冬季アジア大会、北海道マラソンの開催実績があることなどを挙げ「知事や市長に非常に理解があることも分かっていた」と述べた。(日本経済新聞19年10月17日)』
<橋本聖子は、森会長に言わせると自分の「副大臣」だからね。何でも言うことをきいちゃう。『橋本、萩生田は森喜朗の副大臣?〜選手とスキャンダルがあった橋本の五輪相任命に呆れる』>
* * * * *
日本のメディアで、IOCが東京五輪のマラソン、競歩を札幌で行なうことを提案しているという報道がなされたのは、16日だった。
『2020年東京五輪の男女マラソンと競歩について、国際オリンピック委員会(IOC)は16 日、猛暑対策で、コースを東京から札幌に移すよう、大会組織委員会や東京都などに提案すると発表した。(朝日10.16)』
この16日の時点では、「提案」とか「検討」とかいう言葉が使われており、これから日本側と協議するかのような感じの伝えられ方だったのだ。(・・)
それこそ、開催都市・東京の長である小池百合子知事も、16日に森会長から話があるまで、全く何もきいていなかったそうで、ご立腹!<自分が最後だったのではないかとも言っていた。実際、「あいつはうるさいし、面倒だから最後まで伝えるな」って言われてたかも。^^;>
東京都は、暑さ対策を問題視されていたことから、既に300億円かけて熱くならない道路に改修。マラソンのスタート時刻を早めていた。
また、本番のコースでマラソンの予選会(MGC)を開催して、警備やスタッフの配置などもチェック。さらにMGCやドバイのマラソンで出た問題を参考にしながら、ミスト噴射や氷などの配布などの新たな対策も講じていたところ。<実は都民的には結構、費用をかけていたのよね。^^;>
もちろん既にマラソン・ゴールを迎える会場のチケットも一部販売済みだし。それらが全ていきなり「いらない」ということになれば、東京都にも様々な機関や企業、関係者にも、大きな打撃になる。(`´)
でも、やはり、何より自分の頭越しに重要なことが決められたのが、かなり悔しかったのだろう。
『バッハ会長と連絡を取ったという大会組織委員会の森喜朗会長は「東京都は同意はしていないことはバッハ会長に申し上げた」としながら、「正直言って、相談してどうこう、ではない」と語った。(朝日11.17)』
あまりに憤慨したためか、17日の連合の会合で挨拶した際、安倍官邸&森元首相へのイヤミも込みで、「北方領土でやればいい」とトンデモ発言をしていたほどだ。<政治家として望ましい発言だとは思わないが。>
『開催都市変更の計画は16日、都庁を訪れた組織委員会の森喜朗会長から伝えられた。その後、IOCの発表直前に、調整委員会のコーツ委員長から「相談したい」と、連絡があったという。ただ、水面下の動きはそれ以前から続いていた。東京は開催都市にもかかわらず、蚊帳の外のような形になっている。
小池氏のいらだちは、この日訪れた連合東京の会合でのあいさつにも現れた。開催都市変更方針を「青天のへきれき」とした上で、「(ロシアの)プーチン大統領と親しい(安倍)総理、森会長がおられる。平和の祭典を北方領土でどうだと呼びかけてみるのはありだと思う」。日ロ間で合意に達しない領土問題に絡める発言まで飛び出した。(朝日新聞19年10月17日)』
* * * * *
小池知事が、何故、ここで安倍官邸や森会長の名が出したのかと言えば、今回の会場変更は彼らとIOCの間の密談で決められたと思ったからだろう。(@@)
どうやら、マラソンの競技の場所を変更する話は、9月終わりのドバイ世界陸上での競技の様子を見て、10月初めには出ていたとのこと。
IOCのバッハ会長、コーエン副会長は、森喜朗元首相(東京五輪大会組織委員会の会長)と個人的に親しいことから、おそらく、まず森氏に相談。
そして、森氏が安倍官邸と相談して、橋本聖子五輪代表の協力も得て、同氏の地元である北海道の札幌に候補を絞ったのではないかと思われる。(・・)
橋本氏は、自民党の北海道連のTOP。札幌市長の後見人的な立場であるし。北海道の鈴木知事は、菅官房長官の弟分として全面支援している。
札幌なら、(年にもよるが)気温も湿度も東京より低いし。マラソン開催経験もある。大きな道路や施設もある。多数の選手や関係者、観客が宿泊できる施設もある。
で、日本側はIOC側に「札幌ならOKだ」という返事を行なったのだろう。(~_~;)
小池都知事は、これから話をきいて協議したいと言っていたのだが。IOCなどは、小池氏らと相談する気など、さらさらなかったわけで。
森氏は、17日に「断ることはできない」「小池知事の意向は伝える」と発言。
結局、同じ17日、IOCは「組織委と協議して、マラソンと競歩を札幌で行なうことに決定した」と発表した。見事な出来レースだ。(@@)
『IOCのトーマス・バッハ会長は17日、カタール・ドーハで行われた各国オリンピック委員会連合(ANOC)の総会でのスピーチで、2020年東京五輪のマラソン・競歩種目の開催会場について、「札幌に移すことを決めた」と発言した。
午前中の部で各国・地域の関係者を前に「IOC理事会は、東京の組織委員会と密に相談しながら、五輪でのマラソンと競歩種目を、東京から800キロ北にあり、気温が5〜6度低い札幌に移すことを決めた」と語った。そして「全てはアスリートの健康と体調を守るため。重要なステップだ」と念を押した。(朝日新聞19年11月17日)』
その後、だんだんウラでの交渉の話がオモテに出るようになって来た。
『関係者によると、IOCからの正式な提案は10月初めだったが、それ以前から「そんなに東京が暑ければ、札幌でやればいいのでは」と北海道の関係者から提案が挙がっていたという。ただ、ある大会関係者は「場所を変えたら相当準備が大変になる」と心配した。(日刊スポーツ19年11月17日)』
森会長は、9日には安倍首相、10日には橋本五輪大臣氏と一緒に札幌市の秋元克広市長と会談していたという。<その前に、電話などで話がついていると思われ。あとは会って確認するだけってやつね。>
『札幌開催は大きな驚きを呼んだが、一部関係者の間で極秘裏に進行していた案だった。
IOCのコーツ調整委員長は16日、「先週には(北海道出身の)橋本聖子五輪相が前向きであることも知った」と、事前調整があったことをにおわせた。また8日には、組織委は五輪チケットの2次抽選販売を突如、延期すると発表。この時点で見直しの検討が進んでいたもようだ。組織委の森喜朗会長は、9日には安倍晋三首相、10日には橋本氏と一緒に札幌市の秋元克広市長と会談。その場でIOCの意向に関して協議があった可能性もあるという。
札幌市の秋元市長は17日、早速「光栄だ」と歓迎の意向を表明。30年冬季五輪招致を控え「五輪をやっても間違いない都市だということを認識していただく」(秋元氏)チャンスで、窮地のIOCにも恩を売ることにつながる。IOCが五輪改革の一環で開催都市以外での一部競技実施を認めていることも、今回の判断を後押ししたとみられる。(スポーツ報知19年11月18日)』
* * * * *
橋本五輪大臣は、自分も17日まで知らなかったと言っていたのだが。チョット信じ難い。(-"-)
『橋本五輪相「私に説明なかった」マラソン開催地変更
橋本聖子東京五輪・パラリンピック担当相(55)が17日、男女共同参画センター横浜フォーラムの視察に訪れ、IOCが東京オリンピック(五輪)のマラソン・競歩の開催都市を東京から札幌に変更する検討に入ったとする発表について「私に対してIOCからの説明は全くなかった」と語った。
札幌開催案について、IOC調整委員会のジョン・コーツ委員長が「先週には北海道出身の(橋本聖子)五輪相が前向きであることも知った」と発言したことに関し、橋本氏が初めて札幌案を聞いたのは「15日」と強調。組織委員会の森喜朗会長から「IOCとしては、ドーハで行われた世界陸上のマラソンや競歩を受けて、東京開催であった会場を札幌に変更していく検討に入るようだ」と報告を受けたと説明した。コーツ氏から自身の名前が挙がったことについては、選手時代から親交があり、自分の名前が出たのではないかと推測した。(日刊スポーツ19年10月17日)』
<知人が「これで小池も、前から知ってたのに、知らなかったふりをしていたとしたら、たいしたタヌキだけどな〜」って言ってたのだけど。(森氏&安倍官邸に貸しを作っておいて、都知事選で支持してもらうとかね。)う〜ん、どうでしょ〜?(・・)>
森くんもラグビーのW杯盛況&日本代表の活躍で笑いが止まらないな時に、こんな話が出て来ちゃったので、と〜っととこの件は片を付けて、ラグビーに専心したいところかも知れないのだけど。
実は、ここから、札幌でマラソンや競歩を行なう場合にかかる多大な費用の問題が出て来るわけで。これをどこが負担、分担するのか、IOCなのか政府なのか、北海道や札幌なのか・・・かなりもめそうな気がしているmewなのである。(@@)
p.s. それにしても、肝心なアスリートや関係者に相談せず。五輪開催に税金をたくさん使われてしまう東京都民も日本国民も、観戦を楽しみにしている人々も、みんなカヤの外に置かれていて、相談もなく、意見も聴いてもらえないって。やっぱ日本は何かおかしいよね。(-"-)
THANKS
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