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10月 13, 2019 日々雑感(My impressions daily)
<日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)で7日にあった水産庁の漁業取締船と北朝鮮漁船の衝突事故をめぐり、北朝鮮外務省の報道官は12日、漁船を沈没させた日本政府に賠償と再発防止策を強く求めた。朝鮮中央通信が同日、伝えた。
報道官は、北朝鮮の水域で通常航行していた漁船を、日本の取締船が沈没させたと主張。取り締まりに応じず急旋回したため衝突したと日本の政府や報道が世論を誤った方向に導いているとし、「日本は自らの行為を正当化しようとしているが、漁船を沈没させ、船員の命を脅かした責任から絶対に逃れられない」と訴えた。
日本政府に対し賠償と再発防止策を求め、「このような事件が再発する場合、望まない結果を招くだろう」と警告した>(以上「朝日新聞」より引用)
日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)で7日にあった水産庁の漁業取締船と北朝鮮漁船の衝突事故をめぐり、北朝鮮外務省の報道官は12日、漁船を沈没させた日本政府に賠償と再発防止策を強く求めたという。盗人猛々しいとはこのことだ。
なぜ北朝鮮が日本政府に沈没させた漁船の賠償を求めて来たのか、理由は簡単だ。それは日本が北朝鮮の漁船が日本の排他的経済水域(EEZ)の大和堆に侵入して不法操業をしていたとして、日本が北朝鮮に損害賠償を求めて来なかったからだ。
日本が北朝鮮に損害賠償を求めれば、北朝鮮は大和堆は北朝鮮の排他的経済水域(EEZ)だと主張するだろう。そこで初めて交渉が始まる。そうすれば日本政府は公海と排他的経済水域(EEZ)を取り決めた国際条約を北朝鮮当局に対して主張して日本の正当性を認識させられる。
そうした手続きや交渉なしに、北朝鮮との軋轢を嫌がって「追っ払う」ことだけを繰り返してきたのが北朝鮮が「大和堆は北朝鮮の排他的経済水域(EEZ)だ」という理不尽な主張をさせる根拠になった。
事なかれ主義は決して事なかれで終わらない。それは北朝鮮の漁船の不法操業を日本が認めたことになる。たとえ日本の監視船がスピーカーで警告しようと放水してイカを腐らせる嫌がらせをしようと、それは「嫌がらせ」であって、日本の排他的経済水域(EEZ)であると北朝鮮の漁船に宣告したことにはならない。
日本が大和堆は日本の排他的経済水域(EEZ)である、と主張するためには大和堆で操業している北朝鮮漁船を拿捕して北朝鮮に賠償請求すべきだ。そうしないと大和堆が日本の排他的経済水域(EEZ)だと主張することにはならない。
北朝鮮が反論してきた段階で初めて交渉がなされ、大和堆が日本の排他的経済水域(EEZ)だと北朝鮮に認識させられる。そうした手間暇と北朝鮮との衝突を恐れて「穏便」に済ませて来た結果が北朝鮮を助長させることになった。日本の政治家諸氏の決然とした「国益意識」の稀薄さがこうした事態を招いたともいえる。
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