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年金破綻隠蔽にも片棒 上野前政務官を国会で徹底追及せよ 金子勝の「天下の逆襲」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/261920
2019/09/18 日刊ゲンダイ
外国人労働者口利き疑惑で辞任した上野宏史前厚労省政務官(C)日刊ゲンダイ
いま安倍政権が必死に隠蔽を図っているのが年金財政破綻だ。意味のない日ロ首脳会談を27回も重ね、腐敗した内閣改造をハデに押し出し、年金問題を担当していた上野宏史前厚労政務官の外国人労働者口利き疑惑辞任をゴマカそうとしている。
ようやく公表された年金財政検証は、参院選前に表に出ていたら選挙結果がドンデン返しになってもおかしくないほどヒドイ内容だ。口利き疑惑の上野は政務官に在職中、「所得代替率の5割を確保」などと国会で虚偽答弁していた。メディアは上野答弁をもとに財政検証の裏付けのないまま、その場限りの議論をしただけで、その後は年金問題をスルー。それに乗じて安倍は全世代型社会保障改革を推し進め、年金破綻を隠そうとしている。
問題は3点ある。まずマクロ経済スライドだ。年金保険料の納付者減少と平均余命の上昇に応じて年金給付額をカットする制度だが、「試算」でさえ国民年金は3割も削られる。フル支給で6・5万円の国民年金を5万円にも満たない状況に追い込み、どうやって生活しろというのか。とりわけ、非正規労働者や母子家庭、農業従事者の妻らは生活困窮者に陥りかねない。
2点目は内閣府の「中長期の経済財政に関する試算」の問題だ。財政検証はこれをベースに6つのシナリオを設定。経済再生のケースでは所得代替率は6割だが、半数のシナリオは5割以下。しかも、半年ごとに更新される経済再生ケースは、イカサマ修正を繰り返している。アベノミクスの失敗を糊塗するためだ。最新版では名目GDP成長率が急上昇し、物価は上がらず、ほぼ金利ゼロ。こんな非現実的なシナリオはありえない。デタラメな内閣府試算に基づいた財政検証もデタラメだと言っていい。
3点目はこの20年間、実質賃金はほぼマイナスなのに、全ケースでプラス想定としていることだ。第2次安倍政権発足以降のプラスは2016年と18年だけで、18年は統計改ざんによるもの。実質賃金がマイナスであれば年金給付が目減りした上に、マクロスライドが効かずに年金財政も破綻する。
年金破綻を隠蔽する世論操作はモリカケ疑惑と似ているが、モリカケとの違いは財政検証のゴマカシが国民の老後生活を決定的に脅かすことだ。国民一人一人に跳ね返ってくる。上野は加計疑惑がくすぶる萩生田文科相に泣きついているが、国会に引きずり出し、とことん追及しなければならない。野党よ、がんばれ。
金子勝 慶応義塾大学経済学部教授
1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院 博士課程単位取得修了。 法政大学経済学部教授を経て。2000年10月より現職。TBS「サンデーモーニング」、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。『資本主義の克服 「共有論」で社会を変える』集英社新書(2015年3月)など著書多数。新聞、雑誌にも多数寄稿している。
日刊ゲンダイの連載で「年金破綻隠蔽にも片棒 上野前政務官を国会で徹底追及せよ」を書いた。大本営メディアは内閣改造でも閣僚の腐敗は沈黙し、嫌韓キャンペーンに夢中。上野政務官こそ年金崩壊隠しの張本人なのに、大本営メディアは上野隠しに必死。脳みそが溶けている。https://t.co/VXYKbAVA1L
— 金子勝 (@masaru_kaneko) September 17, 2019
上野前政務官を徹底追求せよ
— KK (@Trapelus) September 17, 2019
年金破綻隠蔽にも片棒 年金破綻を隠蔽する世論操作はモリカケ疑惑と似ているが、モリカケとの違いは財政検証のゴマカシが国民の老後生活を決定的に脅かすことだ。国民一人一人に跳ね返ってくる。上野は加計疑惑がくすぶる萩生田に...
金子勝の天下の逆襲(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/uKFYKbPRnx
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