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https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190928-00010000-kinyobi-soci
朝鮮人虐殺追悼集会をつぶす? 「そよ風」慰霊祭の目的は
9/28(土) 6:12配信
週刊金曜日
700人(主催者発表)が集まった朝鮮人犠牲者追悼集会。(撮影/植松青児)
1923年の関東大震災から96年となる9月1日、東京・墨田区の都立横網町公園内では三つの追悼行事がほぼ同じ時間に行なわれた。慰霊堂では震災の犠牲者を追悼する東京都主催の大法要が行なわれ、公園内の一角にある朝鮮人犠牲者追悼碑のそばでは「朝鮮人犠牲者追悼集会」(同実行委員会主催、以下、追悼集会と表記)が行なわれた。この追悼集会は震災時の朝鮮人虐殺犠牲者を追悼するために73年から行なわれている。今年は700人(主催者発表)が参加し、献花の列は30分をすぎても途切れることがなかった。
問題はあと一つの慰霊集会である。先述の追悼集会から直線距離で30メートルも離れていない公園内で、一昨年から“日本を愛する”女性団体「そよ風」(涼風由喜子代表)が、「真実の慰霊祭」を行なっている。今回の会場には「六千人虐殺の濡れ衣を晴らそう」という大きな看板が立った。
奇妙なことに、「真実の慰霊祭」という名称と「六千人虐殺の濡れ衣を晴らす」というスローガンの間には大きな乖離がある。慰霊の対象は関東大震災で亡くなった人々のはずだが、スローガンが示す「濡れ衣を着せられた」人々は、震災で落命せず生き延びた人々であり、この日の慰霊の対象にはなりえないからだ。集会の設定が明らかにチグハグなのである。
「そよ風」を代表した登壇者は慰霊祭の冒頭で「大震災でお亡くなりになった方々への追悼と、その後東京を復興させた方々への感謝の気持ちを伝える」ために開催したと言明したが、これはかなり苦しい説明だろう。その後のゲストスピーチでも鈴木信之・葛飾区議などから「6000人虐殺はありえない」さらには「韓国は嘘つき」「川崎市のヘイトスピーチ条例制定に反対する」という発言が相次ぐ。内容的には、慰霊祭の形式を借りた歴史修正主義者・レイシストの集会であり、「大震災の被災者を利用している」という批判を免れないものだった。
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「そよ風」主催の「真実の慰霊祭」。参加者は30人前後。(撮影/植松青児)
【「そよ風」の本当の目的は?】
しかしこれをただの「愚かな歴史修正主義者の集会」と軽く考えるのは禁物だろう。「そよ風」はこれまでも「群馬の森」に設置された朝鮮人追悼碑の撤去運動をリードした団体だ。そして加藤直樹氏の著書『TRICK 「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち』には次のような記述がある。
〈「そよ風」周辺の人物は、朝鮮人犠牲者の追悼集会とこの集会がともにつぶされるという流れをつくることが「そよ風」の集会開催の目的だと語っている〉
これこそがこの奇妙な「慰霊祭」の本当の目的なのだろう。彼女たちの最終目標は、この公園の「追悼碑」の撤去であり(自らのブログで明言)、「朝鮮人犠牲者追悼集会」を開催できない状態に追い込む。そのために同じ9月1日に自ら集会を開き、レイシズム・カウンターたちの激しい抗議を誘発し、警察を大量動員させるような大騒ぎに発展させる。そうやって「追悼集会」と自らの「真実の慰霊祭」の双方が、都から9月1日の公園使用許可を得られない状況を作り出す。言い換えると自らを「つぶれ役」にしながら追悼集会をつぶす……。小池百合子都知事の追悼文取り止めに至る経緯でも「そよ風」は関与している。
しかし今のところ、事態は「そよ風」側の目論見通りに動いてはいない。追悼集会の参加者は「真実の慰霊祭」のスピーカーから聞こえる耐えがたいヘイトスピーチを敢えて無視し、「追悼集会」主催者は終了後に参加者が「真実の慰霊祭」参加者と接近しないように退出経路の誘導も行なっていた。 追悼集会と追悼碑を守り抜く運動は、このような忍耐と細心の注意を払いながら続けられている。
(植松青児・編集部、2019年9月6日号)
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