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危険な本性見せた安倍政権 萩生田文科相という挑戦人事
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/261855
2019/09/14 日刊ゲンダイ 文字起こし
よりによって(C)ロイター
内閣支持率は55・4%で、前回から5・1ポイント増。内閣改造を「評価する」は50・9%で、「評価しない」の31・4%を上回った――。共同通信の世論調査の結果には改めてメディアの罪深さを痛感する。今回の組閣の本質をまるで伝えようとしないからだ。
本質とは憲政史上最悪の“極右お友達”内閣。ロクでもない組閣は突っ込みどころ満載だが、看過できないのはゴリゴリの「歴史修正主義者」の抜擢人事だ。中でも驚愕は萩生田光一衆院議員の初入閣。よりによって文科相に起用するなんて、萩生田の危なすぎる本性と過去を知れば正常な神経なら、とてもじゃないができっこない。
萩生田が安倍首相の「側近中の側近」で、加計疑惑のキーマンだとは大メディアもさすがに報じてはいる。加計学園の獣医学部新設を巡るライバル「京都産業大外し」で、萩生田が〈広域的に〉〈限り〉の文言を加えるよう内閣府に指示したと、文科省の公開メールで名指しされた。「10/21萩生田副長官ご発言概要」と題した文科省の内部文書でも、〈官邸は絶対やると言っている〉〈総理は「平成30年4月開学」とおしりを切っていた〉と文科省に伝えたことが記されていた。
本人は関与を全面否定するが、萩生田は落選中に加計学園傘下の千葉科学大客員教授を務め、報酬を得ていた。その上、自身のブログに安倍、加計孝太郎理事長と3人でバーベキューを楽しむ写真を掲載していたクセに、安倍と加計氏の友人関係すら知らなかったとシラを切った。度肝を抜かれる厚顔ぶりだ。
教育勅語を事務所に飾る歴史観のゆがみ
自分の最側近として文科省に圧力をかけた疑惑の人物を、あろうことか文科相に就けるとは、安倍の神経は完全にイカれている。
「あえてこのポストに就けたのは、安倍首相の勝手な加計疑惑終結宣言です」と指摘するのは、元文科官僚で京都造形芸術大客員教授の寺脇研氏だ。こう続ける。
「就任会見で萩生田氏は『私の名前を使って省内の調整を図った人たちがいたのだろう、と当時の(文科)副大臣たちから報告を受けた』と新たに説明しましたが、当時の文科省内に萩生田氏の名を借りてまで、加計学園の獣医学部創設を推進したがった人はいません。むしろ、担当局長以下は全員、行政がゆがめられると感じていた、と当時の次官だった前川喜平氏が証言しています。文科省に責任をなすりつけるヒドイ言い訳です」
輪をかけて大きな問題は萩生田の歴史認識だ。この点をメディアはちっとも伝えない。前川氏は10日、自身のツイッターに〈彼の議員会館の事務職(所=原文ママ)には、教育勅語の大きな掛軸が掛けてあった〉と投稿したが、萩生田は戦前回帰を目指す「日本会議」を支援する「日本会議国会議員懇談会」の中心メンバーで、とりわけ関わりが濃い。
教育勅語を事務所に飾るような、ゆがんだ歴史観に基づき、安倍と一心同体となって歴史教科書を“自虐史観”とあざけり、血道を上げて歴史教育をネジ曲げてきた歴史修正主義者――。
それがメディアの伝えない萩生田の本性である。
スリーショットにもシラを切り(ブログ「はぎうだ光一の永田町見聞録」から)
教育現場に歴史修正を迫るネトウヨ意識 |
2013年に安倍が「伝統、文化の尊重や愛国心、郷土愛について書き込んだ改正教育基本法の精神が生かされていない」と教科書検定をクサすと、その意向に沿って萩生田はフル回転。安倍の指名で自民党「教科書検定の在り方特別部会」の主査に就き、部会を主導した。
部会は検定でアジア諸国への歴史的配慮を義務付けた「近隣諸国条項」を見直し、「自虐史観に立つなど、多くの教科書に問題となる記述がある」と批判を展開した。
さらに教科書会社の社長や編集責任者を“召喚”し、南京事件や慰安婦問題などの記述について“尋問”。140分にわたり「南京事件の犠牲者数は事件自体がなかったという説も含めてさまざまある」「慰安婦について、旧日本軍の強制性をうかがわせる表現が強い」などと迫った。
教科書関係者が「戦争への反省の視点を薄めようとしているのは明らか」と危惧しても、萩生田は「日本ってとんでもない国だという、そういう洗脳教育みたいなのは、もうやめてもらいたい」と、ネトウヨ意識ムキ出しで反論してみせた。
安倍政権は結局、学習指導要領の解説改定や検定基準の厳格化によって教科書の記述を変え、「近隣諸国条項」を骨抜きにすると、萩生田は朝日新聞の取材に「もう、近隣諸国条項の使命は終わった」と勝ち誇った。
萩生田は文科省の科学研究費助成事業も標的に据える。政権に批判的な大学教授や徴用工問題の研究にも支給されているという、自民党の杉田水脈衆院議員やジャーナリストの桜井よしこ氏らのバッシングに便乗。フリーライターの加藤直樹氏のフェイスブックによると、萩生田は日本会議系のパーティーで「日本をおとしめる研究に科研費を与えるのは問題だ」とあいさつしたという。
クビを取らなければいつか来た道へ一直線
いずれ科研費も大臣の恣意的な判断で支給されるようになり、教育現場に歴史修正主義を押しつけかねない。前出の寺脇研氏はこう言った。
「文科省の大臣室には長年、森有礼初代文部相の『自警』の書が飾られています。教育行政の大権を有する責任は重く、私情を挟むことを戒める意味が込められた書です。萩生田氏はその書を教育勅語に掛け直すのではないかと心配になります。また、今回の組閣では文科副大臣2人のうち1人を内閣府副大臣と兼務させた。安倍政権は内閣府に大学改革担当室を設置。官邸主導で教育行政を牛耳り、『スゴイぞ日本』教育に染め上げる狙いでしょう。その先兵役として文科相に据えたのが、萩生田氏なのです」
今年の萩生田は安倍の意をくみ、改憲まっしぐら。野党無視の「ワイルドな憲法審査」、大島理森衆院議長を巡る「有力な方を議長に置いて、憲法改正シフトを国会が行っていくことは極めて大事」と暴言、放言を連発している。
メディアにも平気で圧力を加える。14年末の総選挙直前に安倍が生出演した「NEWS23」で街頭インタビュー内容にキレると、2日後に当時、自民党筆頭副幹事長として在京キー局に「選挙報道の公平中立」を求める恫喝文書を送りつけた。
安倍にシッポふりふりの危険な腰巾着が教育行政を担う狂気をメディアはなぜ伝えないのか。安倍の「挑戦」の真意を記事にしなければ、内閣改造への好感も当然だ。
「安倍首相は批判は覚悟の上で、イタチの最後っ屁とばかりに本性をあらわにした印象です。13年12月の靖国参拝以降、欧米メディアに歴史修正主義者と非難され、鳴りを潜めましたが、開き直って改憲と共に歴史修正にも『挑戦』するのでしょう。野党もここが正念場です。萩生田氏を徹底追及し、絶対にクビを取る覚悟でなければ戦後体制はひっくり返り、この国はいつか来た道へと一変しかねません」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)
国民も安倍の最後の挑戦状を決意を持って受け止めなければダメだ。
危険な本性見せた安倍政権 萩生田文科相という挑戦人事 https://t.co/7u3OA6vKcm #日刊ゲンダイDIGITAL
— ie1230 (@ie1230) 2019年9月14日
【危なすぎる暴言、放言男の本性と過去】「挑戦」するのは歴史なのか 萩生田文科相という人事 過去の言動、醜聞をみれば、とてもじゃないが、起用できない人物をあえて、このポストにつけた安倍政権の「挑戦」の狂気 教育現場に歴史修正を迫るネトウヨ意識(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/C6pJs7oxQ0
— KK (@Trapelus) 2019年9月14日
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